手術が出来ない変形性膝関節症 延べ3ヵ月、16回の治療で”完治”に導く3POINT

 

 

症例報告

Top Member 植田 康司

 

 

この記事は、

変形性膝関節症で手術もできず、対症療法で対応していた患者さんが、

完治に至る経緯を記しています。

 

変形性膝関節症で手術を勧められていたり

治療しているが改善が見られずお困りの方は

是非、ご覧ください。

 

きっと勇気と希望をお持ち頂けると思います。

 

変形性膝関節症の痛みの原因は?

水中ウォーキングやヒアルロン酸注射で良くなるのか?

 

などを交えながら記しているので、患者さんの感想と合わせてご覧下さい。

 

 

目次

 

1、対症療法で”その場しのぎ”を繰り返す

2、延べ3ヵ月、16回の治療で完治

3、患者さんからの感想

4、変形性膝関節症の原因・治療法

 

 

対症療法で”その場しのぎ”を繰り返す

「患者」

60代 女性 主婦

「症状」

変形性膝関節症

「来院日」

2018年4月中旬

「来院経緯」

 

 

患者は8ヵ月前、

左膝が抜けそうな違和感に襲われる。

 

 

嫌な感覚ではあったが、

痛みが無い上に、その一瞬だけの違和感であった。

 

 

以来、違和感は全く感じなくなる。

 

 

その為、患者は

「一時的なもので大した事はなかったんだ」と安堵する。

 

 

それから

5ヵ月が過ぎた今年の1月、

違和感も忘れ、普段通りの生活を送っていた矢先、

突然、左膝に激痛が走る。

 

 

患者は、

不安を覚え、整形外科を受診。

 

 

レントゲン撮影の結果、医師から

「変形性膝関節症の初期の状態です。この状態では手術は出来ません」と

告げられる。

 

 

また、

「負担が少ない水中ウォーキングがお勧めです」

「様子を見ながら、水を抜いたり、ヒアルロン酸注射していきましょう」と

提案・指示を受ける。

 

 

患者は、

「手術が出来ないなら仕方がない」「言われた通り治療していこう」と

決心する。

 

 

それから3か月、

医師の提案・指示通りに行い経過を見ていたが、

症状は一向に変化せず、徐々に痛みが強くなる。

 

 

患者は、

「このままでは歩けなくなるかもしれない、、、」と不安になり

治療可能な所がないかをインターネットで調べ、当院にたどり着く。

 

 

“患者さんの声”を読み

「ここなら何とかしてくれそうだ」と来院を決意。

延べ3ヵ月、16回の治療で完治

4月17日 1診目

 

 

はじめに、

患者が痛みを訴えている箇所を確認。

 

 

左膝の内側に痛みを訴えている。

また、圧痛・熱感共に確認。

 

 

 

 

段差の降りの際に一番痛みが強い。

 

 

その際の痛む箇所は

先程の圧痛点と同じである。

 

 

症状・疼痛発生機序及び、触診から

変形性膝関節症の好発部位と特徴的な症状である。

(理由については、原因・治療法の項目に記す)

 

 

よって「変形性膝関節症」と判断。

この判断を元に治療を進める。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢捻転抑制調整、骨盤調整。

 

 

4月22日 2診目

 

 

患者から

「仕事が立ち仕事なので、時間が経過するにつれ痛みがあります」と報告。

 

 

膝内側に熱感と圧痛を確認

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢捻転抑制調整、骨盤調整。

 

 

5月2日 4診目

 

 

患者から

「波はありますが、順調に良くなっている感じはします」と報告。

 

 

引き続き、膝内側に熱感と圧痛を確認

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢捻転抑制調整、骨盤調整。

 

 

5月19日 8診目

 

 

患者から

「仕事で1日立ち続けで不安だったが、強い痛みは出ずに過ごせました」と報告。

 

 

初診時と比べ、膝内側の熱感と圧痛が減少

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢捻転抑制調整、骨盤調整。

 

 

6月12日 14診目

 

 

患者から

「段差を降る際に違和感を感じるが、痛みはない」と報告。

 

 

初診時の熱感と圧痛概ね取り除けている。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢捻転抑制調整、骨盤調整。

 

 

治療後、患者から

「家庭の事情で、1か月地方に行く予定ができました」と報告。

 

 

その為、患者には

「1か月後、経過を診たいので、必ず来院する事」

「症状は概ね改善しているので、普段通りに家事・仕事を熟して下さい」

 

 

以上、2点を伝える。

 

 

7月13日 15診目

 

 

患者から、

「この1ヵ月、痛みに悩む事無く、楽しく過ごせました」と報告。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢捻転抑制調整、骨盤調整。

 

 

治療後、

「疲労感があるので、念のため1週間後来院する事」

「次回、状態を維持できていればメンテナンスに移行する」旨伝え、施術終了。

 

 

7月20日 16診目

 

 

患者から、

「疲れが出ることもなく、調子が良いです」と報告。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢捻転抑制調整、骨盤調整。

 

 

治療後、

初診時の、熱感・圧痛、段差の降り時の痛み全て改善。

 

 

前回、伝えたように

今回で完治とし、次回からメンテナンスに移行。

 

 

患者さんからの感想

手術が出来ない変形性膝関節症がまるで魔法にかかったように痛みがなくなりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

