症例報告
Top Member多井一貴
「患者」
61歳・女性・会社員
「症状」
逆流性食道炎
「来院日」
H29年6月上旬
「来院経緯」
発症は1か月前。
患者は突然強烈な胃の痛みに襲われた。
はじめは胃腸炎にかかったと思い、すぐに病院に駆け込んだ。
その際医師に症状を説明すると
「胃腸炎かもしれないが、逆流性食道炎の可能性もありうる。とりあえず胃腸炎の薬を出すので様子を見るように。」
と言われる。
しばらく胃腸炎の薬を服用し、様子を見るも症状は悪化する一方のため再度病院で受診。
胃カメラを飲み、正式に「逆流性食道炎」との診断を受ける。
「逆流性食道炎」の薬を複数処方されて服用するが症状に変化は見られなかった。
以前ピロリ菌の除去を行っており、
治療が終わったあとしばらくして胃の不快感がたびたび起こるようになっていたとのこと。
患者は「最近胃の調子があまり良くないな」と感じていたが、
市販の胃薬などを服用しながらやり過ごしていた。
そういった状態が2年ほど続いたのち、今回の「逆流性食道炎」を発症。
まともに食事が取れなくなり、体重の減少が顕著にみられるようになる。
もともと別の疾患で当院に通っていたこともあり、
電話で「逆流性食道炎」の施術は行えるかを確認したところ、
「治します」という言葉を信じて受診を決意し、来院。
「治療経過」
1診目
現在、患者は吐き気、胃痛、下痢、便秘、めまいの症状を訴えている。
特に食後の吐き気と胃痛が1番辛く、
食事で固形物は一切摂ることが出来ていないとのこと。
食事は水分の多いおかゆや野菜スープを少し取るだけで精一杯であった。
そのため体重の減少が著しく、1月で10kg近く減ってしまった。
発症してからの期間は短いものの、
症状は重度で簡単に良くなるわけではなく徐々に改善がみられるであろうことを患者に説明。
しかし、今までの私の経験から期間をかけてじっくり施術していけば確実に良くなり完治することを伝える。
初めの2か月から3ケ月の間は、週に2回から3回の来院を指示し施術開始。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
背部兪穴にお灸を行い、内臓全体の調整。
逆流性食道炎特殊調整、胃・十二指腸調整。
施術後、患者は「常にあった胃の痛みが軽減している。」とのこと。
しかし、今までの経験上から
「必ず調子の波があり、今少し楽になっていたとしても、まだ一喜一憂しないでほしい。今出来ることを着実に行っていきましょう。」
と伝える。
この「出来ること」とは当面は糖質の全面カットを行うものである。
ただし今回のケースの場合、
極端に食べれるものがなく栄養面での心配があるため、
水分の多いおかゆに関してのみ摂ることの許可を与え、
1診目施術終了。
2診目
前回施術から3日後の来院。
患者は
「先生の言っていた通り、あの後また胃の痛みが戻ってきた。前回調子の波があると言われていなかったら心が折れていたかもしれない。」
との報告。
まだ食事はまともに摂れていない。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
背部兪穴にお灸を行い、内臓全体の調整。
逆流性食道炎特殊調整、胃・十二指腸調整。
施術後、
患者から「今日も胃の痛みが軽減している。」とのこと。
この日も前回と同じ指示を出し施術終了。
5診目
前回施術から3日後の来院。
患者から
「少し胃の感じが変わってきて、痛みのマシな日が出てきた。」
との報告。
しかし依然として食べれるものは限られていて少量のおかゆと野菜スープがほとんどとのこと。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
背部兪穴にお灸を行い、内臓全体の調整。
逆流性食道炎特殊調整、胃・十二指腸調整。
クラニアル調整。
10診目
1診目の施術から約1か月経過。
患者から
「少し食べれるものが増えてきた。最近はおかゆと野菜スープの他に、ゆでたまごや脂身の少ない茹でたチキンを食べれるようになってきた。」
との報告。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
背部兪穴にお灸を行い、内臓全体の調整。
逆流性食道炎特殊調整、胃・十二指腸調整。
クラニアル調整。
「食べれるものが増えてきたことは良いことではあるがまだ不安定な状態であるので食事には気を付けること。」
を伝え、
炭水化物の制限を厳しく指導し、施術終了。
12診目
前回施術から5日後の来院。
患者から
「油断して普段食べていないものを食べたところ一気に悪化してしまった。調子が良かったので少しぐらい大丈夫かと思ってパスタを食べた時から最初のころの様な胃の痛みが出てしまった。」
との報告。
腹部の触診を行ったところ、明らかな炎症が診られる。
また肝臓に負担がかかった様子を確認。
炭水化物と脂質による症状の悪化が考えられるためこの日より肝臓調整の施術を行うこととした。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
背部兪穴にお灸を行い、内臓全体の調整。
逆流性食道炎特殊調整、胃・十二指腸調整、肝臓調整。
施術後、「胃の症状が辛い」とのこと。
「今回は症状の改善がすぐに見られないが、今後何回かは少し刺激の強い施術を行うことになる。」
と伝え、患者の同意を得る。
次回2日以内の来院を指示し、12診目施術終了。
13診目
前回施術の翌日に来院。
前回伝えていたように刺激の強い施術を行うことを再確認し、施術開始。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
逆流性食道炎特殊調整、肝臓・胆のう特殊調整。
施術後、患者から「明らかに胃の感じが変わった。まだ痛みも不快感も残ってはいるが、マシな感じがある。」
とのこと。
今後食事に関してはこちらの指示に従わないと完治しないし、
これからも診察することは出来ないことを厳しく伝え、
13診目施術終了。
17診目
前回施術から5日後の来院。
患者は「だいぶ症状が落ち着いてきた。体重が少し増えて最大14kg
減っていたのが1kg増えていた。」との報告。
