「痛みをとるには手術しかない」といわれた坐骨神経痛が 3か月18回の治療で完治。

症例報告

Top Member 植田 康司

 

 

 

「患者」

47歳 男性

 

「症状」

坐骨神経痛

「来院日」

2018年3月中旬

「来院経緯」

患者は、

2月初旬、ひどい腰痛を発症。

 

過去に頸椎ヘルニアを発症し、

術前・術後共に、私生活・仕事に大変苦労した苦い経験から、

「ヘルニアなら、今後同じような事になるのでは、、、」と不安になり整形外科を受診。

 

レントゲン撮影の結果、

医師から「ヘルニアではない」と診断をうける。

 

医師からは、

痛み止めと湿布薬を処方されるが、

患者はあまりの痛みの為、医師に相談し、ブロック注射をうける。

 

注射のかいもあり、一旦痛みは治まる。

 

しかし、2月中頃

右脚の臀部~ふくらはぎにかけて激痛が走る。

 

起立時・歩行時共にひどい痛みだった為

再度、整形外科を受診。

 

レントゲン撮影、問診、検査等行い、

医師から「坐骨神経痛」と診断を受ける。

 

その後、医師の指示通り

湿布薬と痛み止めの飲み薬を服用し、様子を見ていたものの

一向に症状は改善しない。

 

それから、

3軒の整形外科を受診するも、痛み止めと湿布薬の処方をされ、

痛みをとりきるなら「手術しかない」と告げられた。

 

患者は、

「本当に手術しかないのか?」「何か良い方法はないのか?」と

治療院を探す。

 

そんな折、当院のHPにたどり着き

初めての鍼灸治療に不安を覚えつつも

「どこにいっても手術と言われたから、もしダメでも仕方ない」

HP内の”患者さんの声”を読み、「何とかしてくれるだろう」と腹を括り来院を決意。

「治療経過」

1診目

現在患者は、

「右臀部~ふくらはぎにかけての歩行時の痛み」が特に辛いと訴えている。

 

触診・検査を行う。

青〇 強い圧痛を確認。

赤ライン 歩行時の痛み、それによる疼痛性跛行(右脚に荷重が出来ない為すぐ左脚に荷重し壁に手をあて支えている)を呈する。

また、

歩行時、右足関節の背屈が上手くできない為

右脚を引きずりながらの歩行となる。

 

 

徒手検査

 

1、SLRテスト 「陰性」

(椎間板ヘルニア)

 

  • ケンプテスト 「陰性」

(椎間板ヘルニア)

 

「腰椎椎間板ヘルニア」の検査は共に「陰性」

 

痛みが強い臀部の確認を行ったところ、

梨状筋部に強い圧痛を確認。

 

以上の2点をもって、「梨状筋症候群による坐骨神経痛」と判断。

 

患者から

「仕事が山間部での施設整備や調査等をしており、仕事中の痛みが耐えがたい」

「特に緊急で現場に行った際は、十数時間作業にあたることもあるので、痛みをとって欲しい」と要望。

 

私の経験上、要望を実現する事は可能である。

 

ただし、

症状がかなりきつく出ている為、1か月間は週に2回の治療が必要と

判断し伝えるも、「仕事上、週に2回は来院できない」と申告を受けた為

次回以降、1日に2枠の治療とし、同意を得る。

 

また、

治していく為に、2点のみ注意点を伝える。

 

  • 現状で山間部の移動は相当な負担となる。

その為、可能な限り任せられる仕事は任す事。

 

  • 症状の改善が見られても、

緊急で「現場」に行く場合を除き、可能な限りこちらの指示を仰ぐこと。

 

上記2点についても同意を得て、治療開始。

 

歩行時に一番強く痛む為、

この痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

 

(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤調整、下肢アライメント調整、内臓・腹膜調整

 

治療後、

ペインスケール「10」→「4」

 

患者から、

「痛みが楽になり、踏み込んで歩けます」と報告。

 

次回は、7日後の来院。1診目施術終了。

2診目

前回から、7日後の来院。

 

患者から、

「前回治療後は楽だったが、仕事で痛みが強くなった」と報告。

 

歩行確認。

 

前回同様、脚を引きずりながらの歩行になっている。

 

治療前、ペインスケール「4」→「9」

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤調整、下肢アライメント調整、内臓・腹膜調整

 

本日から1日2回の治療となる。

ペインスケール、動作の確認は3診目終了時に確認する。

 

2診目施術終了。

3診目

2診目に続き3診目の施術

 

患者から

「待合室での動きは来院前と比べ楽でした」と報告。

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤調整、下肢アライメント調整、内臓・腹膜調整

 

治療後、ペインスケール「9」→「6」

 

