【 精密検査では原因不明な腰痛 】  30歳男性 2ヵ月間、歩行時の不安定感を伴い複数の医療機関を受診するも改善の兆しが見えなかった症状が、7ヵ月42回の治療で改善した事例

症例報告

Top Member 植田 康司

 

 

「原因不明の腰痛」の経験はありますか?

 

この記事は、原因が特定できず、複数ヶ所の医療機関を彷徨いながらも

改善に至った経緯を記していますので、読み進めてみてください。

原因不明の「腰椎の回旋」で改善の兆しがみえない腰痛を発症

「患者」

30歳 男性

「症状」

腰痛

「来院日」

2018年9月中旬

「来院経緯」

発症は2018年7月。

「ふわふわ」のソファーに長時間座り、起き上がる際に腰中心部に痛みを生じる。

 

 

患者は、以前から度々腰痛に悩まされていた事もあり、

「無理な体勢だったかな」「まぁ、ゆっくり休もう」程度に捉え、その日は休む事に。

 

 

また、これまで腰痛を発症しても1週間程度で痛みはなくなり、

普段通りの生活を送れていた為、1週間様子を見た。

 

 

しかし、1週間が経過しても、痛みに変化はなく、

少しづつではあるが、痛む箇所にも変化が現れ、クネクネしたような歩き方に変化していた。

 

 

その為、自宅近くの整形外科を受診。

 

 

レントゲン撮影を行い、

医師から、「レントゲン上、問題はないが、腰が捻じれながら動いているので、それが原因になっているかもしれない」と診断及び指摘を受ける。

 

 

その後、医師からは痛み止めと湿布薬を処方された。

 

 

整形外科受診後、

医師の「腰が捻じれながら動いている」との指摘が気になった患者は、

その足で、自宅近くの整骨院を受診。

 

 

マッサージや電気療法、ウォーターベッドなどの施術を受け、

症状の改善に努めた。

 

 

しかし症状に変化が現れない事から、

複数ヶ所の整形外科、整骨院を2ヵ月間転々する。

 

 

それでも症状に変化はなく、

痛みの中心が、腰中心部から右臀部に変化をみせる。

 

 

不安感を強めた患者は、

改善可能な治療院をインターネットで検索。

 

 

通勤経路上にある、当院のホームページにたどり着く。

 

 

患者さんの声や口コミを読み、

「ここなら何とかしてくれるのではないか?」と来院を決意。

骨・筋の連動性、治癒力の向上を継続し、7ヶ月42回の治療で改善

9月14日 1診目

痛みは、腰中心部及び右臀部。

中でも右臀部に強く、右大腿部後面にも痛みがある。

 

 

また、仕事はデスクワークが中心ではあるが、

立ち座りの頻度も多いため、痛みは感じやすく、特定の動きよりも突発的に痛みが現れる。

 

 

歩行時もまっすぐ歩けているが、足取りがクネクネしている様に感じている。

 

 

ただし、

自宅で過ごしていると痛みは軽く、ベッドで横になると痛みは減少。

 

立位時は、右脚に体重をかけると、腰を曲げる際に痛みが和らぎ、

歩行時は、右脚に体重をかけると、力んだ感覚がして疲れやすい。との事。

検査を実施。

 

SLRテスト 偽陽性

 

テストの結果、痛みは発生するが、ヘルニアと断定できるものではない。

 

 

また、問診を継続した所、

今回、医師から「腰が捻じれながら動いている」との指摘を受けたが、

過去にも同様の指摘は2度受けており、かなり以前からそのようになっていたと思います。との事。

 

 

その他、身体各部をチェック。

腹部の緊張感、下肢全体の緊張感、内臓の疲労、左右の股関節可動域の違い等が診られた。

 

 

以上の事から「慢性腰痛」と判断。

 

 

今回の患者の場合、

数ある原因が長年に渡り複雑に絡み合っている事から

治療期間は6ヶ月~1年は要すると判断。

 

 

また、この捻じれは残る可能性がある。

だが、痛みや違和感は改善する事が可能である旨と、2ヵ月は週2回の治療に来院するように指示し、同意を得て治療開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、下肢循環調整、腹膜調整、脊椎バランス・可動域調整、股関節可動域調整

9月26日 4診目

患者から

「少し楽になってきた様に感じる」と報告。

 

 

状態を確認。

 

以前として、動きに大きな改善は診られない。

同様に治療を継続。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、下肢循環調整、腹膜調整、脊椎バランス・可動域調整、股関節可動域調整

10月3日 6診目

患者から

「疲れてきたり、同一姿勢が30分以上続くと、痛みを感じ、歩き方がおかしい」と報告。

 

 

状態を確認。

 

現在、院内では大きな崩れは診られない。

各部の緊張感は減少傾向にある為、同様に継続する。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、下肢循環調整、腹膜調整、脊椎バランス・可動域調整、股関節可動域調整

10月10日 8診目

患者から

「全体的に少しづつ落ち着いてきています」と報告。

 

 

状態を確認。

 

同一姿勢が続いたり、疲労を感じると

痛みや違和感はあるものの、状態は維持出来ている。

 

