【 ニューロパチー(下肢の末梢神経障害) 】 55歳女性、足の痛み・シビレ 施術期間1年42回で改善の事例。

症例報告

Top Member 植田 康司

 

 

 

この記事は、

2017年の11月に原因不明の足の痛みとシビレを発症。

内服薬を処方されるも、一向に改善しなかった症状が改善に至る経緯を記しています。

 

 

原因不明と診察された、痛みとシビレの原因と、治療法を具体的に記しているので

最後まで読み進めてみてください。

検査上異常なく、対症療法で改善しなかった末梢神経障害(ニューロパチー)

「患者」

55歳 女性

「症状」

下肢の末梢神経障害(ニューロパチー)

「来院日」

2017年12月下旬

「来院経緯」

来院1ヵ月前の11月下旬

患者は、台所で家事を行っていた際、右足の内くるぶし周囲の痛みと、左足の指先のシビレを覚える。

 

 

右脚の痛みは、表面的な痛みではなく、中から圧迫を受けているような痛みで、

左足のシビレは、一定時間表れては消え、また一定時間経過すると表れる。といった状態であった。

 

 

患者は、

「なんかチクチクするなぁ」「痛いなぁ」と思いつつもその日は安静にして様子をみた。

 

 

翌日、

起床時、痛み・シビレ共に感じる事は無かったが、

しばらく家事を行った所、痛み・シビレが昨日と同様に出現。

 

 

患者は、

痛み・しびれ共に強さが増して表れた為、自宅近くの整形外科を受診。

 

 

レントゲン撮影を行った所、骨に異常は無く、問診からも原因がはっきりしない為、

医師から「原因不明です。痛みがあるので、痛み止めを処方しておきます」と

診断を受ける。

 

 

患者は、医師の指示通り、

処方された痛みと止めを服用し、2日間様子をみた。

 

 

しかし、患者は

症状が一向に改善しなかった事から、自宅の最寄り駅にある「神経内科」を受診。

 

 

血液検査や神経学的検査を行った結果、医師から「神経痛」と診断を受ける。

しかし、神経内科でも原因は特定されなかった。

 

 

その後患者は、

「整形外科」と「神経内科」で処方された、痛みと止めと血液循環を改善する薬を服用し様子を見た。

 

 

だが、

外出をはじめ、家事を行う事さえも億劫になるほど、日増しに症状が悪化。

 

 

患者はあまりの辛さに、家族に相談。

 

 

インターネットで治療可能な所が無いかを検索したところ、

当院のホームページにたどり着く。

 

 

患者は、「整形外科」と「神経内科」で

原因不明と診断を受けた事で、自分の症状を上手く伝えられるだろうか?という不安と鍼治療の経験が無いことへの不安に二の足を踏む。

 

 

しかし、

日増しに悪化する症状を改善したいという気持ちと、

家族からの勧めもあり、来院を決意。

「原因不明」と診断された症状が42回の治療で改善

12月20日 1診目

患者は、

右足内くるぶしとアキレス腱の間の痛みと

左足先のシビレを訴えている。

 

 

右足

左足

問診を継続したところ、

昨年まで10年以上降圧剤を服用しており、中性脂肪を下げる薬は10数年前から現在も服用しているとの事。

 

 

また、

右足の痛みと、左足のシビレは毎日必ず表れるとの事。

 

 

患部及び身体の状態を確認。

 

 

患部に腫脹や熱感は無く、圧を加えても症状の増悪は無い。

また、立位が続くと症状を一番強く感じ、次いで歩行時間が長くなるにつれて

症状が強くなるとの事。

 

 

また、腹部の緊張感が強く

CSF(脳脊髄液)の循環不良に加え、内臓疲労の反応も診られた。

 

 

問診・触診などの結果から

「内臓疲労とCSFの循環不良による末梢神経障害(ニューロパチー)」と判断。

 

 

患者は、

10数年もの長い期間、薬の服用して来たことで、

「内臓疲労」と「CSFの循環不良」がおこり、身体自身で「改善」「回復」「維持」を行う機能が低下したと考えられる。

 

 

だが、幸いなことに、症状が表れてから日も浅く、

症状も重症と判断する要素がなかった事から、6ヵ月~1年の治療期間を要するれば、症状は改善できる。

 

また、現在の症状が落ち着いてくるまでに2~3ヵ月の期間を要する旨も伝え、

はじめの1ヵ月は、週2回の治療に来院するように伝えるも、家庭事情により、週1回の治療となる。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、骨盤調整

