【顎関節症】歯科での治療中に発症したものが短期間で完治した事例

症例報告

Top Member多井一貴

 

この記事は、難治性と言われる『顎関節症』が完治に至るまでの過程を記しています。

顎の痛みと開けにくさで不快な思いをされてお困りの方は是非ご覧ください。

 

顎関節症が起こる原因はなにか?

根本治療とはどういうことなのか?

顎関節症が治っていく過程も詳しく記しているので、

患者さんの感想と合わせてご覧ください。

歯科での治療中に発症し、痛みと音が鳴る症状が治らなかった経緯

「患者」

66歳・女性・主婦

「症状」

顎関節症

「来院日」

H30年7月

「来院経緯」

患者は2ヵ月前の歯科での治療中、

大きく口を開けている状態が続いた後、

顎に痛みを覚える。

 

歯科で痛みを訴えるも、

「一過性のものなのですぐに痛みが引くでしょう。」

と言われる。

 

その後、

しばらく様子を見ていたが、

痛みが引かなかったため、

再度歯科で受診する。

 

その際歯科では、

「顎関節症ではないので、当院で治療することは出来ない。」

と言われる。

 

そのため、

痛みを解消するために近所の整骨院に通うことにした。

 

10回程治療を受けるが、

改善する気配が見えなかったため、

患者は別の治療を探すことに決める。

 

Web何か治す方法がないか探しているとき、

当院のHPにたどり着き、

多数の患者さんの声を読み、

治っている人が多いことから来院を決意。

 

顎の痛みが7診でなくなり、口を開けるときの音が鳴る感じも14診で消失した施術法と完治までの道のり

1診目

患者は右側の顎とその周辺に痛みを訴えている。

痛みは口を開ける際と、

物を噛む際に強く感じている。

 

開口時の開けにくさはないが、

開口時は音が常にあり、

その音は「ギシギシ」とした音である。

 

痛みが出るため大きく口を開けることに怖さがあるため、

普段は最低限に開けるようにしている。

 

開口時の状態を確認。

指を縦に2本開けたところで痛みが出る。

それ以上は痛みのため開けたくないとのこと。

 

患者自身は開口時の開けにくさは訴えていないが、

実際の開口状態を確認した結果、

開口障害が出ていることがわかった。

 

歯科では「顎関節症」ではないとの診断であったが、

「顎関節症」の三大徴候である、

  • 顎関節痛
  • 開口障害
  • 開口時雑音

三大徴候のいずれも出ていることから、

「顎関節症」であるとの判断のもと治療を進めることを伝える。

 

患者は口を最大限に開けようとした際に一番痛みを強く訴えることから、この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表した指標のこと。10に近づくにつれ痛みが強い状態。患者自身に数字を示させる。)

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、側頭筋・咬筋ML。

 

治療後、

ペインスケール「10」→「7」

2診目

前回から3日後の来院。

 

ペインスケール「7」のまま維持。

 

開口時の痛みを取るための施術を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、側頭筋・咬筋ML。

 

ペインスケール「7」→「5」

3診目

前回から3日後の来院。

ペインスケール「5」のまま維持。

 

開口時の痛みを取るための施術を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、側頭筋・咬筋ML。

 

治療後、

ペインスケール「5」→「3」

5診目

前回から7日後の来院。

初診時より1ヵ月が経過。

ペインスケール「3」→「1」

患者は

「痛みを感じることはなくなった。音が鳴るのが残っている。」

と報告

 

開口時の痛みの取るための施術と関節の動きの調整を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、顎関節3軸調整。

 

ペインスケール「1」→「0」

 

ペインスケールの数字からわかるように痛みは消失。

 

7診目

前回から7日後の来院。

 

関節の動きの調整を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、顎関節3軸調整。

10診目

前回から7日後の来院。

 

患者は

「大きく開けた際の音のなる感じもだいぶ少なくなっている。」

との報告。

 

関節の動きの調整を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、顎関節3軸調整。

14診目

前回から7日後の来院。

初診時から2ヵ月が経過。

 

患者から

「痛みもなく、違和感もまったくなくなっている顎に関してはもう不安は全くない。」

と報告。

 

これより先は1ヵ月に2回の治療で様子を見て、

良い状態をキープしていく治療に切り替える。

その後3ヵ月様子を見て、

顎関節の症状が出ることは無くなったところで、

顎関節症の治療は終了とし、

別に訴えている坐骨神経痛の施術へと切り替える。

奥歯で噛むことの出来なった顎関節症が完治しました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

右あごが痛くて奥歯で物が噛めないし、十分に口を開けることが出来ませんでした。

整骨院に通いましたが、効果はありませんでした。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

正直心配はありましたが、歯科では顎関節症ではないと言われ、整骨院でも良い結果が得られず悩んでいるときに、ネットで口コミを見ました。

それで私も試してみようと思いました。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

最初は少し物足りなく思いましたが、回数を重ねる毎に身体の変化を感じ、もう少し続けてみようと思いました。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

多井先生のおかげで今では友人とのランチも楽しめるようになりました。

困ったときに助けて頂ける場所があるのは本当に心強いです。

多井先生に感謝です。

 

