【 CSF循環不良による眩暈 】 54歳、女性が8ヶ月耐え忍んだ症状を11回の治療で解消した事例

症例報告

Top Member 植田 康司

 

 

 

この記事は、昨年の3月に眩暈や頭のフラフラ感を発症。

服薬をするも変化が無く、症状の堂々巡りに困り果てた患者が完治に至る経緯を記しています。

 

 

服薬で改善しなかった症状の原因と、

治療法を具体的に記しているので最後まで読み進めてみてください。

「CSF(脳脊髄液)の循環不良による眩暈」

「患者」

54歳 女性

「症状」

眩暈

「来院日」

2018年11月中旬

「来院経緯」

発症は昨年の3月。

仕事中に、目の疲れを感じ回転性の眩暈を覚える。

 

 

患者は、日頃から「疲労感」を常に感じていたが、

仕事が立て込んでいた事もあり、様子を見ながら仕事を続けた。

 

 

しかし、回転性の眩暈の頻度が増した為、

自宅の最寄り駅にある、耳鼻咽喉科を受診。

 

 

検査の結果、医師から「ただの眩暈です」と診断を受ける。

医師からは眩暈止め薬を処方され、服用を続け症状の改善を待った。

 

 

その後、1~2週間で回転性の眩暈は一旦落ち着きをみせるが、

時を同じくして、後頭部のフラフラ感が出現。

 

 

患者は、改めて耳鼻咽喉科を受診。

診断は以前と同じく、「眩暈」であったので、引き続き処方された薬を服用し、症状の改善を図った。

 

 

それから数日が経過した後、

フラフラ感は消失するも、改めて眩暈が出現する。

 

 

発症してからこれまで1ヵ月。

 

 

患者は自身の症状について、職場関連の複数の知人に相談。

その内の一人が、当院に同じ症状で治療に通っている事を知り、

当院を紹介され、ホームページを検索。

 

 

紹介者である知人の症状が改善している事に加え、

メディアで取り上げられていた事も加味し、興味を抱く。

 

 

ただ、当院に連絡する事はなく、

「我慢が出来なくなったら連絡してみます」と伝え、様子をみた。

 

 

それ以降も患者は、眩暈→フラフラ感→眩暈を繰り返えしつつ

医師に処方された薬の服用を続け、耐え忍んでいた。

 

 

だが、来院3日前にこれまでと同様に症状を発症。

堂々巡りに耐えかねた患者は、改めて当院のホームページを検索。

 

 

「さすがにしんどい」と来院を決意し、当院に連絡を入れる。

8ヵ月間、堂々巡りした症状が2ヵ月11回の治療で消失

11月12日 1診目

特に日常生活で困っているのは、「眩暈」

症状が強く現れている際は、睡眠が浅く、睡眠時間も短くなる。との事。

 

 

その為か、

肩こりが酷く、日によれば胃のむかつきまで症状として現れ、1日中スッキリしない。

 

 

身体も疲れやすいと実感しており、

目の疲れを感じると「眩暈」が現れやすい。

 

 

また、現在

「眩暈」は「回転性」ではなく、「ふわふわ」とした眩暈である。

 

 

身体各部の状態をチェック。

 

 

腹部の緊張感が強く、

頭蓋骨(特に後頭骨)の動きに左右差が著しく、動きも緩慢である。

問診を継続した所、

就寝時、高枕にして寝ている事や、目の疲労を感じた後現れる「眩暈」は

目を閉じると現れるとの事。

 

 

ただし、

座り込んだり、立っていられないという症状は無い。

 

 

その他

過去に内科疾患を患い、定期検診を継続しているものの、

「眩暈」の直接原因とは考えにくい為、これまでの問診・触診から

「CSF(脳脊髄液)の循環不良による眩暈」と判断。

 

 

患者には、8ヶ月改善しなかった症状であるが、

3ヶ月あれば十分改善可能と判断し、内1ヵ月は週2回の治療を指示し同意を得る。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、頭蓋骨調整、頸椎調整

11月14日 2診目

患者から

「治療した日はこれまでと比べ眠れました」

「今日は、夕方になると眩暈を感じたが、それまでは大丈夫でした」と報告。

 

 

状態を確認。

 

臀部の緊張感、頭蓋骨(後頭骨)の左右差はあるが、初診時に比べて減少。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、頭蓋骨調整、頸椎調整

11月24日 4診目

患者から

「順調に改善していると思います」

「夕方に眩暈が出るのは変わりないが、以前より弱くなっている」と報告。

 

 

状態を確認。

 

初診時同様、

腹部の緊張感、頭蓋骨(後頭骨)の左右差はあるが、

2、3診と回数を重ねる事に、良い状態に向かっている。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、頭蓋骨調整、頸椎調整

12月1日 6診目

患者から

「夕方感じていた眩暈が減少してきた分、肩こりを強く感じる」と報告。

 

 

状態を確認。

 

頭蓋骨(後頭骨)の左右差は若干残るものの、

腹部の緊張感は、患者自身が減少してきている事を確認出来ている。

 

引き続き、同様に治療を継続。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、頭蓋骨調整、上肢・胸郭連動調整

12月7日 8診目

患者から

「忙しかった事で疲労は感じるが、眩暈は殆ど気になりません」と報告

 