12月29日 3診目

患者から

「右足の痛みは継続しているが、左足のピリピリ感は、若干マシな気がする」と報告。

 

 

引き続き、

身体自身の「改善」「回復」「維持」する機能向上を目的に

内臓調整、CSF循環調整、腹膜調整を行っていく。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、骨盤調整

1月26日 6診目

患者から

「変化の無かった痛みが少し落ち着いたが、かわりにシビレ感が強い」と報告。

 

 

これまでの行ってきた治療により

内臓の働きの向上、CSFの循環改善等の変化により、身体自身がバランスを取ろうとしている反応である。

 

 

引き続き、

身体自身の「改善」「回復」「維持」する機能向上を目的に

内臓調整、CSF循環調整、腹膜調整を行っていく。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、骨盤調整

2月9日 8診目

患者から

「痛みとシビレを感じる日がコロコロ変わるが全体的に減少傾向」と報告。

 

 

6診目からの変化が少しづつ身体に馴染んできている変化である。

 

 

引き続き、更なる

身体自身の「改善」「回復」「維持」する機能向上を目的に

内臓調整、CSF循環調整、腹膜調整を行っていく。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、骨盤調整

3月27日 14診目

患者から

「順調に落ち着いてきていますが、左の足裏が痛い」と報告。

 

 

確認すると、

過去に「足底腱膜炎」を患った事があるとの事。

 

 

6診目の際、

内臓の働きの向上、CSFの循環改善等の変化により、身体自身がバランスを取ろうとしている反応が表れたが、その反応が順調に身体に馴染み、更なる変化が表れてきている。

 

 

この様に、治療が進むにつれ、

過去患った疾患と酷似した症状が表れてくるが、これは非常に良い反応である。

 

 

初診時同様、更なる

身体自身の「改善」「回復」「維持」する機能向上を目的に

内臓調整、CSF循環調整、腹膜調整を行っていく。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、下腿・足底調整

 

 

治療開始から、3ヵ月が経過。

 

初診時の見立て通り、

3ヶ月で症状が落ち着いてきており、順調に改善している。

4月17日 17診目

患者から

「足裏の痛みは若干残っている」と報告。

 

 

状態を確認したところ、

足底の状態及び、下腿の緊張感は概ね解消されている。

 

 

あとは、日常生活をする中で

身体が自然とバランスを取れる状態である。

 

 

患者には、その旨伝え施術開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、骨盤調整

5月11日 20診目

患者から、

「足裏はほとんど全然大丈夫です」

「右脚の痛みと、左足のシビレを感じる日も少なくなったが歩行距離が長くなったり、荷物を持つ、立位時間が長いと、右足の痛みが出やすい」と報告。

 

 

更に確認した所、初診時毎日感じていた

右足の痛みは現在、週に2~3日で左足のシビレは現在、週1日程度に減少している。

 

 

治療を開始して5ヵ月。

まだ、状況や日によれば痛みは表れるが、順調に改善している。

 

 

初診時の

身体自身の「改善」「回復」「維持」する機能向上を目的にした

内臓調整、CSF循環調整、腹膜調整は継続しつつ、微調整も加えていく。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、股関節アライメント調整

7月10日 27診目

患者から

「左足のシビレはほとんど感じません」

「右足の痛みは歩行距離長くなったり、立位時間がながかったり、荷物を持つと出やすいが、週に1~2日位に減り、痛み自体も随分落ち着きました」と報告。

 

 

確認を続けた所、

「中から圧迫されているような痛みではなく、ピリピリとした痛み」に変化しているとの事。

 

 

内臓疲労の反応、CSFの循環不良、腹部の緊張感も概ね改善し、

身体自身の「改善」「回復」「維持」機能が本来の働きを取り戻しつつあると判断。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、下肢アライメント調整

9月1日 34診目

患者から、

「距離を歩いたり、長時間立っていたり、荷物を持つと痛みを感じるが、痛みの強さも和らいできている」と報告。

 

 

確認を続けた所、

歩行距離・長時間の立位・荷物を持っての移動等を除き、

痛みは出ないとの事。

 

 

引き続き、微調整を加え更なる改善をすすめる。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、下肢アライメント調整

12月11日 42診目

患者から

「まだ右足の痛みはでますが、週に1日感じる程度になりました」と報告。

 

 

状態を確認。

 

内臓疲労の反応、CSFの循環不良、腹部の緊張感は引き続き

解消されており、良い状態である。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腹膜調整、内臓調整、CSF循環調整、下肢アライメント調整

 

 

初診から1年が経過。

 

