【 起立性調整障害の改善事例 】  13歳女子中学生 一度は緩解するも、生活習慣、環境の変化後に再発 悪化の一途辿るも4ヵ月32回の治療で改善した事例

症例報告

Top Member 植田 康司

 

 

起立性調整障害は、「怠け」や「弱さ」ではありません。

最後まで読み進めてもらい、正しい認識を持ち理解を深めて下さいね。

 

また、「起立性調整障害」は「しかるべき施術」によって「確実に改善するものなんだ!」と知ってほしい想いで書き記しています。

 

最後まで読んでくださいね。

2年前に発症し、一度は緩解するも、週2・3回学校を休むまでに悪化

「患者」

13歳 女性(中学1年生)

「症状」

起立性調整障害

「来院日」

2019年1月中旬

「来院経緯」

発症は2年前。

徐々に起床時の起きにくさと起床後の眠気、ダルさが現れる。

 

 

患者は以前から

眠いのに寝付けなかったり、寝ても1時間以内には目が覚めたりと、

睡眠に関して不安定であった。

 

 

その為、

不安定な睡眠が眠気・起きにくさ・ダルさに影響しているのかなぁ。と

患者はじめ、家族も考えていた。

 

 

それから1ヶ月が経過したが、

症状に変化はなく、むしろ緩やかに悪化の一途と辿る。

 

 

その為、

患者が以前から「夜尿症」で鍼灸治療に通院していた、鍼灸院に相談。

 

 

特に大きな問題はない。との判断を受けたが、

患者はじめ家族も気になっていたので、体調を診ながら「夜尿症」と並行して治療を行っていく事で合意する。

 

 

その後、3ヵ月。

治療のかいもあり、「夜尿症」共々、落ち着きをみせる。

 

 

しかし、1年後

東京から関西に引っ越しをして1ヵ月経過した頃から、再度症状が現れる。

 

 

患者自身が地域性の違いに、カルチャーショックを受けた事や

家庭事情がいくつか重なり、眠気とだるさから、起床できないようになる。

 

 

また、発症当時と比べ症状が強く、

学校を1ヵ月半に8回休み、10数回はお昼から通学するという状態になっていた。

 

 

そこで、両親が

引っ越しをして間もなく「夜尿症」で通いだした、鍼灸院に相談。

 

 

その際、両親は症状から「起立性調整障害」を疑うも、

「大丈夫でしょう」との担当鍼灸師の判断を受け、東京での治療同様に体調を整えていく事で合意する。

 

 

それから、しばらく様子を見ていたが

眠気・だるさ・起きにくさに変化はなく、週2、3回は学校を休む状況に陥る。

 

 

さすがに、

症状の改善の糸口が見えない状況に不安が募った母親は、

患者の症状を改善できる治療はないものか?とインタネットで検索。

 

 

当院のホームページにたどり着き、

「起立性調整障害」の改善事例に目を通し、

ここなら症状の改善が出来るのではないか?と来院を決意。

頭蓋骨調整とCSF(脳脊髄液)の循環調整を繰り返し、4ヶ月32回の治療で改善

1月15日 1診目

症状は、眠気・だるさ・起床困難が中心であるが、

ここ2ヶ月は頭痛も伴うようになってきている。

 

 

また、全く起き上がれない日と

一度は起き上がるも、頭の重だるさや頭痛から、リビングのソファーで横になり昼過ぎまで起き上がれない日があるとの事。

 

 

症状は、比較的、昼以降に落ち着き、夕方には全く問題なく動けている。

 

 

そして現在でも

「眠いけど寝れない」「寝ても1時間程度で目が覚める」等の睡眠に関する不安定な部分は継続しているとの事。

 

 

その他、腹部の緊張感や、後頭部~肩部にかけての緊張感、

左右頭蓋骨の連動性の低下などは診られたが、特筆すべき変化はない。

 

 

また、「慢性の腎臓疲労」で

入退院を繰り返している家族がいるとの申告を受ける。

 

 

しかし、

患者自身は年齢も若く、医療機関での指摘も受けておらず、

腎臓の不調からくる特有の症状もないことから、今回の症状には、直接的な関連性はない。

 

 

以上の問診や、触診などから、「起立性調整障害」と判断。

 

 

