顎関節症でご飯が食べられない!1回の施術でほとんどの痛みがなくなった事例

症例報告

Top Member多井一貴

 

この記事は、一般的には難治性の高いと言われる『顎関節症』が完治に至るまでの過程を記しています。

あごが痛くて日常生活にお困りの方は是非ご覧ください。

 

顎関節症が起こる原因はなにか?

根本治療とはどういうことなのか?

顎関節症が治っていく過程も詳しく記しているので、

患者さんの感想と合わせてご覧ください。

突然の顎関節症でご飯が食べられなくなった経緯

「患者」

34歳・女性・主婦

「症状」

あごの痛み(顎関節症)

「来院日」

H30年7月

「来院経緯」

発症は2日前の朝。

 

患者は朝起きるとあごに違和感を覚えた。

 

これまであごに違和感などの兆候は一切なく、

前日の夜もいつもと特に変わらない日常を送っていた。

 

それが突然あごに痛みを感じ、

口を開けることに違和感を覚え、

噛むことが出来なくなった。

 

この2日間は何かを食べようとしても、

噛むと痛みが強く出るためほとんど何も食べられず、

柔らかいおかゆをすするようにして食べる生活を送る。

 

口を開くことは出来るが、

口を閉める際に痛みを感じ、

特に物を噛もうとする際と噛みしめた際に強い痛みが出る。

 

自分自身ではこれまで寝ているときに食いしばりを感じたことはなかったが、

家族に聞いてみると寝ているときの歯ぎしりは以前からしていたということを聞く。

 

患者は、

これまで全く気にしたことがなかったあごに症状が出たことと、

物を噛むことが出来ないため食事を普通に摂れない状況に不安を覚えた。

 

患者は、

今までの経験から病院への不信感を持っており、

病院に行ってもちゃんと処置をしてくれるかわからないという思いがあったため、

病院以外での治療方法を探していたところ、

当院のHPにたどり着く。

顎関節症の多数の「患者さんの声」を読み、

治療方法に「痛くない治療」であることを見て、

不安が無くなり来院を決意。

1回目の治療後から痛みが消えた!?

1診目

患者は口を開ける際の違和感と、

口を閉じる際に右のあごに痛みを訴えている。

 

最も強く痛みを訴えているのは噛みしめたときである。

 

そのため食事もままならず、

発症当日は普通に食事をしようと試みたが痛みから断念した。

 

現在は柔らかいおかゆをあまり噛まずに飲み込むような形で食事を摂っている。

 

患者の望みは、

痛みなく普通に食事を摂ることが出来るようになりたいとのことである。

 

実際に口を最大限に開けてもらうと、

指を縦に2本半ほど開けられる状態で、

開けた際に違和感を覚えている。

 

視診上、口を開けた際の動揺性はなし。

触診したところ、

顎二腹筋の緊張と顎関節に軽微な不整合がみられる。

 

現在の患者の状態から早期の完治が見込めると判断。

その旨を患者に伝える。

 

患者は噛みしめた際に一番痛みを強く訴えることから、

この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表した指標のこと。10に近づくにつれ痛みが強い状態。患者自身に数字を示させる。)

 

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、頭蓋骨アライメント調整、側頭筋・咬筋ML。

 

ペインスケール「10」→「2」

 

患者は明らかな痛みの変化を感じる。

「噛みしめた際の痛みがほとんどない。口を開けた時の違和感は全く無くなっている。」とのこと。

 

口を最大限に開けてもらうと指を縦に3本開けられるようになる。

 

食事に関しては、

ある程度食べてみても良いが、

固い物を食べることを禁止することを伝える。

 

次回は5日以内の来院を指示し、

1診目施術終了。

2診目

前回から4日後の来院。

 

患者は

「痛みはほとんどなく、固い物は食べないようにしていたが食事もほとんど普通に摂れるようになっている。若干の違和感はまだある。」

と報告。

 

ペインスケール「2」→「1」

 

残っている痛みを取り去るための施術を行っていく。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、頭蓋骨アライメント調整、側頭筋・咬筋ML。

 

治療後、

ペインスケール「1」→「0」

 

患者は

「噛みしめても痛みはなく、微妙な違和感があるのかな?という程度。すごく楽に口も開けられる。」とのこと。

 

治療後2日は固い物は避け、

それからは少しずつ固いものも食べるように指示する。

 