歩行も、初診施術後と同様にしっかり踏みしめれている。

 

次回も7日後の来院予定。3診目施術終了。

8診目

前回から7日後の来院。

 

患者から、

「3週間、緊急の仕事も無く調子は良いが、その分足首の動きにくさがより気になる」と報告。

 

痛みが改善してきたことにより、身体自身が違う感覚を認識出来るように

なってきた、非常に良い反応である。

 

治療前、ペインスケール「4」→「3」

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤調整、下肢アライメント調整、内臓・腹膜調整

 

本日も、2回治療である。

8診目施術終了。

9診目

8診目に続き9診目の施術。

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤調整、下肢アライメント調整、内臓・腹膜調整

 

治療後、ペインスケール「3」→「2」

背屈動作に大きな変化はない。

 

本日で1か月経過。

足首の動きに改善の余地はあるが、主症状である痛みは概ね改善した。

 

次回から、1日1回の治療とし9診目施術終了。

次回も7日後の来院。

 

15診目

前回から、7週間後の来院。

 

患者から、

「歩行時の痛みは仕事の状況によるが概ね良いです」

「足関節の動きも日によるが落ち着きだしている」と報告。

 

治療前、ペインスケール「2」→「1」

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤調整、下肢アライメント調整、内臓・腹膜調整

 

次回も7日後の来院予定。15診目施術終了。

18診目

前回から7日後の来院。

 

患者から、

「足首は忙しいと、違和感と動きにくさはあるが、脚の痛みは全く感じません」と報告。

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤調整、下肢アライメント調整、内臓・腹膜調整

 

治療後、ペインスケール「0」

 

初診から3か月。

痛みは改善し、経過も順調である。

 

次回から、仕事の状況に合わせて

週1に1回又は2週に1回の継続治療とし、18診目施術終了。

「患者さんの口コミ・感想」

「担当からの考察」

今回の患者さんである、K・Tさんは

1か月の間に急激に進行した、坐骨神経痛でお困りでした。

 

過去に頸椎ヘルニアで

私生活・仕事にかなり苦労された経験があった為

相当な不安があったようです。

 

初診時、

「治りますか?」「普通に歩けますか?」と仰っておられました。

 

私の経験上

しっかり治せるものですし、治す自信もありました。

 

注意点は、

仕事柄、山間部の急斜面で作業をしなければいけないこと。

 

来院の度に、

1週間の仕事の状況や天候等の話をしながら

慎重に治療を続けた結果、K・Tさんの要望に応える事が出来ました。

 

K・Tさん、

残っている足首の違和感の改善の為、継続治療していきましょう!

 

それでは考察に移ります。

 

 

坐骨神経は、

人体で最大の太さを誇り、全長1メートルにも及ぶ神経です。

 

一般的に

”坐骨神経”と呼ばれるている事が多いですが、

“脛骨神経”と”総腓骨神経”の2本で構成されています。

上記のようになります。

 

今回、判断した「梨状筋症候群」とは

梨状筋に疲労の蓄積や過度の負担がかかり、硬くなったり縮こまったりする事で

坐骨神経を圧迫して、痛みやシビレを発症するものです。

 

K・Tさんは

仕事上、山間部での作業や移動が多く

この梨状筋に持続的に負担がかかっていたと考えられます。

 

実際、臀部の圧迫で

強い痛みを訴えておれらましたのでまさに、

この「梨状筋症候群」であったといえます。

 

また、足首の違和感は

総腓骨神経が“浅腓骨神経”と”深腓骨神経”に分かれ、

足首の背屈・底屈筋を支配している事から、違和感が出ていると考えられます。

 

これは、

  • 末梢神経(今回の場合は、浅・深腓骨神経)は中枢に比べ修復速度が遅い。

2、運動線維の改善が知覚線維よりも遅い。

 

上記の理由によるものですが、

この違和感もしっかり改善するものです。

 

※下図は総腓骨神経の走行

治療は、

梨状筋に蓄積した疲労の除去と、

過度の負担を防ぎ下肢全体でバランスよく動けるように、

骨盤・下肢のアライメント調整を繰り返し行いました。

 

その結果、

「痛みを取り除くのには手術しかない」といわれた坐骨神経痛が、

たった3か月・18回の治療で完治に至ることができました。

 

ですので、

服薬しても痛みが改善の兆しがみられなかったり、

強い痛みで私生活・仕事に辛い経験をしていたとしても、

今回のように治してあげられる事ができます。

 

もしも、

あなた自身や、あなたの周囲の大切な方が

「手術をせず治したい」「完治を諦めたくない」と望んでいるなら、私に相談してください。

 

そんな方々を、一人でも多く治してあげたいと思っています。

 

感謝

 

症状について詳しくはこちら

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