顎関節症で歯は削っちゃダメ!中学生のころからの顎関節症の完治事例

症例報告

 

Top Member多井一貴

 

 

 

 

「患者」

20代・女性・会社員

 

 

「症状」

顎関節症

 

 

「来院日」

H29・4月

 

 

「来院経緯」

患者は中学生のころから顎関節症の既往歴があり、

顎を開ける際に若干の痛みと開けるときに音が鳴るという症状を持っていた。

 

それから大きな変化もなく過ごしてきたが、

1年ほど前から症状に変化が出てきた。

 

口を開けるときに少し痛みを感じる程度であったものが、

痛みを強く感じようになり、

痛みはあったものの開きにくい感じはなかったのが大きく開けることが困難になり始める。

 

口を開けると痛みと開けにくさがあることで、

次第に食事や人と話すことが億劫になってくる。

 

そうしているうちに症状は悪化の一途をたどり、

開ける際の痛みは増していった。

 

さらに口を開けるのも指を3本開けることが難しくなってくる。

 

そうなるとさらに食事を摂るのが難しくなり、

チューブ型のゼリーやスープ上のものばかりを摂るようになり、

体重の減少が顕著になってきた。

 

このまま放置することも出来なくなってきたため、

以前から通院していた歯科を受診する。

 

歯科医師から

「噛み合わせが悪くなっていることと、歯の食いしばりが原因で症状が出ているので、マウスピースを作り、就寝時には着用してください。」と言われ、

マウスピースを作成する。

 

患者はマウスピース作成後、就寝時に着用。

 

そうすると自身が就寝中に歯を噛みしめていることを実感した。

 

その後就寝時に着用して5日が経過した朝、異様に顎のしんどさを感じることとなる。

 

この日を境に顎の痛みと開けづらさが悪化したため、

一旦マウスピースの着用を中止し、

数日後に再度歯科を受診。

 

歯科でマウスピースを調整してもらい、

就寝時の着用を再開する。

 

この時も数日は違和感なく着用していたが、

数日後再び起床時のしんどさを感じる。

 

さらに着用中の違和感が出現。

 

再度歯科での受診。

 

3度目の受診で歯科医師より、

歯を削っての治療を提案される。

 

患者は歯を削ることに対しての恐怖感から、

治療を拒否。

 

他の治療法がないかをwebで調べたところ、

整体で顎関節症が良くなるケースがあることを知り、

自宅付近の整体院で治療開始。

 

治療を開始してから、

数回で若干の変化を感じるが、

その後何度通っても変化が無くなったことから不安を覚える。

 

久しぶりに会った友人から当院の噂を聞き、

webで調べたところ「患者さんの声」が多数あることから来院を決意。

 

「治療経過」

1診目

患者は口を開けられずに食事もままならない状態にある。

 

開けれられるのは指1本半分の幅を開けるのが限度で、

それ以上開けようとすると顎に痛みが生じる。

 

また開ける際には「ジャリジャリ」という音が鳴っている。

 

元々は指3本ぐらい開いていたが、

マウスピースを着用後に悪化してからは現在の1本半程の幅しか開かない状態になっている。

 

そのため現在食事はスプーンで少しずつ入れられるスープ上のものとチューブで吸うタイプの栄養食がほとんどで、

固形のものは固さが気になり摂取出来ていない。

 

体重の減少も見られており、

3kgほど減っている。

 

 

顎関節症における代表的な徴候は

 

  • 顎関節痛

顎関節及び周辺の頬やこめかみの痛み。口の開け閉めや食べ物を噛むときなど顎を動かした際に痛むのが特徴

  • 開口障害

正常では指を縦に3本分入る(40~50mm)が、指を縦に2本分以下(30mm)歯科入らない。痛みで開けられない場合と、顎関節の異常により開けられない場合がある。

  • 開口時雑音

顎を動かした際に「カクカク」「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音が鳴る。

 

 

というのが一般的であるが、

患者はすべての徴候を訴えている。

 

その中でも特に患者が苦痛を訴えているのは開口時の疼痛である。

 

疼痛があることで、

食事や会話に集中出来ずにいる。

 

これまでの経験から確実に完治することを伝える。

 

患者は口を最大限に開けようとした際に一番痛みを強く訴えることから、

この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表した指標のこと。10に近づくにつれ痛みが強い状態。患者自身に数字を示させる。)

 

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

頸椎調整、頭蓋骨アライメント調整。

 

治療後、ペインスケール「10」→「4」

 

痛みが半分以下に減少。

 

開口障害に関しては大きく変化はないが、

患者からは「少し開けやすい感じはある。」とのこと。

 

次回は3日以内に来院するよう指示し、1診目施術終了。

 

2診目

前回から3日後の来院。

 

患者は

「痛みがかなりマシになっていているのと、少し開けやすい感じがする。音はまだあまり変わらない。」とのこと。

 

ペインスケール「4」にまま維持。

 

開口障害に関しては、

2本は入らず1本半よりやや開けれる程度。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

内臓調整、頸椎調整、頭蓋骨アライメント調整。

 

治療後、ペインスケール「4」→「0」ではないが「1」もないとのこと。

 