今回も同様に治療開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、下肢循環調整、腹膜調整、脊椎バランス・可動域調整、股関節可動域調整

10月24日 11診目

患者から

「痛みの持続時間の短縮と、違和感も弱くなってきている」と報告。

 

 

状態を確認。

 

初診時に比べ、各所の改善は進んでいる。

まだ動く際は慎重に行っている。との事で、継続していく旨伝え、治療開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、下肢循環調整、腹膜調整、脊椎バランス・可動域調整、股関節可動域調整

11月17日 16診目

患者から

「更に痛みの持続時間の短縮と、違和感は減少している」と報告。

 

 

状態を確認。

 

本日で、2ヶ月が経過し、概ね順調に改善している。

各所の状態も改善が進んでいる為、これまでと同様に継続する。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、下肢循環調整、腹膜調整、脊椎バランス・可動域調整、股関節可動域調整

 

 

 

治療後、

次回から週2回から、週1回に治療間隔をとり、

継続していく旨伝え、同意を得る。

11月24日 17診目

患者から

「初めて1週間あき、どうなるか不安はあったが、概ね変わらず過ごせています」と報告。

 

 

状態を確認。

 

前回同様、

各所の状態は維持出来ており、状態は問題ない。

 

患者の不安に感じている部分は、

動いていきながら、身体自身でバランスをとる必要のある部分な為、

細かく状態を確認し、治療を継続する事で、対応する。

 

患者にもその旨伝え、了承を得る。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、下肢循環調整、股関節可動域調整

1月12日 25診目

患者から

「帰省、登山、買い物等、何末に慌ただしく動き、疲れています」

「その為か、いつもより違和感が強い」と報告。

 

 

状態を確認。

 

違和感を強く感じている。との事で

身体全体に疲労感がいつにも増して強い。

 

ただ、大きくバランスを崩している事はないので問題はない。

患者にはその旨伝え、施術開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、下肢循環調整、股関節可動域調整

2月15日 29診目

患者から

「年明けの疲労感は改善し、状態は良かったが、昨日、ギックリ腰のような症状が現れ、上手く歩く事が出来ない」と報告。

 

 

状態を確認。

 

ギックリ腰のような症状との申告はあったが、痛みはない。

詳しく話を聞くと、不意に段差を踏み外した際に、「ゴキッ」と音がしたような感じになった。との事。

 

 

初診時確認された、

腰椎の回旋が強く現れている為、歩行時のバランスが大きく崩れているが、大きな問題はない。

 

 

患者にはその旨伝え、

今月中は以前と同様に、週2回の来院を指示し、了承を得る。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、脊椎バランス・可動域調整、下肢循環調整

2月22日 32診目

患者から、

「歩きにくさは概ね改善しました」

「ただ日によって、腰や臀部の痛みが気になります」と報告。

 

 

状態を確認。

 

2月15日から集中的に治療を行い、概ね改善が診られた。

痛みは、一時的にバランスを崩した結果であるため、心配はない。

 

 

本日より、

痛みに対する治療も改めて加え、継続する。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、脊椎バランス・可動域調整、下肢循環調整、腹部深層筋調整

 

 

治療後、患者から

「改善してきているが、まだ少し不安があるので、週2回の治療を継続してもらいたい」と要望をうける。

 

その為、

様子を見ながら、来月中頃までは週2回を継続する事に同意し、

患者には、都度状態の報告をしてもらう事で、了承を得る。

3月15日 38診目

患者から

「痛みはなく、2月に悪化した歩行時の状態は改善しました」と報告。

 

 

状態を確認。

 

痛みもなく、歩行・前屈時の状態も良い。

これまでと同様に治療継続。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、脊椎バランス・可動域調整、下肢循環調整、腹部深層筋調整

 

 

治療後、

次回から再度週1回の治療とし、継続する旨伝え了承を得る。

4月13日 42診目

患者から

「少し違和感はあるが、不安感もなく過ごせています」と報告。

 

 

状態を確認。

 

各所の状態は改善。

患者も不安感なく過ごせている為、状態は良い。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、脊椎バランス・可動域調整、下肢循環調整、腹部深層筋調整

 

 

治療後、ここまでで7ヵ月が経過。

 

状態は良い為、次回から様子を見ながら

2週、3週と治療間隔を空け、治療継続していく旨伝え、同意を得て施術終了。

整形外科や整骨院に何か所も通って良くならなかった腰痛が良くなりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

元々腰痛になる事はあったのですが、1週間程度で治っていました。

しかし今回はなかなか治らず、整形外科や整骨院に何カ所か通ってみましたが症状が治らない状態でした。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

鍼の治療は初めてだったので、痛くないかなどの不安がありました。

治療を受けてみて、鍼による痛みは多少チクっとする程度でした。

(背中とお尻を刺された時はかなり痛かったですが)

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

良い点は、施術を受けると状態が大きく変わる点と思います。

私の場合、歩き方が変になり、歩く時に身体で支える筋肉などをほぐされ歩きやすさがかなり変化しました。

悪い点は、施術当日はお風呂に入れない点と思います。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

長く治療いただきありがとうございます。

まだ少し違和感があったりするので今後もよろしくお願いします。

 

お名前:S・Tさん ご年齢:31歳 ご住所:京都府木津川市 ご職業:会社員

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「慢性腰痛」になる原因

S・Tさん

長引く腰痛が解消し、本当によかったですね!

