身動きひとつ出来ない激しい腰痛は腎臓疲労を取ることが重要です

症例報告

 

Top Member多井一貴

 

 

 

 

「患者」

47歳・男性・建築業

 

 

「症状」

腰痛

 

 

「来院日」

H29年11月

 

 

「来院経緯」

発症は来院の2日前の仕事中。

 

痛みの出る2か月ほど前から朝の起きがけに痛みがあるという状態が続いていた。

 

その朝の起きがけの際はしばらく時間が経つと少しずつ動かせるものの、

腰に力が入らず抜けそうな痛みがあり、

こわごわ出勤の準備を行うといった具合であった。

 

そういった状態がある中、

しゃがんだ状態で身体をひねったところ、

強烈な痛みが走り動けなくなった。

 

その日から夜眠る際も1度横になると寝返りを打つことも出来ずそのままの姿勢でなんとか眠るという状態であった。

 

仕事に行くことも出来ず、

痛みもきついため「何とか早く治したい」という思いからインターネットでどこか良い治療院はないかと探していたところ当院のHPにたどり着く。

 

当院の口コミを読み、

来院することを決意。

 

「治療経過」

1診目

患者は初診時激痛のため待合室で座っていることも辛い様子で、

ときおり痛みからかうめき声が出ると言った状態であった。

 

待合室から診察室に移動する際も痛みで歩くことも辛く、

壁を伝いながらでないと歩けない。

 

歩行時の痛みと動き出しの際の痛みを強く訴えている。

 

腰部の触診を試みるも伏臥位になれず断念。

 

立位での前屈及び後屈は動かそうとした段階で痛みが出て動かせず。

 

下肢のシビレはなし。

 

仰臥位の姿勢はゆっくりであれば取れる。

 

ただ仰臥位の状態から動くのは困難で、

1度横になったらしばらくは動けないとの患者からの訴え。

 

以上の状態から細かい原因を探るよりもまずは激痛を解消し、

横臥位並びに腹臥位になれるようにすることを第一目標にすることを患者に伝える。

 

現在の痛みの状態をペインスケール「10」として施術開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表した指標のこと。10に近づくにつれ痛みが強い状態。患者自身に数字を示させる。)

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腹膜調整、腸腰筋バランス、

 

施術後、ペインスケール「10」→「7」

横臥位並びに伏臥位で寝れるようになり、

立位での前屈及び後屈も出来るようになるが痛みは残存。

 

患者は「激痛はなくなった。ただ動かすと痛みがまだ残っている」とのこと。

 

腰部を触らずに痛みが軽減したことから、

痛みの原因が腰以外にもあることがわかる。

 

翌日来院するように伝え、

その際詳しく原因を探していくことを約束し1診目施術終了。

2診目

前回施術の翌日に来院。

 

患者から

「激痛はなくなったが、まだ仕事に行けそうにはない。ただ痛みは昨日よりもマシで寝返りも打てたが痛みはあった。」

と報告。

ペインスケール「7」のまま維持。

 

前回出来なかった横臥位になる事が出来たため、

腰部の触診したところ腰方形筋に強い圧痛と硬結があることが判明。

 

ただ前回の施術で腰部以外での施術で痛みが緩和されたため、

別の原因が複数あると思われる。

 

今回より施術を行いながら原因を特定していく。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

内臓全体調整、腎臓・肝臓調整、骨盤アライメント調整。

 

施術後、ペインスケール「7」→「5」

 

ペインスケールが半分にまで減少。

まだ油断の出来る状態ではないため3日以内に来院するよう伝え、2診目施術終了。

3診目

前回施術から3日後の来院。

患者から「施術直後よりも次の日に痛みが格段に減った。痛みは残っているがまったく出来なかったしゃがむ姿勢が出来るようになり、寝返りもほとんど痛くなくなった。実は昨日から仕事にも行けています。」との報告。

 

ペインスケール「5」→「3」

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

内臓全体調整、腎臓・肝臓調整、骨盤アライメント調整。

 

施術後、ペインスケール「3」→「1」

痛みは軽減されているが、動きを確認すると前屈及び後屈は問題なく出来ているが、左の側屈に痛みが残存。

 

患者の仕事上の動きを聞くと「しゃがんだ状態からのカニ歩きをすることが多い」との事であった。

 

この日の動きの状態からまだしゃがんだ状態からのカニ歩きは負担が多すぎると判断したため、仕事に行くのは構わないがその動きはしないように注意し、3診目施術終了。

5診目

前回施術から2日後の来院。

予約は5日後であったが、調子が悪いということで急遽来院することとなった。

患者から「調子良く動けていたので昨日の仕事でしゃがんだ状態からのカニ歩きをしてしまった。仕事中は気にならなかったのでそのまま作業を続けていた。仕事中は大丈夫だったが帰ってから痛みがかなり出てきた。」との報告。

 

ペインスケール「7」に戻っての施術スタート。

当初の激痛を訴えることはないが、立位での前屈及び後屈が困難。

側屈時の痛みはなし。

 

伏臥位の姿勢は取れる状態であったため、腰部の触診を行ったところ、以前の腰方形筋に圧痛と硬結はなく、脊柱起立筋に圧痛が出現。

 

