激痛で1か月半もの間眠ることの出来なかった腰から足の痛みが完治に至った理由とは?

症例報告

 

Top Member多井一貴

 

 

 

 

「患者」

54歳・男性・会社員

 

 

「症状」

腰から左足の痛み

 

 

「来院日」

H30・2月中旬

 

 

「来院経緯」

発症は1か月半前。

患者は年末の忘年会で板の間に2~3時間ほど座位の姿勢で楽しんでいた。

 

その日は特に何もなく帰宅するも、明け方から急に臀部・足の付け根・膝に強烈な痛みを覚える。

 

患者は寝ていることも出来ず、あまりの痛みに飛び起きてしまった。

 

その時点から仰向けで寝ることが出来ておらず、

また座位の姿勢が一番辛く、

ほとんど座って生活が出来ず、

食事をとる際などは立位で行っているとのこと。

 

あまりの激痛のため2週間仕事には行けず、

その後も激痛はあるもののなんとか動けるようになったため、

2~3時間だけどうしてもやらないといけない仕事のみを行い帰宅するという生活を送っていた。

 

 

発症した当日に整形外科で受診。

 

しかし原因不明ということで痛み止めのロキソニンを処方され、

様子を見るように言われ帰宅。

 

常に激痛が襲い、

眠ることもほとんど出来ないが仰臥位での姿勢が一番楽であることがわかったため、

一日のほとんどを仰臥位で過ごす。

 

処方されたロキソニンを飲むと少しだけ楽になるため、

その間に睡眠をとり、起きているときはネットで治療院を探していた。

 

そして泌尿器科を受診し、

マッサージの整骨院、筋膜リリースの整骨院、アクティベーションメソッドの整骨院などに通院するも、

ほんの少しマシになったかなという程度で激痛が治まることはなかった。

 

まともな生活が送れず治る気配すら感じられない中、

諦めずに探しているとweb上で似た症状の方が鍼灸で改善していることを知り、

さまざまな鍼灸院を検索。

 

当院のHPにたどり着き、口コミや当院の方針を見て来院することを決意。

 

「治療経過」

1診目

患者は臀部・足の付け根・膝周辺に強烈な痛みを訴えている。

座位でいるの際に一番症状が強く出るため、待合室にいるときも診察着に着替えて待っているときも座っていることが出来ずに立位であった。

 

問診の際も初めは座位で行ってみたものの、痛みが強くなってきたため一度中止し、横臥位になり再開。

仰臥位の姿勢を取ることも出来ないということであり、腹臥位の姿勢が一番楽とのこと。

どの姿勢でも痛みが常にあり、激痛が襲ってくるため睡眠もほとんど取れていないとのこと。

 

 

通常であれば検査と患部の触診を行うが、体勢を変える際や患部に少し触れるだけでも激痛があるため症状が落ち着いてから行う旨を伝え、患者の同意を得る。

 

本来であれば、まず根本の原因となっている箇所を見つけることで治療を進めていくが、初診の段階での患者の状態が睡眠も取れない程の激痛であるため、先ず痛みの緩和を優先し、第一目標として「睡眠を取ること」に設定。

睡眠が取れないことで身体の治癒力を上げることが出来ないために優先することとした。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腹部緊張緩和調整。

 

治療後、患者は「治療の途中からなんとなく痛みの感じが変わったような気がした。これまで受けた治療では変わることがなかったので、少し希望が見えたような気がする。」とのこと。

 

次回は2日以内に来院するように指示し、1診目施術終了。

 

2診目

前回から2日後の来院。

 

患者は「痛みの感じが変わった感じはあるが、まだまだ激痛で寝れていない。座るのもほとんど出来ない。」との報告。

 

今回も仰臥位の姿勢は取れず、横臥位の姿勢で治療を開始する。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腹部緊張緩和調整。

 

治療後、患者は「痛みが少し軽減している。座ることは出来ないが、寝ていての痛みがマシ。」とのこと。

 

次回は2日以内に来院するように指示し、2診目施術終了。

 

3診目

前回から2日後の来院。

患者は「痛みが徐々に良くなってきている。以前よりも寝ていても楽にはなっているが、夜寝るのは1時間がやっとで痛くて目が覚めてしまう。」との報告。

 

今回は仰臥位の姿勢を取ることが出来るため、仰臥位で治療開始。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腹部緊張緩和調整、骨盤アライメント調整。

 

治療後、患者は「痛みがさらにマシになった。発症してからこんなに痛みがマシになった事はなかったので治る希望が見えた。」とのこと。

 

次回は3日以内の来院を指示し、3診目施術終了。

4診目

前回から3日後の来院。

患者は「今回は4時間ほど眠ることが出来た。痛みはあったが、以前のような激痛はほとんどなくなって、今は前からある常に痛い感じが続いている。座って食事はまだ取れていない。」との報告。

 

現段階では出社するも、座って仕事がほとんど出来ないため午前中のみもしくは午後のみといった時間限定で仕事をしている。

出社の際も電車内では座席が空いていても座ると痛みがきつくなるため、常に立っているとのこと。

 

身体の状態を確認したところ、前回までの治療で第一目標としていた「睡眠を取ること」に関してはおおよそクリア出来たと判断し、次の目標を「座位での日常動作を行う」こととし、治療開始。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腹部緊張緩和調整、骨盤アライメント調整、タラン療法。