お名前:A・Nさん ご年齢:66歳 ご住所:奈良県奈良市 ご職業:主婦

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

顎関節症の原因・治療方法

今回の患者さんであるA・Nさんは、

歯科での治療で大きく口を開けた際に痛みを感じ、

その後痛みが引かず、

さらに口を開けた際に音が鳴るようにまでなってしまった方でした。

 

歯科では

「顎関節症」ではないという診断を受け、

整骨院に通うも改善することはなく、

自分の状態にとても不安を持っておられました。

 

しかし、

明らかに顎関節症の三大徴候が顕著に見られることから、

私は「顎関節症」であると判断し、

施術に当たりました。

 

さて今回の顎関節症のケースでは、

大きく口を開けた際の痛みがわずか5回の施術で痛みがなくなり、

14回で開口時の音も鳴らなくなりました。

 

なぜそんなことが可能となるのでしょうか?

 

まず顎関節がどういったものなのかを説明します。

 

第1に、

左右の顎関節が一対となり下顎骨を支えています。

下顎骨は一塊であることから、

左右の顎関節は協働運動を行い、

1つの顎関節が運動すると必ず他方の顎関節も何らかの運動を行うことになります。

第2に、

顎関節は他の関節と同じように回転運動を行うことができると同時に滑走運動も行うことが出来ます。

この滑走運動は、

他の関節にはみられない特徴であり、

下顎の複雑な運動を可能にしています。

第3に、

顎関節は上下顎の歯の接触により、

その運動をコントロールされています。

 

以上の特徴から、

顎関節に支えられている下顎は、

複雑で特徴的な運動を行うことができます。

また上下の歯の接触により影響を受けることから、

その接触に異常が生じると、顎関節は不適切な刺激を受けることで何らかの障害を受けることが出てきます。

 

それでは次に顎関節症というものが、

どういったものなのかを説明していきます。

 

下の図を見てください。

これが顎関節症における3大徴候と呼ばれるものになります。

 

その他にも、

噛み合わせに違和感があることや、

顎関節の構造異常によって上下の歯列に隙間が生じ、

完全に口が閉まらなくなるといった状態になる事もあります。

 

今回のA・Nさんのケースでは、

顎関節痛と開口障害と開口時雑音のすべてがみられるという状態でした。

 

それでは次に、

顎関節症の症状の原因は何か?

細かく分類した下の表をご覧ください。

 

 

こういった状態に分類できるのですが、

複数の状態にまたがって起こることもあります。

 

今回のA・Nさんのケースでは、

顎関節痛障害と顎関節円板障害、さらに咀嚼筋障害が出ているという状態でした。

 

顎関節症が起こる要因としては下の表をご覧ください。

 

 

こういった要素が考えられます。

 

次に一般的な歯科や口腔外科ではどういった治療をするでしょうか?

顎関節症の方は以下の手順を踏んでから来られることがほとんどです。

 

ほとんどの顎関節症の方がまず歯科か口腔外科で受診をして、多くの場合マウスピースを作成して様子を見るという治療を受けます。

 

A・Nさんの場合は、

そもそも顎関節症ではないという診断を受け、

治療を受けることもありませんでした。

 

一般的な整体や鍼灸院での顎関節症の治療というと、

おそらくは顎関節そのもののゆがみを整えるケースや、

顎関節部に鍼を刺すようなケースが多いかと思います。

 

もちろんマウスピースや顎関節そのものへのアプローチで良くなるケースというのがあるのは私たちもわかっています。

 

ですのでそれで良くなるのであればそういった治療を受けて頂ければ良いと思います。

 

ただおそらくこれを読んでいるあなたはこういった治療で良くならなかったからこそ必死に探してこのページに辿りついたことでしょう。

 

当院の施術がどういったものであるかを説明していきます。

 

一般的に行う治療との違いがわかるかと思います。

 

これはあくまで今回のA・Nさんのケースでの治療方法であり、

その方の状態によって違った方法を取ることもあります。

 

それはつまり、

顎関節症という診断が付けられたとしても、

1人1人原因は違っているので、

画一的な治療で治していくということは出来ないのです。

 

当院ではその方の状態を細かく把握して、

適切な処置を施すからこそ難治性と言われる顎関節症を完治にまで導くことが出来るのです。

施術者からのメッセージ

今回のA・Nさんのように大きく開けた際に、

痛みを生じることで開けにくくなり、

音が鳴るといった状態であっても、

以前と同じように口を大きく開けて生活できるように出来る技術と知識があります。

 

A・Nさんのように、

以前から症状を持っていたわけではなく、

突発的に出てしまった症状の場合は、

比較的早く治る傾向にあります。

 

また症状が出てから、

治療を受けるまでの期間は短ければ短いほど、

治りも良くなります。

 

もし今、あなたが顎関節症で不安をお持ちなら、

なるべく早く電話やメールでお問い合わせください。

 

当院は顎関節症を得意としている治療院です。

あなたの不安を解消することを使命としていることを知っておいてください。

 

あなたとのご縁を心よりお待ちしております。

 

※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません

 

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顎関節症

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