次回は1週間以内の来院を指示し、

2診目施術終了。

 

3診目

前回から1週間後の来院。

 

患者は

「前回の治療後2~3日は少し違和感があったが、それからは痛みも違和感もなく過ごせている。今のところ固い物を食べてみても全然平気。」

と報告。

 

ペインスケール「0」のまま維持。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、頭蓋骨アライメント調整、側頭筋・咬筋ML。

 

治療後、

患者は

「すごく良い感じにあごも動かせるし、痛みも違和感もない。」とのこと。

 

このまま違和感も出るおそれもないと判断し、

顎関節の治療は本日をもって終了とし、

1ヵ月に1回のメンテナンスに移行する旨を伝え、

3診目施術終了。

ご飯が食べられなかった顎関節症が1回の施術でほとんど痛みが消えました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

顎が痛くてごはんが食べられなかった。

ある日急に痛くなったのもあってこれまで特別治療は受けていません。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

鍼灸治療はしたことがなかったので、どんなものか少し不安だったけれど、HPを見ると「痛くない」と大きく書いてあったので、あまり心配していなかったです。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

鍼を刺すときは少しドキドキしたけれど、本当に痛くなかったし、先生の施術も気持ち良かったので、びっくりしました。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

急に顎が痛くてごはんが食べれなくて、この先どうなるのかなと不安に思っていましたが、1回の治療でほとんどの痛みが消えて本当に嬉しいです。

当たり前のことが当たり前に出来るって幸せなことなんだと実感しました。

ありがとうございました。

お名前:S・Hさん ご年齢:34歳 ご住所:奈良県奈良市 ご職業:主婦

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

顎関節症の原因・治療方法

今回の患者さんであるS・Hさんは突然のあごの痛みから食事を摂ることも出来ずに困り果てていた方でした。

 

これまで全くあごに症状を感じたことがなかったことと、

食事もままならない状態であることにとても不安を覚えておられました。

 

まず顎関節症とはどういうものなのか?

下の表をご覧ください。

 

  • 顎関節痛

顎関節及び周辺の頬やこめかみの痛み。口の開け閉めや食べ物を噛むときなど顎を動かした際に痛むのが特徴

  • 開口障害

正常では指を縦に3本分入る(40~50mm)が、指を縦に2本分以下(30mm)歯科入らない。痛みで開けられない場合と、顎関節の異常により開けられない場合がある。

  • 開口時雑音

顎を動かした際に「カクカク」「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音が鳴る。

 

 

それでは次に、

顎関節症の症状の原因は何か?

細かく分類した下の表をご覧ください。

 

  • 咀嚼筋痛障害

あごを動かす筋肉の痛みを主症状とするもの

  • 顎関節痛障害

顎関節の痛みを主症状とするもの

  • 顎関節円板障害

顎関節の中の関節円板のズレが生じるもの

  • 変形性顎関節症

顎関節を構成する骨に変化が生じるもの

 

こういった状態に分類できるのですが、

複数の状態にまたがって起こることもあります。

 

今回のS・Hさんのケースでは、

咀嚼筋痛障害と顎関節円板障害の2つが合わさって症状が出ていました。

 

主には咀嚼筋痛障害によるものであり、

顎関節円板障害に関してはわずかなものでありました。

 

 

顎関節症が起こる要因としては下の表をご覧ください。

 

  • 解剖要因

顎関節やあごの筋肉の構造的弱さ

  • 咬合要因

不良な噛み合わせ

  • 外傷要因

噛み違い、打撲、転倒、交通事故など

  • 精神的要因

精神的緊張の持続、不安な気持ちの持続、気分の落ち込みの持続

  • 行動要因

歯列接触癖、頬杖、片側での噛み癖、硬固物咀嚼、歯ぎしりなど

 

 

 

こういった要因があると考えられます。

 

原因となっている要因を取り除くいていくことによって、

顎関節症を治していくことが可能になります。

 

 

こういった細かいところを的確に判断し、

原因を取り除いていくことで一般的には難治性の高いと言われる顎関節症が再発なしに完治していくのです。

 

当院では顎関節症を得意としている治療院です。

 

私たちは顎関節症で生活が苦痛を生じている状態からいち早く脱却してほしいという強い想いで毎日施術に当たっています。

 

あなたとのご縁を心よりお待ちしております。

 

 

症状について詳しくはこちら

顎関節症

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