学生時代から不安のあった顎関節症が14回で完全消失した事例

この記事は、難治性と言われる『顎関節症』が完治に至るまでの過程を記しています。

顎関節症で、あごの痛みと開きにくい症状が出てお困りの方は是非ご覧ください。

 

顎関節症とはどういったものか?

根本治療とはどういうことなのか?

顎関節症が治っていく過程も詳しく記しているので、

患者さんの感想と合わせてご覧ください。

学生時代からの顎関節で苦しんだ経緯

「患者」

40代・女性・主婦

「症状」

顎関節症

「来院日」

H29年6月

「来院経緯」

患者は学生時代からあごに違和感を持っていた。

 

たまに口を大きく開けることが出来ないことがあり不安は常にあった。

ただ特に痛みが出るということはなく、

生活に困るようなこともなかった。

 

半年ほど前のある朝起きると、

あごに痛みを覚える。

 

それから痛みは次第に増していき、

それに伴い痛みから口を開けることが辛くなってきた。

 

物を食べることは出来るものの、

噛むと痛みがあり、だんだんと開けにくくなった。

 

何もせずにいることに不安を覚えた患者は、

歯科での受診を決意する。

 

歯科では顎関節症と診断。

歯科医師からは

「噛みしめがひどいため、あごに負担がかかり痛みが出ている。負担を減らすために就寝時にマウスピースを着用するように。」と言われ、

患者は夜間の就寝時にマウスピースを着用することにした。

 

着用してしばらくの間は痛みも治まり、

患者は「このまま治っていきそうだな。」と感じていた。

 

しかし数週間後、

再び痛みが出てきた。

 

痛みが再発したため患者は、

再度歯科を受診。

 

歯科医師からは、

「噛みしめがひどいことによってマウスピースが変形してしまっているので、作り直すので、再度作り直したマウスピースを使用し様子を見るように。」と言われる。

 

患者はその日の就寝時から作り直したマウスピースを着用。

 

着用して数週間は痛みが治まるものの、

この時も痛みが再発したため、歯科を受診。

 

歯科医師から

「噛みしめを緩和させるために、噛みあわせを調整しましょう。これから歯を削ります。」と言われる。

 

患者は歯を削ることへの恐怖と不安から、

この提案を断り、別の手段がないかを探すことにした。

 

 

Web上で検索したところ、

当院のHPに行き当たり、

マウスピースで治らなかった顎関節症が治ったという記事を読み、

一縷の望みを抱きメールで問い合わせる。

患者はその後メールのやり取りから信頼できると判断し、

来院を決意。

あごの痛みが10診で消失し、14診で開けにくさも完治

1診目

患者は口を開ける際の痛みを訴えている。

痛みから大きく口を開けることが出来ない。

 

開口時の状態を確認。

最大開口は指を縦に2本。

その時点で痛みのため開けられない。

 

 

日常の食事は出来るが、

大きな口で食べないといけないものは極力避けている。

 

大きく口を開けられないことが気になり、

外食をすることに不安を覚えている。

そのため友人に食事を誘われても全て断っている。

 

患者は友人とのランチをすることを楽しみにしていたため、

外でも気にせず食べられるぐらい大きく口を開けられるようになりたいというのが要望である。

 

これまでの経験から、

その状態にまで開けられるようになるのは可能であり、

必ず良くなる旨を伝える。

 

初めの5回は詰めて来院することで早期の完治につながることを説明するも、

患者は家事と育児に加え仕事もあるため、

仕事の休みで当院の診察日では土曜日にしか来院出来ないとのこと。

 

そのため期間は通常よりかかることに同意を得る。

 

患者は口を最大限に開けようとした際に一番痛みを強く訴えることから、この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

 

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、側頭筋・咬筋ML。

 

治療後、

ペインスケール「10」→「8」

 

2診目

前回から7日後の来院。

 

ペインスケール「8」のまま維持。

 

開口時の痛みを取るための施術を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、側頭筋・咬筋ML。

 

ペインスケール「8」→「6」

4診目

前回から7日後の来院。

ペインスケール「5」

 

開口時の痛みを取るための施術を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、側頭筋・咬筋ML。

 

治療後、

ペインスケール「5」→「4」

 

ペインスケールの数字からわかるように痛みが半分以下になる。

 

最大開口が指を縦に2本半。

7診目

前回から7日後の来院。

初診時より2ヵ月が経過。

 

開口時の痛みを取るための施術を行う。

 

ペインスケール「3」

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、側頭筋・咬筋ML。

 

10診目

前回から7日後の来院。

 

ペインスケール「2」

 

開口時の痛みを取るための施術を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、側頭筋・咬筋ML。

 

治療後、

ペインスケール「2」→「0」

 

痛みが完全に消失。

最大開口が指を縦に3本に少し届かない。

11診目

前回から7日後の来院。

 

ペインスケール「0」のまま維持。

 

今回から残存している開口障害の施術を行う。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、頭蓋骨調整。

14診目

前回から7日後の来院。

初診時から4ヵ月が経過。

 

患者から

「痛みもなく、今まで以上に気にせずに口を開けることが出来ている。」

と報告。

 

今回で顎関節症が完治したと判断し、

1ヵ月に1回のメンテナンスに移行する旨を伝え、治療完了。

顎関節症が改善し、友人との食事にも進んで参加できるようになりました。

Q1.どんな症状をお持ちでしたか?

顎関節症

 

Q2.鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?
また心配はどうやって解消しましたか?