このことから以前の腰方形筋をかばうような動きになっていたため、脊柱起立筋に痛みが出たものと思われる。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

NKZ調整、骨盤アライメント調整、裏環跳への刺鍼。

 

施術後、ペインスケール「7」→「4」

立位での前屈及び後屈もスムーズに行うことが出来ている。

 

患者は「痛みがだいぶ緩和されている。まだ痛みは残っているが動けそう。」とのこと。

 

今の状態であればこれまでの施術後の様子を見るに当日よりも次の日の方が楽になる事を伝え、5診目施術終了。

6診目

前回施術より3日後に来院。

患者から「先生の言った通り次の日がすごく楽になっていた。調子が良いがまた痛みが出るのが怖いので早めに来ることにした。」との報告。

 

ペインスケール「4」→「1」

詳しく聞いてみると、ほとんど痛みなく生活出来ているがたまにしゃがみ作業の後に立つと腰が伸びない感じがしてまた痛くなりそうで怖いとのことであった。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腸腰筋バランス、腎臓調整、恥骨調整。

 

施術後ペインスケール「1」→「0」

動きの確認をするもどの動きでも痛みの出現無し。

 

しゃがみ作業後の伸びない感じがどうなったかは診察室内では確認出来ないため、次回どうだったかを報告してもらうこととし、6診目施術終了。

 

7診目

前回施術から1週間後の来院。

患者から「痛みは気ならずに動けている。しゃがみ作業の後に関しては、以前の腰が伸びなくて怖い感じはないが、少し疲れたなと思うことがある程度で動けている。それと腰に重たさは感じる。あともうちょっとという感じがする。」との報告。

 

ペインスケール「0」のまま維持。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腸腰筋バランス、恥骨調整、ポンピング。

 

施術後、腰の重たさがなくなったとのこと。

次回は2週間後に来院することを指示し、7診目施術終了。

8診目

前回施術から2週間後の来院。

患者から「仕事中のしゃがみ作業の後も怖さも伸びない感じもなくなった。特に痛みを感じることもなく過ごせた。」との報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腸腰筋バランス、殿筋MO、ポンピング。

 

次回よりメンテナンスに移行する旨伝え、1か月に1回の来院を続けている。

8診目施術終了。

腰痛が楽になるのが実感できて施術を受けるのが楽しみになりました

Q1.どんな症状をお持ちでしたか? 

腰が痛かった

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

鍼をしてもらった事がなかったので不安はあったが、痛くなかったので良かった。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

施術のほとんどは痛みがともなうほど強いものではないが、翌日以降自然と症状が改善されていくので、施術を受けるのが楽しみになった。

 

Q4.あなたと同じ様な症状をもった方へ、何か勇気が出るメッセージがあればお願いします。

先生に任せていればかならず治ります。

お名前:やすおさん ご年齢:47歳 ご住所:奈良県奈良市 ご職業:建築業

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「担当からの考察」

今回腰痛が完治したやすおさんですが、

初診時は本当に辛そうな状態でした。

 

強烈な痛みで苦悶の表情をされていて、

待合室ではその痛みから「うぅ」とうめき声が聞こえてきていたぐらいきつい状態で来院されたのを覚えています。

 

そういった状態を知っているので今回完治し、

元気に過ごされている今の状況が僕にとっても本当に嬉しいです!

 

それでは今回の考察に入ります。

 

今回のやすおさんの初めの状態は、

腰方形筋という部分に圧痛と硬結があったのですが、

そこに根本的な原因があったのではありませんでした。

 

どこに根本的な原因があったかというと「腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)」と「腎臓」にあったのです。

 

これだけ聞くと「どういうことだろう?」と思いますよね。

 

これから少し詳しく説明していきます。

 

下の図を見てみましょう。

痛みの出ている腰方形筋と「腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)」の位置関係がわかってもらえたでしょうか?

 

痛みの出ている腰方形筋と反対側にあるのでこの腸腰筋が疲労などで固くなってしまうと裏側の腰方形筋、

つまりは腰痛につながるのです。

 

そのため初診時に一切腰に触らず、

腸腰筋の施術のみで激痛が取れてある程度動けるようになったのです。

 

そして「腎臓」の外側の膜と「大腰筋」や「腰方形筋」とくっ付いています。

 

ですので「腎臓」が疲労してくると「大腰筋」や「腰方形筋」に影響を与えてしまうので腰痛が出てくるのです。

 

当院での施術はその痛みが出ている箇所のみを診るのではなく、

身体全体の状態をしっかりと診ることによって、

他では考えられないような難しい疾患やきつい症状がビックリするぐらい良くなっていくのです。

 

もしあなたが激痛の腰痛でどこへ行ったらいいんだろうと困っているのなら、

ぜひ当院を頼ってみてください。

 

僕たちはそういった困ってしまっている状態から「本気」でなんとかしたいという方の想いに応えるために全員で切磋琢磨しています。

 

あなたとのご縁を心からお待ちしています。

 

 

感謝。

 

 

症状について詳しくはこちら

腰痛

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