 

次回は3日以内の来院を指示し、4診目施術終了。

 

8診目

前回から2日後の来院。

初診から2週間が経過。

 

患者は「睡眠に関してはある程度普通に取れている。痛みで目が覚めることもなくなり、割とぐっすり眠れている。座るのも以前に比べれば座れるが、1時間は座っていられない。」との報告。

 

通勤の際の電車に関しては、40分ほど乗っている間以前はずっと立っていなければいけない状態であったが、座っていられる。

食事の際も、以前は常に立って食事をしていたが座って食事できるようになり、日常生活の中で出来ることが増えてきているとのこと。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腹部緊張緩和調整、骨盤アライメント調整、タラン療法。

 

次回3日以内の来院を指示し、8診目施術終了。

 

12診目

前回から3日後の来院。

初診から1ヵ月が経過。

 

患者は「痛みがだいぶなくなってきていて、座っていられる時間が増えてきた。昨日も会議に出席して2時間以上座りっぱなしであったが大丈夫だった。」との報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腹部緊張緩和調整、骨盤アライメント調整、タラン療法。

 

 

次回は1週間以内の来院を伝え、12診目施術終了。

17診目

前回から8日後の来院。

 

患者は「全く症状が出る感じはなく、仕事も普通に出来ているし出張にも行くことが出来た。ゴルフの練習をしてみたが、さすがに終わってから腰にダルさがあったが、筋肉痛みたいな感じ。」との報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

腹部緊張緩和調整、骨盤アライメント調整、仰臥位0調整。

 

次回から、1か月に1回のメンテナンス期に移行する旨を伝え施術終了。

激痛で寝た切りの状態から1か月半で普通の生活に戻れました。

Q1.どんな症状をお持ちでしたか? 

左足、臀部、付根を襲う激痛に耐えるだけの寝たきり状態が2週間ほどあり、ロキソニンで少し楽になっている隙に睡眠か、ネットで原因や治療方法を調べていた。

整形外科、泌尿器科、整骨院A(マッサージ)、整骨院B(筋膜リリース)、整骨院C(アクティベーションメソッド)。

なんとなく病名でしっくりきたのが「慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群」

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

ネットで調べると同じ症状の方が鍼灸で改善したとの声が多くて不安は全くなかったです。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

まぁ怪しさ満載です。

毎回改善があるのと「絶対に治します」と言ってくださるので週3回ペースで通い、3~4回目辺りから楽に睡眠がとれるようになりました。

約1か月半でほぼ普通の生活に回復しました。

 

Q4.あなたと同じ様な症状をもった方へ、何か勇気が出るメッセージがあればお願いします。

多井先生は魔法使いです。

アンビリーバブル!

 

お名前:H・Iさん ご年齢:55歳 ご住所:奈良県奈良市 ご職業:会社員

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「担当からの考察」

今回の患者さんであるH・Iさんは1か月半もの間、まともに競ることも出来ないぐらいの痛みを抱えて生活をしているような状態で来られました。

 

初めて当院に来られた時も、痛みのため座ることも出来ず、立っているのも辛いため待合室で一所にはいられない様子でした。

 

3カ所の整骨院でさまざまな治療法を試して通ってみたものの、ほとんど改善することなく良くなる気配もなく、辛い日々を過ごされていました。

 

「なんとかして治したい」との強い想いから当院のHPにたどり着き、「最後の砦」という言葉にすがる思いで当院に来られました。

 

そんなH・Iさんも今では、バリバリ仕事をこなし、趣味のゴルフも楽しんでおられます。

 

本当に良くなって良かったですね!

私もとても嬉しいです!

 

 

それでは考察に移ります。

 

今回のH・Iさんは、一番強く症状を訴えている場所が普通ではあまり出ない箇所に出ていました。

それにプラスして、臀部と膝の周辺に痛みがあるという状態でした。

 

一般的には臀部と膝の周辺ということで、坐骨神経痛の一種である梨状筋症候群を疑うことが多いかと思います。

実際にH・Iさんが通っていた治療院では、梨状筋症候群の治療を受けていたそうです。

 

ですが坐骨神経が原因での痛みの出方ではないので、それでは良くならなかったと考えられます。

 

そこで私が患部以外を触診してわかった事は、腹部の緊張が以上に強かったことがありました。

腹膜の緊張が強くなりすぎていたため、そこから血管・神経が圧迫されてしまい症状が出ていると推測し、まず腹部の緊張を取る治療に当たっています。

 

そうすることで4回の治療で、ほとんど眠ることの出来なかった痛みが緩和されていったのです。

ある程度腹部の緊張が取れてから、患部とそこから原因となっている箇所の治療を行うことで1か月半という期間で完治にまで至りました。

 

こういったなかなか普段目にすることのないような疾患であったとしても、「何が原因となっているか?」を的確に判断できる治療院はそんなにないと思います。

ただ私たちには、どんな疾患であっても患部にのみ原因があるわけではないので「原因を探る」習慣が身についています。

 

ですのでどんな疾患であっても対応出来るのだと自負しております。

 

私たちはH・Iさんのような「どこに行っても」「何をしても」治らなかった方たちを「絶対に治すんだ」という強い想いで日々治療に当たっています。

 

あなたとのご縁を心よりお待ちしております。

 

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