最後に、患者から

「朝起きられるようになって、1日元気に過ごし、部活も楽しみたい」と要望を受ける。

 

 

患者の状態から、要望の実現は十分可能である。

しかし、「起立性調整障害」は非常に取り扱いが難しい疾患である。

 

 

その為、1ヶ月は、週2回の治療に来院するように指示し、

その後は患者の状態を診ながら判断する旨伝え、同意を得る。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

 

 

治療後、

大きな変化はないが、施術の効果により、身体の動きに良い変化があった。

 

患者もその変化に気付き、治療の反応も良い。

以後継続する旨伝え、施術終了。

1月19日 2診目

患者から

「特に変化はないが、良くなりそうな予感がする」と報告。

 

 

状態を確認。

 

報告を受けた通り、変化は無い。

前回の治療中、身体の動きに良い変化があった事で、治療に前向きな状態である。

 

 

本日も継続する旨伝え、施術開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

1月22日 3診目

患者から

「まだ、すんなり起きれる訳ではないが、頭痛はしなくなった」と報告。

 

 

状態を確認。

 

今回も報告を受けた通り、大きな変化はないが、

頭痛の改善が診られたため、引き続き継続する。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

2月1日 6診目

患者から

「全体的に落ち着いてきています」と報告。

 

 

状態を確認。

 

これまで

大きな変化は診られなかったが、各所の反応は良くなってきている。

報告を受けた通り、症状も改善に向かっており、状態は良い。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

2月8日 8診目

患者から

「今週は1日休んだが、それ以外は何とか学校に行けました」と報告。

 

 

状態を確認。

 

継続して、各所の改善は進んでいる。

症状はあるものの、学校にも行ける様になっており、状態は良い。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

2月13日 9診目

患者から

「週末遊び過ぎて、疲れ果てています」と報告。

 

 

状態を確認。

 

頭蓋骨の動きに大きな変化があり、疲労の反応も顕著に診られた。

治療は同様に継続。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

 

 

本日で1ヵ月経過したが、

状態を鑑み、継続して週2回の治療に来院するように指示し、同意を得る。

2月27日 13診目

患者から

「少しづつ落ち着いてきた」と報告。

 

 

状態を確認。

 

少しづつ改善が進み、良い方向に向かっている。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

 

 

治療後、

遊び疲れから、一時大きくバランスを崩したが、それ自体は問題はない。

その旨と、現在の身体の状態や、今後の治療について母親に伝える。

 

 

それに伴い、

母親から引き続き、週2回の治療を継続したい旨の要望を受け、それに同意。

13診目施術終了。

3月12日 18診目

患者から

「週1回は休んでいますが、治療を重ねる毎に、状態は良くなってきています」と報告。

 

 

状態を確認。

 

報告通り、頭蓋骨の動きと疲労も改善しており、状態は良い。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

3月30日 23診目

患者から

「休まず行ける週が出てきた」と報告。

 

 

状態を確認。

 

各所の状態は、概ね改善し状態は良い。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、腹膜調整

 

 

治療後、母親から

状態は良いが2月に大きくバランスを崩した経緯から、5月のGWまでは

これまでと同様に治療を継続したい旨の要望を受け、これに同意。

 

23診目施術終了。

4月19日 28診目

患者から、

「まだ週1回休む事はあるが、眠気・だるさ・起きにくさは、ほぼ無いです」と報告。

 

 

状態を確認。

 

各所の状態は良い。

大きなポイントは概ね改善している為、本日より微調整を繰り返し行う。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、頸椎・前頚部調整、胸郭調整

5月10日 32診目

患者から

「GWたくさん遊んだが、体調を崩すこともなく、状態を維持できています」と報告。

 

 

状態を確認。

 

以前の様に、各所のバランスを崩すことなく、状態は良い。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

頭蓋骨調整、CSF(脳脊髄液)循環調整、頸椎・前頚部調整、胸郭調整

 

 

治療後、状態は身体自身のコントロールが上手く機能している。

まだ調整が必要ではあるが、次回から週に1回に変更し、継続治療していく旨伝え、同意を得て32診目終了。

週2、3回休まざるを得なかった起立性調節障害が休まずに学校に行けるようになりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

起立性調節障害

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

特になし!