 

状態を確認。

 

腹部の緊張感、頭蓋骨(後頭骨)の左右差は大きく減少。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、頭蓋骨調整、上肢循環調整

 

 

本日で1ヶ月が経過。

指示通り、1ヵ月間週2回の治療に来院してもらい順調に症状が改善している。

 

 

次回から様子を見つつ週1回の治療とし、完治を目指す。

1月7日 11診目

患者から、

「眩暈は全くなく、体調も良いです」と報告。

 

 

状態を確認。

 

腹部の緊張感、頭蓋骨(後頭骨)の左右差は解消され

気の流れ、CSF(脳脊髄液)の循環は良好である。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、頭蓋骨調整

 

 

治療後、初診時診立てた3ヵ月を大幅に短縮し、

2ヵ月でメンテナンスに移行できる状態にまで改善。

 

 

次回からは、

様子を見つつ、2週間、1ヵ月に1回と治療間隔をとりながら

継続治療していく旨伝え、同意を得る。

1日中気持ち悪いめまいとふらつきが回数を重ねるうちに良く眠れるようになりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

めまいとふらつき。

1日中気持ちが悪い状態。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

知り合いで同じ症状の方が通っておられたので、心配はなかったです。

TVなどでも取り上げられていたので、逆に興味がありました。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

鍼に対して不安は少しあった。

疑問点を質問するときちんと答えていただいたので、さらに安心につながりました。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

回数を重ねていくと、良く寝ることが出来るようになったのが、一番嬉しかったです。

また、不安点を聞いてもらえて、きちんと説明してもらうと安心しました。

お名前:A・Tさん ご年齢:54歳 ご住所:奈良県生駒市 ご職業:介護職

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

症状の改善が見られない「眩暈」を引き起こす原因

A・Tさん

初診から、治療に興味津々で前向きで明るい表情を拝見出来たおかげで

非常に治療がしやすかったです(^^)

 

 

日常生活の何気ない会話や、ご家族のお話等

楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

 

これからは、プライベート、仕事に充実した時間を過ごしてください!

 

 

では、症状の改善が見られない「眩暈」を引き起こす原因についてお話していきます。

 

 

「眩暈」とは、

眩(くらむ)暈(ぼかす、ぼやける)という意味で

「身体に関する見当識の障害を自覚」する事を指します。

 

 

簡単にいうと、

「回る」「ふわふわ」する等の状態を実感する事で、「眩暈」と認識する。という事です。

 

 

一般的に眩暈の原因は

聴神経の関与、耳内部の機能不全、脳内部の異常、自律神経の関与、ストレスや環境の変化など多岐に渡ります。

 

 

ですが、

今回A・Tさんを長期間苦しめていたのは、「CSF(脳脊髄液)の循環不良」でした。

 

この「CSF(脳脊髄液)」とは、

脳の表面や内部の空間、脊髄周囲を下端(尾骨)まで満たし、

脳や神経の保護、神経の栄養や代謝に関係すると言われており、「CSF(脳脊髄液)」の循環が滞ると、身体の各所に不調をきたします。

 

※画像上の青い部分が脳脊髄液が満たしている間隙

 

そして、今回

循環不良を引き起こしていたのが、「頭蓋骨(後頭骨)」の動きの左右差です。

 

 

頭蓋骨は、15種23個の骨が連結し合い構成されています。

それぞれ固有の動きがあり、中でも「後頭骨」が「CSF(脳脊髄液)」と深く関与します。

 

 

A・Tさんが「CSF(脳脊髄液)」の循環不良に陥ったのは、

「肩こり」「腹部の緊張感」「眼精疲労」といった症状が、長年の歳月をかけて

複雑に絡み合い、この「後頭骨」の動きに変調をきたした為と考えられます。

 

 

これが、

症状の改善が見られない「眩暈」を引き起こす原因です。

 

 

では、最後に

「CSF循環不良による眩暈の治療法」について記していきます。

「CSF循環不良による眩暈の治療法」

これまでの記述で、

「CSFの循環不良」を引き起こしていたのは、「後頭骨の動きの左右差」であり、

その原因は、「肩こり」「腹部の緊張感」「眼精疲労」であるともお伝えしました。

 

 

そして、

長年の歳月をかけ複雑に絡みあった状態を改善する為の方法は2つ。

 

 

「一つ一つの症状を改善していく為の土台作り」をした上で、

「絡み合った症状を解きほどいていく」事です。

 

 

「土台作り」の為、

血液循環、気の流れを整え、身体の中から「治していく環境」を整えます。

 

 

そして、

「腹膜調整」や「CSF循環調整」、「頭蓋骨調整」を繰り返し丁寧に行う事で、

「土台作り」を加速させ、絡み合った症状を解きほどいていきました。

 

 

以上を徹底的に行った結果、

8ヶ月間、症状の改善が見られなかった、

「CSF循環不良による眩暈」を2ヵ月11回の治療で解消する事ができました。

 

 

最後に、

「我慢できるから」「改善の兆しがない」

そんな方は、”希望”を持って、当院にご連絡ください。

 

 

A・Tさんの様に

助けてあげる事ができると思いますよ。

 

 

感謝

鍼灸王国