腹部の触診を行ったところ、
肝臓への負担から来る状態はほぼなくなったと判断し、
強刺激はしなくて大丈夫であることを伝え、
施術開始。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
逆流性食道炎特殊調整、胃・十二指腸調整、クラニアル調整
22診目
1診目施術から約3ケ月が経過。
患者から
「胃の痛みはほぼなくなった。ただ食べたあと2時間ぐらいはしんどい感じがある。そのしんどさも楽にはなってきている。」
との報告。
食事に関しても少しずつ脂身の少ない肉や魚を食べていってもらい、
この段階で体重が3kg戻る。
炭水化物に関しては依然としておかゆ以外のものは取ってもらっていない。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
逆流性食道炎特殊調整、胃・十二指腸調整、クラニアル調整
29診目
1診目施術から約半年が経過。
患者から
「胃の状態はかなり良い。食べれるないものもあまりなく、体重も5kgぐらい戻ってきている。体重はこれぐらいをキープしたいが食べれるのが嬉しくてついつい食べてしまう」
との報告。
腹部の触診を行ったところ、
胃の状態もよく
「この段階に来れば刺激物は気を付けながらにはなるが、基本的には少しずつ好きなものを食べていってもらって大丈夫」
と伝える。
治療:
合谷・曲池に接触鍼、足三里・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。
逆流性食道炎特殊調整、胃・十二指腸調整、クラニアル調整
次回より、逆流性食道炎の治療を8割方終えて、
元々の症状の施術をメインに戻すことを伝え、
29診目の施術終了。
逆流性食道炎で14kg減った体重が今では太るのを心配するほど食べれるようになりました。
Q1.どんな症状をお持ちでしたか?
逆流性食道炎で食事が取れなくなり、毎日吐き気・下痢・便秘・胃痛・めまいがひどく体重はマイナス14kgでした。
病院で薬を処方してもらっていましたが、なかなか良くなりませんでした。
Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?
また心配はどうやって解消しましたか?
体があまり丈夫ではなく、丁度そのころ腰痛もあり、激しい治療は逆に負担になるのではないかと思いました。(バキバキ鳴らす治療ならNG)
でも不安は事前にメールで相談しましたので、当日は安心して治療してもらいました。
Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。
一度でかなり、本当にかなり良くなりびっくりしました。
思ったよりソフトで「こんなんで良くなるのかしら」と思いましたが、治療の途中から効果が感じられ、終わった時には安心感でいっぱいでした。
Q4.あなたと同じ様な症状をもった方へ、何か勇気が出るメッセージがあればお願いします。
最初のころはもう一生焼肉もタイ料理もイタメシもあきらめようと半泣きでしたが、いまや太るのを心配する程です。
こんなに早く良くなるなんて本当に本当にありがとうございます。
これからもよろしくです♡
お名前:K・Aさん ご年齢:61歳 ご住所:大阪府大阪市西成区 ご職業:会社員
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
「担当からの考察」
今回診させてもらったK・Aさんの症状は、なかなかヘビーな状態で診た逆流性食道炎でした。
いままでさまざまな逆流性食道炎を診てきましたが、こんなに早く強烈な症状が出るケースはあまりありませんでした。
どちらかというと少しずつ悪くなっていき、病院にいって投薬治療もするも何か月も苦しんでから当院に来られるということが多かったです。
それがK・Aさんは1か月もかからないぐらいで強烈な胃の痛みからほとんど何も食べれないという状態になっていました。
もともとは少しふっくらされた方だったのが、一気にげっそりして来られた時は正直ちょっとびっくりしました。
それでも今は「太らないように気を付けなくちゃ!」というぐらい何も気にせず食べれるようになってくれて僕も本当に嬉しいし、これからもっとこんな方を元気にしていきたいとより強く思うようになりました。
良い経験をさせてくれてありがとうございます、K・Aさん!
K・Aさんは良い経験ではないと思っているでしょうけど(笑)
それでは考察に入っていきます。
逆流性食道炎という疾患に関しては、当院で施術するにあたり絶対に守ってもらわないといけないことがあります。
- 炭水化物は厳禁
- 食後1時間は横にならない
寝る前の2時間前には食事は終えておく
これだけは絶対に守ってください。
これが守れないというのであれば当院で逆流性食道炎の施術を行っても完治に持っていくことはとてもとても難しくなります。
それでもこれをちゃんと守っていただければ、これまでたくさんの方を完治に導いてきた「天星十五脈診整法」でK・Aさんも患者さんの声に書いてくれているように焼肉でもタイ料理でもイタメシでもなんでも気にせず食べてもらえる日が来ます。
それだけの自信と実績を持って私たちは日々つらいつらい逆流性食道炎の施術に当たっています。
施術のところにも書いていますが、当院の逆流性食道炎に足して特別な施術法を持っています。
それは「なんでこんなところ!?」という箇所から施術するのですが、詳しくは同業者には知らすことの出来ない機密事項なので受けてみてのお楽しみになります。
逆流性食道炎で困っているあなたは「どんなところから施術されてもいいから何とかしてくれ!!」と思っているかもしれませんが、僕は施術を受けるにあたってもウキウキワクワクしてもらうことが大切だと思っています。
それぐらい「逆流性食道炎」の治療には自信を持っています。
あなたのような苦しんでいる方を何とか救いたいという強い気持ちで日々研鑽しています。
いつでも連絡お待ちしています。
あなたとのご縁を心からお待ちしています。
感謝。
症状について詳しくはこちら
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