痛みも、週に1日程度に改善した事から、

集中治療は一旦終了とし、状況をみながら2週間に1度のメンテナンスに移行。

 

 

患者にも同意をえて、施術終了。

1年前から続く原因不明の足のシビレが良くなりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

1年前から足のシビレと痛みで歩くのがつらくなりました。

神経内科、整形外科へ受診し検査等を受けてきましたが、原因がわからず出された内服薬を飲むといった毎日でした。

症状は一向に改善されませんでした。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

初めての経験だったので、「どういった治療をするのか?」「うまく伝えることが出来るのか?」という不安と心配はありました。

きちんと話を聞いてくれて『良くなります』と言われ、信じてみようと思いました。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

最初のころは身体にも力が入り、痛いときも多々ありましたが「治るためにも頑張ろう」と思いました。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

現在も通院中ですが、日ごとに良くなっているように思います。

まだ気になる事もありますが、今は歩くのがつらいと思わないのが嬉しいの一言です。

先生には感謝!感謝です。ありがとうございます。

お名前:A・Mさん ご年齢:55歳 ご住所:奈良県奈良市 ご職業:主婦

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

末梢神経障害(ニューロパチー)とその原因

A・Mさん

初診時の不安と心配な気持ちは相当なものであったと思います。

 

 

コンスタントにコツコツ治療を続けた結果、

ここまで改善する事が出来ました。

 

 

まだ、治療は続きますが

完治目指して継続していきましょう!

 

 

それでは、

「末梢神経障害とその原因」についてお話していきます。

 

 

あまり、聞きなれない言葉だと思いますが。

末梢神経障害(ニューロパチー)とは、全身に分布する末梢神経が障害される事によ

り、筋力低下、知覚鈍麻、疼痛、自律神経症状等の症状が表れます。

 

 

末梢神経とは、

中枢神経(脳・脊髄)からの情報を末端器官に伝えるとともに、

全身のあらゆる組織からの情報を中枢神経に伝える役割を担っている神経の事を指します。

 

 

つまり、

運動神経・感覚神経・自律神経と多彩な神経が関与する為

筋力低下・知覚鈍麻・疼痛・自律神経症状等、多岐に渡るという事です。

 

 

主な原因には、

炎症性、自己免疫性、膠原病、代謝・栄養性、各種腫瘍、薬剤性、中毒性、感染性、遺伝性等、が挙げられます。

 

 

その中でも、A・Mさんの症状を引き起こした原因は、

長期間、降圧剤と中性脂肪をコントールする薬を服用した事による、

薬剤性と代謝・栄養性によるものと考えられます。

 

 

そして今回、「原因不明」と診断を受けたのは、

検査には表れない軽微な変化が長年続いた事による、内臓疲労の蓄積と、

CSF(脳脊髄液)の循環不良であった為ではないでしょうか。

 

 

以上が、「末梢神経障害(ニューロパチー)とその原因」でした。

「末梢神経障害(ニューロパチー)の治療法」

これまでお話した様に、

A・Mさんの末梢神経障害(ニューロパチー)を引き起こした原因は、

薬剤性、代謝・栄養性による内臓疲労の蓄積と、CSF(脳脊髄液)の循環不良であったとお伝えしました。

 

 

本来、身体は

「改善」「回復」「維持」といった機能を有していますが、

この機能が発揮されない事で、少しづつ積み重なった軽微な変化が症状として現れたのです。

 

 

そして、この本来有している機能を改善する為には

これまでお伝えしてきた、内臓疲労の除去とCSF(脳脊髄液)の循環不良を

改善する必要があります。

 

 

まず、全身の循環を整える為

腹部の緊張感の除去や骨盤の調整を行います。

 

 

そして、循環を整えつつ、

「内臓疲労の除去」「CSF(脳脊髄液)の循環不良の改善」を何度も何度も行います。

 

 

そうすることで、身体本来の機能に変化が生まれ、症状に変化が表れてきます。

 

 

今回、治療経過中に2度大きな変化がありました。

これは、これまでの身体の働きが変化した事により、それに順応する際にみられる反応の一つと考えれらえます。

 

 

そうして何度も何度も継続し、身体本来の機能を活性化する事で、

「原因不明」と診断を受けた、「末梢神経障害(ニューロパチー)」を改善する事ができました。

 

 

最後に

「原因不明」「服薬による対症療法で改善しない」

その様な方は、希望を持ってご連絡下さい。

 

 

A・Mさんの様に

助けてあげる事ができると思いますよ。

 

 

感謝

 

※ お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

鍼灸王国