突然の更年期障害(ホットフラッシュ)の症状が婦人科との平行治療で完治した事例

この記事は、『更年期障害(ホットフラッシュ)』が完治に至るまでの過程を記しています。

「もしかしてこの症状は更年期障害かな?」と悩んでいて、

辛い症状にお困りの方は是非ご覧ください。

 

更年期障害(ホットフラッシュ)とはどういうものなのか?

根本治療とはどういうことなのか?

更年期障害が治っていく過程も詳しく記しているので、

患者さんの感想と合わせてご覧ください。

突然出てきたホットフラッシュに苦しんだ経緯

「患者」

50歳・女性・会社員

「症状」

更年期障害(ホットフラッシュ)

「来院日」

H30年6月

「来院経緯」

発症は2週間ほど前。

 

ある夜の就寝中に暑さを感じ、

寝汗を大量に書いていることに気づいて目が覚めた。

 

普段はどちらかというと寒がりで、

これまであまり寝汗をかくようなことはなかった。

しかしその日を境に毎日のように暑さで目が覚めるようになる。

 

患者は当初、

「気温が上がってきて暑くなってきているからかな。」と思ったが、

隣で寝ている夫は特に暑さを感じている様子もなくスヤスヤと寝ていた。

 

例年であれば夫の方が患者よりも暑がりであるため、

まず夫が就寝時にエアコンをつけ涼しくし、

患者は布団をしっかりとかぶって寝るという形になっていた。

 

その時点で患者は

「少しおかしいな。」と感じてはいたが、

「そういうこともあるか」とあまり気にせずに生活を送る。

 

しかし、日中の仕事中にも急に顔から上が暑くなり、

大量の汗が噴き出すように出てくるようになる。

 

この時初めて患者は

「これは普通の状態ではない」と思うようになる。

 

会社で話をしていると同僚から

「更年期障害ではないか?」ということを指摘され、

患者は婦人科で受診することにした。

 

婦人科では、

血液検査を行い、問診などから

「おそらく更年期障害であろう」という診断を受け、

投薬での治療が行われることになった。

 

そして婦人科での治療と並行して、

1ヵ月に1~2回メンテナンスで通っている当院での治療も行うことを考え、

当院で相談を行う。

 

更年期障害(ホットフラッシュ)の治療が可能であることを知り、

当院での治療を開始する。

更年期障害(ホットフラッシュ)が良くなっていく過程

1診目

患者は、

毎日「突然顔から上が暑くなり(火照ったような感じ)、汗が噴き出してくる症状(ホットフラッシュ)」が1日に何度も起こることに悩まされている。

 

仕事中に発症することもあり、

事務仕事をしていても集中することが出来ずに落ち着かない。

また就寝中に症状が出ることから寝不足になり、

「身体全体がしんどくて辛い」と訴えている。

 

私のこれまでの経験から完治に導くことは可能であると判断し、患者に伝える。

ただし治療間隔に関しては1週間に2回の来院が必要であることを伝え、患者の同意を得て、施術開始。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整。

 

 

ホットフラッシュの症状は、施術後すぐに改善がみられるものではないため施術後の症状確認は行わずに治療を進めていく。

 

次回は3日以内の来院を指示し、1診目施術終了。

 

2診目

前回から3日後の来院。

患者から

「前回の施術した日の夜にホットフラッシュが出ずにぐっすりと寝ることが出来たので身体がずいぶん楽。

仕事中のホットフラッシュも回数が明らかに減ってすごく良かった。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は3日以内の来院を指示し、2診目施術終了。

 

3診目

前回から3日後の来院。

患者から

「今のところ夜はだいぶ寝られている。

ホットフラッシュが出ないわけではないが、

全体的に楽な感じ。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は3日以内の来院を指示し、3診目施術終了。

 

5診目

前回から5日後の来院。

患者から

「ずいぶんと症状が出る頻度が減ってきている。

調子に波はあるが、

おおむね5回以内におさまっていて、

調子の良い日は1度もホットフラッシュが出ない日も出てきている。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は5日以内の来院を指示し、5診目施術終了。

8診目

前回から5日後の来院。

患者は

「かなり調子が良い。

就寝中に出ることは無くなって、

仕事中にたまに出るぐらい。

病院でも一度薬を止めて様子を見てみると言われたので、

来週は飲まずに過ごす予定。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は7日以内の来院を指示し、8診目施術終了。

10診目

前回から7日後の来院。

患者は

「1週間薬を飲まずに過ごしてみたが、

特に症状がきつくなることもなく、

あまり気にせずに生活が出来た。

初めは薬が無いのが不安だったが大丈夫で安心した。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は7日以内の来院を指示し、10診目施術終了。