変形性膝関節症の初期でまだ手術も出来ませんし、負担のない水中ウォーキングなどしてなさいと言われました。

他にも水を抜いて、ヒアルロン注射して頂く治療です。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

藁にもすがる思いでホームページの体験談などを見せていただき、これならすぐ治してくださると信じ、夢中でしたので、心配はなかったです。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

鍼灸の施術は生まれて初めてで不安でした。

痛みのあるところ中心ではなく、他の場所の施術をされ、初めて行ってすぐ痛みがなくなり、とても驚きました。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

まるで魔法にかけていただいたように、不思議なくらい痛みがなくなり、とても感謝しております。

 

お名前:M・Kさん ご年齢:60歳 ご住所:奈良県奈良市 ご職業:主婦

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

変形性膝関節症の原因・治療法

 

 

M・Kさんは

3ヵ月間変形性膝関節症の痛みに悩まされてきました。

 

 

膝の違和感を覚えてから、完治に至るまでを加味すると

概ね1年間、悩まされていたといえます。

 

 

当院に変形性膝関節症で来院されるほとんどの方が

初期の状態から悪化した状態で来院されるケースが経験上多いと強く感じます。

 

 

しかし、

そんな状態であっても皆さん改善していきます。

 

 

では、なぜ当院の治療で「完治」する事ができるのか?

 

 

まず、

変形性膝関節症の痛みの原因を知る必要があります。

 

 

変形性膝関節症は、「ケルグレン・ローレンスの分類」と言われる

全5段階のステージ分類法でみる事が出来ます。

 

 

グレード0 正常

グレード1 わずかな骨棘形成(変化が徐々にあらわれる段階)

グレード2 明確な骨棘形成・関節裂隙狭小

グレード3 軟骨や半月板の消耗が顕著、硬化像中程度

グレード4 骨棘・関節裂隙狭小・硬化像などがより明瞭になり、症状が目に見えてわかる

 

 

このようになります。

 

 

グレード2以上が変形性膝関節症と診断され、グレード3以上で手術適応とされています。

(この表記については、以前の記事に同じものを記していますので、そちらも合わせてご覧ください)

 

 

URL:http://shinkyu-okoku.com/post_symptoms/post_symptoms-2828/

 

 

M・Kさんは

初診時、「初期の変形性膝関節症」と診断を受けたので

ステージ2であったと考えられます。

 

 

また、

膝関節は、正常な動きであっても

屈伸時、大腿骨と脛骨が互いに相反する動きをします。

 

 

このようになります。

 

 

そして、

変形性膝関節症の特徴的な症状があらわれる原因が

 

 

  • 長年の負担から、膝関節の器質的構造が破綻

=正常でも、相反して回旋する大腿骨と脛骨が

構造が崩れた事で、相反する動きが増し、膝への負担が増加。

 

 

  • 下肢全体のアンバランスが増加

=特に脛骨の回旋の不安定が指摘されており、膝内側の負担が増加。

これにより、体重の数倍~数十倍の負荷がかかる

段差の昇り降りで強い痛みが出現。

 

 

  • 内臓の負担が増大

=1・2が元で、身体にかかった負担・疲労の処理を仕切れず

自然回復力の低下を招き、疲労の蓄積を加速させる。

 

 

これが、初診時、

「変形性膝関節症の好発部位と特徴的な症状である」と判断した理由です。

 

 

ここまで、「変形性膝関節症の痛みの原因」に

ついて記述してきましたが、お解りいただけたでしょうか?

 

 

そして、

今回のM・Kさんは

正に、この状態で痛みが出現していました。

 

 

ですので

 

1、膝関節の器質的構造が破綻

=正常でも、相反する動きの大腿骨と脛骨が

構造が崩れた事で、その動きが増大。

 

動作時に起こる過度の相反する動きを最小限に。

 

 

2、構造が崩れた事で下肢全体のアンバランスが増加

=特に脛骨の回旋の不安定性が指摘されており、膝内側の負担が増加

 

下肢全体で効率よく支えが効くように調整。

 

 

3、内臓の負担が増大

=1・2が元で、身体にかかった負担・疲労の処理を仕切れず

自然回復力の低下を招き、疲労の蓄積を加速させる。

 

鍼・灸・手技を用い、

内臓調整を行い、回復力・免疫力のUPを図る

 

 

この3点の治療を中心に行う事で、

「対症療法で”その場しのぎ”を繰り返した変形性膝関節症」が根本治療が成り立ち、完治に至りました。

 

 

医師から提案・指示があった、

水中ウォーキングは負担も少なく、とても良い運動です。

また、ヒアルロン酸注射で痛みが引いた。という方もいらっしゃると思います。

 

 

ですが、

これまで記した事で、お解り頂けたと思いますが、

それだけでは完治に至ることは少ないようです。

 

 

私は、

変形性膝関節症で悩む患者さんを多く診てきました。

そのほとんどの方が、「こんなに痛みなく生活できるんですね」

「これまでの時間はいったいなんだったんだろう?」と言って下さいます。

 

 

ですから、

「これまでの生活を一変したい」

「痛みのない生活を取り戻したい」

このような方は一度、当院にお越しください。

 

 

「あの時は辛かったなぁ」と”思い出”に出来る生活を実感して頂ける事でしょう。

そして、そんな方々を、一人でも多く治してあげたいと思っています。

 

 

感謝

 

鍼灸王国