梨状筋症候群で立っていても寝ていても襲ってくる痛み・シビレが4回の施術で治った完治事例

症例報告

Top Member多井一貴

 

この記事は、「梨状筋症候群」が完治に至るまでの過程を記しています。

痛みで辛い思いをされてお困りの方は是非ご覧ください。

 

梨状筋症候群が起こる原因はなにか?

根本治療とはどういうことなのか?

梨状筋症候群が治っていく過程も詳しく記しているので、

患者さんの感想と合わせてご覧ください。

立っていても辛く、眠ることすら出来なくなってしまった臀部の痛みと足のシビレ・痛みが出た経緯

「患者」

68歳・女性・主婦・奈良県生駒郡斑鳩町在住

「症状」

梨状筋症候群

「来院日」

H30年7月

「来院経緯」

患者は、

2週間前に臀部から左足にかけてビリビリとした痛みを感じ、

立っているのが辛い状態となった。

 

初めは立っているとだんだんと痛みが出てくる状態だったものが、

次第に座っていても寝ていても痛みを感じるようになり、

就寝中も痛みのせいで何度も目が覚めてしまい、

寝返りもままならない状態になっている。

 

臀部の痛みはまだ我慢出来る程度であるが、

左足のしびれるような痛みが我慢出来ないほど痛みが強くなってきたことから、

「病院に行って治してもらおう」と考え、

整形外科を受診する。

 

整形外科ではレントゲンを撮り、

診察を受けるが医師からは

「骨に異常はなく、特にヘルニアのようなものもなく異常は見当たらない」

という診断を下され、

湿布と痛み止めの薬を処方され、

様子を見るように言われ帰宅する。

 

その後、

湿布と痛み止めのすくりを服用し、

様子を見るが改善は見られなかった。

 

過去にも2度同じような症状になったことがあり、

その時は今回ほど痛みも強くなかったこともあり、

痛みを我慢していると2~3ヵ月後には痛みが治まっていた。

 

しかし痛みが強く生活に支障が出るほど辛く、

夜も眠れない状態にまでなっていることから、

早く治して普通の生活をしたいという思いから治療院を探すことにした。

どこか良い治療院はないかとwebで探してみたところ、

当院のHPにたどり着き、

多数の患者さんの声を見て、

来院することを決意。

たった4回の施術で臀部の痛みと足のシビレ・痛みが完治した施術法と道のり

1診目

患者は、

腰から臀部にかけての痛みと、

足のシビレと痛みを訴えている。

 

歩行は、

痛みのため真っすぐ姿勢を伸ばして歩くことが出来ず、

前屈みになって歩いている。

 

1日を通して痛みはあるが、

特に強く感じるのは就寝時に寝返りを打った際に出る痛みである。

 

下図に示した赤〇が発症部位。

 

 

痛みの種類として、

臀部は鈍痛で歩くと響くような痛み。

脛のあたりはビリビリとしびれるような痛みである。

 

検査及び触診にて現状を確認。

 

SLRテスト(-)

FNSテスト(-)

ニュートンテスト(+)

 

仙腸関節周辺と殿筋部に圧痛を確認。

 

さらに腹部に強い緊張が見られる。

 

仙腸関節に炎症を起こし、

そこから来る梨状筋による坐骨神経の圧迫によって起こっている疼痛とシビレであると推測。

私の今までの経験から、『治療の結果、良くなる順序はまず臀部の痛みが先に消失し、次に足のシビレが寛解していく』と患者に伝えた。

 

患者は施術室内では、

歩行時の痛みを一番強く訴えていることから、

この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、施術開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、太谿・百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、骨盤アライメント調整、下肢血流調整。

 

治療後、ペインスケール「10」→「5」

臀部の痛みは5割程度減少。

足の痛みに関しても3割程度減少。

 

次回は3日以内に来院するように指示し、1診目施術終了。

2診目

初診時から2日後の来院。

患者から

「臀部の痛みがあれからさらに楽になってたまに痛みが出るぐらいになった。足のシビレ痛い感じもずいぶんマシになって、夜も目が覚めずに眠ることが出来た。」

と報告。

 

ペインスケール「5」→「3」

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、太谿・百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、骨盤アライメント調整、下肢血流調整。

 

治療後、ペインスケール「3」→「1」

 

歩く際に見られていた腰をかがめて歩く姿勢が消失し、

真っすぐ歩行できている。

 

次回も3日以内に来院するように指示し、2診目施術終了。

3診目

患者から

「痛みもシビレもほとんど感じることなく、調子良く動けている。」

と報告。

 

ペインスケール「1~0」

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、骨盤アライメント調整、下肢血流調整。

背部兪穴にお灸し、内臓調整

 

次回は7日後に来院するように指示し、

3診目施術終了。

4診目

患者から「もう症状を感じることは全くなくなった。たまに歩いていると臀部に重さを感じる程度で、それも次の日にはなくなっている。」

と報告。

 