 

 

まだ、少し違和感が残っていますが、

継続していけば、以前の様に動けるようになりますので、安心して下さいね!

 

 

では、

「慢性腰痛」について述べていきます。

 

 

慢性腰痛は、

一般的に、3ヵ月以上痛みが継続している事を言います。

 

 

また、「いつまでの続く痛み」「痛みがいつ始まるか不透明」

「治療しても治りにくく、自然治癒は難しい」等の特徴があるのも慢性腰痛といえます。

 

 

S・Tさんは

痛みが継続して2ヶ月でしたが、

かなり以前からしばしば腰痛を発症していた事、「痛み」「違和感」の継続に加え、

複数の医療機関で治療を行ってきたが、改善しなかった事を加味し、「慢性腰痛」と判断しました。

 

 

そして、一般的な慢性腰痛の原因として、

各種脊椎疾患、心理的要因、内科疾患等様々です。

 

 

また、慢性化が進む原因には、

「加齢」「過度の不必要な安静」「生活習慣」「ストレス」等が挙げられます。

 

 

S・Tさんの場合、

脊椎疾患や、精神的なストレス、内科疾患はなく、

年齢も受診時30歳、過度の安静や腰に負担を強いる特筆すべき生活習慣も見当たりませんでした。

 

 

では、なぜここまで症状が改善しなかったのか?

 

 

それは、「腰椎の動き」が大きく関与しています。

 

 

初診時、

申告があった様に、「腰椎が捻じれて動いている」との指摘を

これまで複数回受けていらっしゃいました。

 

 

私も確認しましたが、いわゆる「正常」ではなく、

特定の動きのみに現れる動きが、常時現れていました。

 

 

腰椎は、構造上「前屈」「後屈」という動きに特化しています。

 

いわゆる、「椎間板ヘルニア」も、この「前屈」という動作が過度になった際、

起こしやすいとされます。

 

 

また、あまりご存知ないかと思いますが、

「側屈(ラジオ体操の様に上半身を左右に倒す)」

「回旋(後ろを振り向く動作)」の際には、腰椎は反対側に捻じれ、動作の補助を行います。

 

 

 

この動きが、S・Tさんの場合

「前屈」「後屈」の際に現れ、過去、「腰椎の捻じれ」と指摘を受けていた部分です。

 

 

つまり本来、「回旋」が不必要な動作やタイミングで、

この「回旋」が起こっていた為に、身体各所に負担が生じ、「痛み」や「違和感」を発生させていたのです。

 

 

この不必要な「回旋」は

「腰椎の器質的変性」「各種脊椎疾患」「回旋をコントロールする筋肉の疾患」など

が考えられますが、S・Tさんの「回旋」が発生した原因は不明でした。

 

 

ですが、問診や触診から

度重なる「腰痛」に加え、これまでの生活習慣、腰椎の器質的な脆弱性、

自然治癒力の低下、各所の関節・筋の連動性の低下等、様々な要因が絡み合い、結果として「回旋」を起こし、発症したとの判断に至りました。

 

 

以上が、今回S・Tさんを苦しめていた、「慢性腰痛」が起こった原因です。

 

 

お解りいただけたでしょうか?

最後に「慢性腰痛の治療法」について記述していきます。

「慢性腰痛の治療法」

これまでの記述で

S・Tさんの「慢性腰痛」を改善する為には、大きく2つの事を行う必要があります。

 

 

「各種骨・筋の連動性の向上」

「自然治癒力の向上」の2つです。

 

 

その為には、

「内臓調整」「脊椎バランス・可動域調整」「股関節可動域調整」「下肢循環調整」等の治療を継続的に行う必要がありました。

 

 

治療経過中に、

症状が逆戻りをするハプニングがありましたが、

全身の循環を整え、内臓調整を行う事で、自然治癒力の向上をすすめました。

 

 

そして、

股関節の可動域を改善し腹部・下肢の緊張感を取り除き

治癒力の回復を推し進め、脊椎のバランス・可動域調整を繰り返し繰り返し行い、

トータル7ヶ月を掛け、ここまで症状が改善するに至りました。

 

 

また、お伝えしていたように、

S・Tさんの「回旋」は残る可能性がありました。

 

 

現時点でも、残存しています。

ですが、残っていたとしても、痛みや違和感は取り除く事ができます。

 

 

ですが、

「脊椎疾患」や「筋疾患」等の器質的変性が伴う場合もあり、

全ての患者さんが、同様に改善していく訳ではなく、個人差がある。と

いう事はご理解ください。

 

 

それでも、

「いつになったら治るのか?」「このまま改善しないのか?」

そんな不安を抱えている方は、”希望”を持って、当院にご連絡ください。

 

 

S・Tさんの様に

助けてあげる事ができると思いますよ。

 

 

感謝

症状について詳しくはこちら

腰痛

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