 

13診目

前回から1週間後の来院。

 

患者は

「薬を飲まなくても、特に大きく悪化することもなく大丈夫だった。

薬を飲まなくても良いのは精神的にも楽なので嬉しい。」

との報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

これより以前のメンテナンス時と同じように月に1~2回のメンテナンス期に移行する旨を伝え、13診目施術終了。

夜も眠れなかった更年期障害によるホットフラッシュが良くなりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

慢性的な身体のハリや凝りなどを軽くするために定期的に受けています。

現在もそうですが、それにプラス更年期障害の症状も出はじめたので、その治療も婦人科に通いながら、鍼治療も合わせて通っています。

更年期は、発汗が凄くて不眠症になりかけました。

仕事中も突然の発汗で集中できずにいました。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

今までがとても身体が楽になってきているので心配はなかったです。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

本院のころからお世話になってきていた安心感から全く不安はなくて、久しぶりの施術になりましたが、すぐに身体が楽になり、現在も通っている感じです。

更年期の症状は、ホットフラッシュになって、異常なくらいのあせが出ましたが、今はその症状も落ち着き、夜も今まで通り寝ることが出来ています。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

|||(-_-;)||||||の状態から→ o(*^▽^*)o~♪の感じ♪

お名前:H・Hさん ご年齢:50歳 ご住所:奈良県生駒市 ご職業:会社員

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

更年期障害(ホットフラッシュ)の原因・治療方法

今回の患者さんであるH・Hさんは、

鍼灸王国のオープン以前から診させてもらっている長い間メンテナンスを続けて来られた方です。

 

急に症状が出てきて辛かったと思いますが、

しっかりと良くなって、

何も気にせず生活できるようになって良かったですね!

 

 

それでは考察に入ります。

 

更年期障害とはどういったことなのでしょうか?

 

まず初めに知っておいてほしいのは、

「更年期障害」というのは「更年期」の女性のすべてに起こるものではないということです。

 

上の表にあるように、

女性は4つのライフステージを経験します。

 

規則的に迎えていた月経周期が不規則になり、

次第に少なくなっていき、

閉経するという経過を辿るのですが、

この閉経する前後5年ぐらいの時期を「更年期」と呼ぶのです。

 

つまり「更年期」というのは時期のことであって、

「更年期」の時期にある全ての方に症状が出るわけではないことを覚えておいてください。

 

この更年期の症状に関して、どのような症状が出るかまとめてみました。

 

このような症状が出ることが多くみられます。

 

そしてこの「更年期」に入ると症状が出やすくなるには大きな理由があります。

それはいわゆる女性ホルモンの減少によって起こると言われています。

 

エストロゲンと言われるホルモンで、脳の視床下部から指令を出し、卵巣が分泌します。

この視床下部というのは自律神経をつかさどる器官で、体温調整や消化機能、呼吸、精神活動などさまざまな役割を持っています。

それが卵巣の機能低下により、ホルモンを分泌するように視床下部が指令を出しても分泌することが出来ません。

 

その結果、視床下部が混乱し、もっとホルモンを出すように指令をたくさん起こすことで、通常の何倍も指令を送るようになるために、異常な発汗やイライラしやすいなどの症状が出てしまうのです。

 

 

こういった状態にあることを踏まえて、当院では施術をおこないます。

 

それではどういった治療を行うのか見ていきましょう。

 

簡単に説明すると、

上の図にあるような3ステップを踏んで治療をおこなっていきます。

 

ホルモンバランスの調整、脳圧の調整、脳とホルモンの関係性の調整など、

しっかりと身体の仕組みを理解したうえで施術するからこそ、

辛い「更年期障害」が改善され、日常生活を快適に過ごせるようになるのです。

 

また今回のH・Hさんのように、

こちらの施術に対して大きな問題がなければ、

病院での治療と並行しておこなっていくことも可能となります。

 

多くの「更年期障害(ホットフラッシュ)」の症状で困っている方は、

婦人科での投薬を行っている方がほとんどであると思います。

それが西洋医学の薬や漢方薬であっても、

「お薬は良くないので辞めなさい」などというつもりはありません。

(法律的にも言える立場にないというのもありますが・・・)

 

そういったお薬を併用していきながら、

しっかりと身体の調整をおこなって治していくので安心して下さいね!

 

 

あなたがもし「更年期障害」で苦しんでいて、日常生活に支障が出て困っているのなら、絶対にあきらめないでほしい。

 

私たちにはそんな方を笑顔にするという使命を持って毎日治療に当たっています。

 

あなたとのご縁を心からお待ちしています。

 

 

鍼灸王国