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

先生との話がしやすかった。

鍼を刺すときも全然痛くなくてリラックス出来る。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

前よりも朝早くにスッと起きられるようになって良かった。

治療前は週2、3回くらい学校を休んでいたけど、最近は週2回休むことはなくなって、週に1回も休まないことがある!

 

お名前:Sさん ご年齢:13歳 ご住所:京都府 ご職業:中学生

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「起立性調整障害」とは?

Sさん

長引く症状が改善して良かったですね!

 

 

まだ、継続して治療を行う必要がありますが、

このまま継続して学業に励んで下さい(^^)

 

 

では、

「起立性調整障害」について述べていきます。

 

 

「起立性調整障害」とは、

「OD」(Orthostatic Dysregulation)といい、非常に取り扱いが難しい。とされている疾患です。

 

 

挙げられる理由として、

近年まで、子供の睡眠障害はそれほど議論されてこなかった経緯があるためです。

 

 

また、大人になっても「起立性調整障害」に悩まされている人が、

実に40%にも及ぶという、調査結果もあるほどです。

 

 

そして、「起立性調整障害」は大きく4つに大別できます。

 

 

・「起立直後性低血圧」

・「神経調整性失神」

・「遷延性起立性低血圧」

・「体位性頻脈症候群」

 

の以上4つです。

 

 

一般的な原因は、

寝不足・夜更かし等の生活習慣、思春期特有の精神的なストレス、身体の成長に伴う身体内部の変化により、自律神経の多大な影響を与えている。とされています。

 

 

※下図は自律神経の働きを示す

また、代表的な症状は、「朝起きられない」、「頭痛」、「疲れやすい」、「立ちくらみ」、「メマイ」、「特に午前中の体調が悪い」等様々です。

 

 

しかし、「起立性調整障害」はこれといった治療法も確立されておらず、

 

・ストレスを溜めないように注意する

・規則正しい生活を起こる

 

等の対処方が主といえるでしょう。

 

 

そして、これほどの症状が、

子供の心身の成長に多大な影響を与える事は、容易に想像が出来るのではないでしょうか。

 

 

これが、40%もの方が大人になっても症状が改善されず、

非常に取り扱いが難しいとされる由縁です。

 

 

以上が、「起立性調整障害」です。

簡単ではありますが、お解りいただけたでしょうか?

 

 

最後に、「起立性調整障害」の治療法について記述していきます。

「起立性調整障害の治療法」

これまで、

「治療経過」、「起立性調整障害」について記述してきましたが、

今回のSさんは、特に「起立直後性低血圧」「遷延性起立性低血圧」の症状をお持ちでした。

 

 

そして、

「起立性調整障害」に大きく関与しているのは、「自律神経」であるといえます。

 

 

これは、

「睡眠(寝不足・夜更かし)」「思春期特有の精神的なストレス」「身体の成長に伴う身体内部の変化」等から、明らかです。

 

 

また、この起立性調整障害は「怠け」や「弱さ」ではありません。

生命維持機能の根幹を成す、「自律神経」の不調です。

 

 

それほど大事な「自律神経」の自己調整能を改善する為に

最も重要な治療は「頭蓋骨の動き」と「CSF(脳脊髄液)の循環」を改善する事です。

 

 

その為に、

全身の循環調整を行い、内臓の働きや協調性を向上させます。

 

 

その上で、

「頭蓋骨調整」「腹膜調整」を行い、更なる全身の循環調整をすすめ、

内臓の働きや協調性を向上させていきました。

 

 

この調整を繰り返し行い、

更に「CSF(脳脊髄液)の循環調整」を行う事で、より全身の循環をスムーズに整え、身体の本来もっている「回復・維持」機能を高め、「自律神経の働き」を改善していきました。

 

 

その結果、

2年前に発症し、一度は落ち着きをみせるも再び発症し、

悪化の一途を辿っていた「起立性調整障害」が4ヵ月、32回の治療で改善する事ができました。

 

 

ただし、全ての患者さんが、同様に改善していく訳ではありません。

個人差がある。という事はご理解ください。

 

 

ですが、

「学校にいかせてあげたい」「元気に過ごせるようにしてあげたい」と

お考えであれば、”希望”を持って、当院にご連絡ください。

 

 

Sさんの様に

助けてあげる事ができると思いますよ。

 

 

感謝

鍼灸王国