鍼は痛いのかなど心配はありました。
でも体験してみると意外なほど痛みは感じませんでした。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

先生が丁寧に親切に施術して下さり、折々に出てくる他の症状にも
適切に対処して頂けるので、安心して来院できます。

 

Q4.あなたと同じ様な症状をもった方へ何か勇気が出るメッセージがあればお願いします。

口を開けるのも痛かったのか今ではほとんど痛みを感じることなく
食事もできるようになりました。
友人との食事にも進んで参加できるようになり、楽しく過ごせています。

お名前 :Y.Kさん 住所:奈良県奈良市

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

顎関節症の原因・治療方法

今回の患者さんであるY・Kさんは、

学生時代からという長い年月であごに不安を覚えていて、

ある日痛みと開けられないという顎関節症をお持ちの方でした。

 

さらに1週間に1度のペースでしか来られないという状況の中、

4ヵ月14診で完治に至るというとても順調に回復していった事例です。

 

何も気にせずランチに行けるようになって本当に良かったですね、Y・Kさん!

 

学生時代から考えると数十年という長い年月の顎関節症でも、

当院では完治することが可能です。

 

なぜそんなことが可能となるのでしょうか?

 

まず顎関節というものがどういったものなのかを説明していきます。

 

下の図を見てください。

これが顎関節症における3大徴候と呼ばれるものになります。

 

  • 顎関節痛

顎関節及び周辺の頬やこめかみの痛み。口の開け閉めや食べ物を噛むときなど顎を動かした際に痛むのが特徴

  • 開口障害

正常では指を縦に3本分入る(40~50mm)が、指を縦に2本分以下(30mm)歯科入らない。痛みで開けられない場合と、顎関節の異常により開けられない場合がある。

  • 開口時雑音

顎を動かした際に「カクカク」「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音が鳴る。

 

その他にも、

噛み合わせに違和感があることや、

顎関節の構造異常によって上下の歯列に隙間が生じ、

完全に口が閉まらなくなるといった状態になる事もあります。

 

今回のY・Kさんのケースでは、

顎関節痛と開口障害がみられるという状態でした。

 

それでは次に、

顎関節症の症状の原因は何か?

細かく分類した下の表をご覧ください。

 

  • 咀嚼筋痛障害

あごを動かす筋肉の痛みを主症状とするもの

  • 顎関節痛障害

顎関節の痛みを主症状とするもの

  • 顎関節円板障害

顎関節の中の関節円板のズレが生じるもの

  • 変形性顎関節症

顎関節を構成する骨に変化が生じるもの

 

 

こういった状態に分類できるのですが、

複数の状態にまたがって起こることもあります。

 

今回のS・Hさんのケースでは、

咀嚼筋痛障害と顎関節痛障害が大きく出ており、若干の変形性顎関節症がある状態でした

 

顎関節症が起こる要因としては下の表をご覧ください。

 

  • 解剖要因

顎関節やあごの筋肉の構造的弱さ

  • 咬合要因

不良な噛み合わせ

  • 外傷要因

噛み違い、打撲、転倒、交通事故など

  • 精神的要因

精神的緊張の持続、不安な気持ちの持続、気分の落ち込みの持続

  • 行動要因

歯列接触癖、頬杖、片側での噛み癖、硬固物咀嚼、歯ぎしりなど

 

 

こういった要素が考えられます。

 

 

次に一般的な歯科や口腔外科ではどういった治療をするでしょうか?

顎関節症の方は以下の手順を踏んでから来られることがほとんどです。

 

ほとんどの顎関節症の方がまず歯科か口腔外科で受診をして、多くの場合マウスピースを作成して様子を見るという治療を受けます。

そうすると当院に受診するまでに発症から期間があいてしまうということと、場合によってはマウスピースが合わないことでより悪化してしまったり、良くないが固定化されてしまったりするからなのです。

 

もちろんマウスピースで良くなるケースもあることは私たちも理解しています。

ただ少しイメージしてもらいたいのですが、顎関節症の出ている状態というのは顎関節にとっては良くない状態にあります。

その状態でマウスピースをすることによって良くない状態で固定されてしまっています。

 

そしてその良くない状態のまま、歯を削ってしまうとどうなるでしょうか?

 

歯を削ることで一時的に噛み合わせは良くなるかもしれませんが、顎関節の状態は良くないままです。

するとそのまま顎関節を使っていくと、さらに顎関節の状態はおかしくなってしまい、再発してしまうことが多くなります。

 

歯科や口腔外科での治療自体を否定しているわけではありません。

 

先程も書いたように、マウスピースを着用することで噛みしめなどが緩和されて良くなるケースもあります。

 

ですが歯を削ってしまうとその後の治療に影響が出て、非常に治りにくくなるということは覚えておいてください。

もし歯を削るという選択肢を考えているのであれば、今書いたことをもう一度読み返して考えてみてください。

 

それでは当院ではどういった治療を行っていくのか?

 

 

一般的に行う治療との違いがわかるかと思います。

 

これはあくまで今回のY・Kさんのケースでの治療方法であり、

その方の状態によって違った方法を取ることもあります。

 

それはつまり、

顎関節症という診断が付けられたとしても、

1人1人原因は違っているので、

画一的な治療で治していくということは出来ないのです。

 

当院ではその方の状態を細かく把握して、

適切な処置を施すからこそ難治性と言われる顎関節症を完治にまで導くことが出来るのです。

 

最近たくさんの顎関節症の方が当院に来られます。

みなさん本当に辛い思いをされていて、

さまざまな不安を持っていることを知っています。

 

私たちはそんな顎関節症で不安な状態を早く取り除いていけるという自信を持っています。

もし今、あなたが顎関節症で不安をお持ちならとりあえず電話やメールでお問い合わせください。

 

きっと話を聞くだけでもその不安の一部は解消されることになるはずです。

 

当院は顎関節症を得意としている治療院です。

あなたの不安を解消することを使命としていることを知っておいてください。

 

あなたとのご縁を心よりお待ちしております。

症状について詳しくはこちら

顎関節症

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