「有痛性外脛骨」 12歳サッカー少年「タオルギャザー」で改善のなかった症状が5日4回の集中治療で消失した事例

症例報告

Top Member 植田 康司

 

 

この記事は、整形外科医にタオルギャザーを薦められ継続するも、

改善しなかった有痛性外脛骨の症状が、改善に至る経緯を記しています。

 

 

有痛性外脛骨の原因と治療法を具体的に記しているので

最後まで読み進めてみてください。

前触れもなく、突如「有痛性外脛骨」を発症

「患者」

12歳 男子 サッカー部(キーパー)

「症状」

有痛性外脛骨

「来院日」

2019年1月下旬

「来院経緯」

発症は1週間前

サッカーの練習中、右足の痛みに襲われる。

 

 

ボールを蹴る、走る、歩く等の動作毎に

ズキズキとした痛みを覚え、当日、自宅近くの整形外科を受診。

 

 

レントゲン撮影の結果、

「右足の有痛性外脛骨Ⅱ型」と診断を受ける。

 

 

また医師から、

足のアーチを形成する為、「タオルギャザー」をするように。と伝えられた。

 

 

患者は、その後1週間

医師の指示通りに、「タオルギャザー」を繰り返し行い、症状の改善に努めた。

 

 

そのかいもあり、歩行時の痛みは改善したが、

ボールを蹴ったり、走る際の痛みに変化はなく、1週間後に控えた、

サッカーの試合への出場が危ぶまれることに焦りがつのる。

 

 

そこで、何とか試合に間に合うように

治してもらえる治療院は無いか。とインターネットで検索し、

「有痛性外脛骨」を短期間で改善している当院にたどり着く。

 

 

ホームページ内の

「患者さんの声」や「症状ページ」の内容を読み、

「試合に出たい」の一心で来院を決意。

大好きなサッカーが楽しめない。 「有痛性外脛骨」が5日間4回の集中治療で改善

2月12日 1診目

患部は、右脚。

現在、歩行時の痛みは無いが、ジャンプや院内での小走りで

「ズキズキ」とした痛みがある。

 

 

念の為、

左足の確認も行うが、痛みや違和感はない。

続いて、患部以外の身体の状態をチェック。

 

 

右股関節の可動域低下と動作時痛、下肢全体の緊張感。

特に、右足のアーチ部と右足下腿内側下部の緊張感が著しく、圧痛も確認。

また、左足には右足の様な症状は診られない。

 

 

引き続き、問診を継続した所

以前から、身体の柔軟性も低下し「怪我」が多いとの事。

 

 

以上の事から、「有痛性外脛骨」と判断。

 

 

「有痛性外脛骨」は完治する疾患である。

その為、同週末の試合出場を万全な状態でむかえ、

その後の状態維持を目的に、試合前日までの3日間と試合後を含めた4日間、毎日通院するように伝え、同意を得て治療開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢循環調整、腹部循環調整、外脛骨調整

2月13日 2診目

患者から、

「随分痛みが取れて、楽になりました」と報告。

 

 

状態を確認。

 

下肢の緊張感、股関節の可動域、

右足のアーチ部、右足下腿内側の圧痛、すべてにおいて改善傾向である。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢循環調整、腹部循環調整、外脛骨調整

2月15日 3診目

患者のご両親から

「これまで跳ねたような走り方だったが、今日は地面をしっかり蹴って走っていた」と報告を受け、患者からも「走りやすかった」と報告。

 

 

状態を確認。

 

下肢の緊張感、股関節の可動域、

右足のアーチ部、右足下腿内側の圧痛、すべてにおいて改善している。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢循環調整、腹部循環調整、外脛骨調整

 

 

治療後、

今の状態であれば、良いパフォーマンスが期待できる。

 

 

患者には、思いっきり楽しんきてもらう様に伝え、

明日の試合後の状態を確認する為、来院するように再度伝え治療終了。

2月16日 4診目

患者から

「痛みはなく、思いっきり楽しめました」と報告。

 

 

状態を確認。

 

疲労は診られるが

下肢の緊張感、股関節の可動域、

右足のアーチ部、右足下腿内側の状態は維持出来ている。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

下肢循環調整、腹部循環調整、外脛骨調整

 

 

治療後、

状態は良いので、次回以降は様子を見ながら

週1回、2週に1回と治療間隔をあけながらメンテナンスに移行していく旨伝え

同意を得て、施術終了。

整形外科で勧められたタオルギャザーで改善しなかった有痛性外脛骨が治ってサッカーを楽しめるようになりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