ペインスケール「0」

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤アライメント調整、腸脛靭帯弛緩調整、大腿股関節調整。

背部兪穴にお灸し、内臓調整

 

治療後、ペインスケール「1」→「0」

施術室内で確認出来る痛みはすべて消失。

 

今回で集中的な施術は終了し、

以降は月に1回のメンテナンスに以降する旨を伝えて、

4診目施術終了。

左足の痛みとシビレが1回目から取れて歩くのが楽しくなりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

左足に痛みとシビレがあり、歩くのも辛く、夜も何度も痛みで目が覚めた。

マッサージをしていた。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

心配はありませんでした。(先生の言葉と治療で)

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

1回目でかなり痛みが取れたので「これはいいな」と思った。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

スムーズに歩けて、歩くのが楽しくなる感じです。

お名前:辰巳さん ご年齢:68歳 ご住所:奈良県生駒郡斑鳩町 ご職業:主婦

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

今回のケースにおける痛みの原因

今回の患者さんである辰巳さんは、

足のシビレと痛みで寝返りも打てず、

夜もまともに眠れないほどの痛みで来院されました。

 

初診時には、

立っているのも辛く、

まっすぐ背筋を伸ばすことさえ出来ず、

前屈みでしか歩くことも出来ない状態で、

本当に辛そうでした。

 

それが今では、

普通に夜も眠れて、

真っすぐと背筋を伸ばしてシャキシャキ歩くことが出来るようになり、

目いっぱい毎日を楽しんで動き回っておられます。

 

そのことが本当に僕も嬉しいです。

これから楽しく動き回ってくださいね、辰巳さん!

 

 

それでは考察に入ります。

 

今回の辰巳さんの状態は、臀部の痛みと足のシビレ・痛みがありました。

 

これを私は問診と触診によって、

仙腸関節に炎症を起こし、

そこから来る梨状筋が坐骨神経を圧迫することによって起こっている疼痛とシビレであると判断しました。

 

仙腸関節とはどういったものであるのかをまず説明していきます。

上図のように「仙腸関節」とは、

腸骨と仙骨といういわゆる骨盤を形成する要の骨をつなぐ関節になります。

 

関節というと

膝関節や肩関節といったさまざまな動きがあるものを想像されるかもしれませんが、

この「仙腸関節」という関節は本来ほとんど動かない関節になります。

(学説によっては動かせるという考えもありますが、ここでは動かない関節であるという前提でお話させていただきます)

 

このほとんど動かない関節に何らかの圧が加わり、

動くはずのない方向に動いてしまったため、

関節部に炎症が起こり、

痛みが出現したと考えられます。

 

初めは仙腸関節部にのみ出ていた痛みが、

動けるからと動いているうちに悪化しています。

 

それにより仙腸関節付近にある、

「梨状筋」にまで炎症が波及したことにより、

梨状筋付近にある「坐骨神経」を圧迫してしまい、

痛みとシビレが出てしまいました。

これが今回の「仙腸関節」に出た痛みから「梨状筋」に影響を与えてしまい、

腰から臀部にかけての痛みと足先にシビレが出現した理由になります。

今回のケースにおける治療法

どのようにして痛みが出てしまったかの理由を説明してきましたので、

次にどのように治療をすれば完治に至るのかを説明していきます。

 

今回の治療の中で必要となったのは、「腸腰筋のバランス」と「坐骨」が主な調整でした。

 

さきほどの項にも載せてある画像を診てもらうとわかるかと思いますが、

「坐骨神経」が出てくる箇所に「梨状筋」があります。

 

そしてその梨状筋から出てくる「坐骨神経」の通り道に「坐骨があります。

 

今回の場合はその「坐骨」の位置が、

正常な箇所になかったことで圧迫をきつくしてしまっていました。

 

そのことにより、

今度は全面にある「腸腰筋」の緊張を生み、

腰から臀部にかけての痛みへとなってしまっていました。

 

ですので、

「腸腰筋」と「坐骨」のバランスを調整してあげることで、

痛みとシビレが取り除かれました。

 

さらにこれだけの症状がたったの4回で完治にまで至ったのにはもう1つ大きな理由があります。

 

それは「下肢の血液量」を上げてあげることです。

 

辰巳さんの左右の下肢を触診していると、

明らかに患側である左足の方が冷えており、

それも原因になっていると推測しました。

 

実際に「下肢の血液量」の調整を行ったところ、

初回から劇的に症状が改善し、

たったの4回の施術でここまでキツイ症状が完治するにまで至ったのです。

 

施術者からのメッセージ

今回のケースのように、

強烈な痛みがあり、

夜も寝られず立っている事すら辛いという状態であったとしても、

しっかりと原因を探ったうえで取り除いてあげることで、

完治するまでに至ることがお分かりいただけましたでしょうか?

 

あなたのその辛い症状もきっと当院であれば、

「最後の一手」となれるはずです。

 

「どこに行っても良くならない」とお困りなら、

今すぐにでもお電話ください。

 

あなたとのご縁を心よりお待ちしています。

 

※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません

 

鍼灸王国