右有痛性外脛骨の痛みでボールを受けられなくなった。

整形外科で足のアーチを作るためにタオルギャザーをするように勧められた。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

最初は痛みがなくなるのか不安でした。

1回目で痛みがマシになって不安が無くなりました。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

鍼は思ったより痛くなくてビックリしました。

1回目でかなり痛みが取れて良かった。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

痛みが取れてとても嬉しい。

サッカーが楽しく出来ます。

お名前:S・Hくん ご年齢:12歳 ご住所:奈良県王寺町 ご職業:小学生

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「有痛性外脛骨」を起こす原因とは?

S・Hくん、

大好きなサッカーを痛みなく出来るようになって良かったね(^^)

 

 

これからは、

身体の事は先生に任せて、思いっきり楽しんで下さい!

 

 

では

「有痛性外脛骨」を起こす原因についてお話していきます。

 

 

まず、「外脛骨」とは

足の内側にある、過剰骨又は種子骨の一つとされています。

一般的に

15%くらいの方は、この「外脛骨」があるとされていますが、問題はありません。

 

 

では、「有痛性外脛骨」となるのはなぜか?

 

 

一般的に考えられている原因として

繰り返す捻挫、偏平足、繰り返しの運動負荷、等により「後脛骨筋」という筋肉に負荷が掛かり「外脛骨」を牽引し、炎症を起こす。とされています。

 

 

ですから、

「タオルギャザー」を行い、アーチの再形成が行われるというわけです。

 

 

確かに、「後脛骨筋」にも負担は掛かりますし、

「偏平足」が関与している事は、間違いないと考えます。

 

 

ですが、私の考えは少し違います。

 

 

「柔軟性の低下」や「疲労の蓄積」等により、

下肢全体の緊張感が生まれ、臀部~下肢にかけての筋肉が本来の働きを出来ない状況に陥ります。

 

 

更に、「偏平足」により

本来のクッションの役割が果たせず、荷重や負荷がダイレクトに足底にかかる事で、

下肢の各関節に大きな負担を強いる事になります。

 

 

そして、各関節に大きな負担が掛かると、周囲及び、関節の動きに関係する筋肉への負担が増し、臀部~下肢にかけての筋肉の緊張感の亢進と機能不全が加速。

 

 

その結果、

過剰骨や種子骨の一種と言われる、

構造的に脆弱な「外脛骨」への負担が増し、炎症が発生。

 

 

「有痛性外脛骨」となるのです。

 

 

おわかり頂けたでしょうか?

このようにして、「有痛性外脛骨」は発生するのです。

 

 

引き続き、

「有痛性外脛骨」の治療法について記述していきます。

「有痛性外脛骨の治療法」

これまでの記述で、

「有痛性外脛骨」は「疲労の蓄積」とそれに伴う、「下肢の筋肉の機能不全」により

構造的に脆弱な「外脛骨」への負担が原因であるとお伝えしました。

 

 

今回のS・Hくんは

以前から、「怪我が多く、体も固い」とご両親がおっしゃっておられました。

 

 

つまり、

「疲労の蓄積」が徐々に体のバランスを崩し、

臀部~下肢の緊張感を生み、結果として「有痛性外脛骨」を発症したといえるのではないでしょうか。

 

 

ですので、

「疲労の除去」「下肢の循環調整」「外脛骨部の血流改善」の3点を中心に施術を行いました。

 

 

「疲労の除去」を目的に、腹部の循環調整を行いつつ

「下肢の循環調整」を進める事で、より、循環の改善を促し、

「疲労の除去」と「下肢の緊張感の除去」を推し進めました。

 

 

そして、

症状が現れている、「外脛骨部の循環」を改善し、

本来の身体の動きを取り戻した結果、「大好きなサッカーを楽しめなくなった有痛性外脛骨」が5日4回の集中治療で完治に至りました。

 

 

これを読んでいるあなた、

多くの「スポーツ疾患」は、「有痛性外脛骨」に限らず、手術や筋力トレーニングをせずとも、十分改善・完治可能です。

 

 

ですので、「結果が残せない」「これまで通りに続けていけるのか?」

そんな「不安」を抱えているなら、”希望”を持って、当院にご連絡ください。

 

 

S・Hくんの様に

助けてあげる事ができると思いますよ。

 

 

感謝

症状について詳しくはこちら

有痛性外脛骨の原因と対処法

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