痛みはほぼ消失。

開口障害は指が2本入るか入らないかの状態。

開口時異音に変化があり、

不快な音が減少。

 

次回は3日以内に来院するよう指示し、2診目施術終了。

 

3診目

前回から3日後の来院。

 

患者は

「痛みはほとんど無くなったまま継続している。口を開けるのもいぜんより開けやすい。」

とのこと。

 

ペインスケール「0」~「1」間のまま維持。

 

開口障害に関しては指2本分がなんとか開くようになっている。

開口時雑音の減少と、頻度も減少。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

内臓調整、頸椎調整、頭蓋骨アライメント調整。

 

治療後、ペインスケール「0」。

ほんの少しだけあった痛みも消失。

開口障害は指2本分開く。

開口時雑音も減少。

 

次回は3日以内に来院するように指示し。3診目施術終了。

6診目

前回から5日後の来院。

 

患者は

「痛みは全く無くなったまま維持できている。口を開けるのもだんだん開けやすくなっている。普通の食事も食べれるようになってきている。」

とのこと。

 

ペインスケール「0」のまま維持。

開口障害に関しては指2本分の幅から余裕が出てきている。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

内臓調整、頸椎調整、頭蓋骨アライメント調整。

 

治療後、ペインスケール「0」のまま維持。

 

開口障害は指2本半分開く。

開口時雑音が減少。

 

次回は7日以内に来院するように指示し。6診目施術終了。

 

5診目

前回から7日後の来院。

初診時から1ヵ月半経過。

 

患者は

「痛みもなく、開けるのもずいぶん楽に開けれるようになった。」

とのこと。

 

ペインスケール「0」のまま維持。

開口障害は指3本まで開く。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

内臓調整、頸椎調整、頭蓋骨アライメント調整、顎二腹筋弛緩調整。

 

治療後、

患者は

「痛みもなく、以前と同じぐらいまで開けれるようになった。昔から感じていた口を開けた時の音も感じなくなっている。治療を受けてから身体全体の調子も良くなって元気が出ているのがわかる」

とのこと。

 

顎関節症の治療は、

本日をもって完治と判断し、

次回からは1ヵ月に1回のメンテナンスに移行する旨を伝え、

10診目治療終了。

 

辛かった顎関節症も回数を重ねるごとに良くなっていったのでよかったです。

Q1.どんな症状をお持ちでしたか?

顎関節症

 

Q2.鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?
また心配はどうやって解消しましたか?

特になし

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

2回目くらいで顎の鳴りがましになりました。

 

Q4.あなたと同じ様な症状をもった方へ何か勇気が出るメッセージがあればお願いします。

体調も良くなってきました。

回数を重ねるごとに良くなっていったのでよかったです。

匿名希望 住所:奈良県大和高田市 ご職業:事務員

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「担当からの考察」

今回の患者さんのKさんは顎関節症で中学生のころから長年苦しんできた方でした。

 

それがたったの1ヵ月半という短期間で完治にまで至りました。

長年の苦しみから解放されて本当によかったですね、Kさん!

 

 

それでは考察に入ります。

 

今回本来なら時間のかかる疾患である顎関節症が、

10回1ヵ月半という短い期間で完治にまで至ったのには理由があります。

 

通常当院に来られる顎関節症の方は以下の手順を踏んでから来られることがほとんどです。

 

  • 歯科や口腔外科でマウスピースを着用する

  • その状態で長期間様子を見る

  • 噛み合わせを調整するために歯を削る

 

ほとんどの顎関節症の方がまず歯科か口腔外科で受診をして、

多くの場合マウスピースを作成して様子を見るという治療を受けます。

 

そうすると当院に受診するまでに発症から期間があいてしまうということと、

場合によってはマウスピースが合わないことでより悪化してしまったり、

良くない状態が固定化されてしまったりするからなのです。

 

もちろんマウスピースで良くなるケースもあることは私たちも理解しています。

 

ただ少しイメージしてもらいたいのですが、

顎関節症の出ている状態というのは顎関節にとっては良くない状態にあります。

 

その状態でマウスピースをすることによって良くない状態で固定されてしまっています。

 

そしてその良くない状態のまま、

歯を削ってしまうとどうなるでしょうか?

 

歯を削ることで一時的に噛み合わせは良くなるかもしれませんが、

顎関節の状態は良くないままです。

 

するとそのまま顎関節を使っていくと、

さらに顎関節の状態はおかしくなってしまい、

再発してしまうことが多くなります。

 

歯科や口腔外科での治療自体を否定しているわけではありません。

 

先程も書いたように、

マウスピースを着用することで噛みしめなどが緩和されて良くなるケースもあります。

 

ですが歯を削ってしまうとその後の治療に影響が出て、

非常に治りにくくなるということは覚えておいてください。

 

もし歯を削るという選択肢を考えているのであれば、

今書いたことをもう一度読み返して考えてみてください。

 

「もう削ってしまったわ」という方も安心してください。

 

当院の施術ではそういった方でもちゃんと完治に至ったケースも多々あります。

 

ただ少し時間がかかってしまうということは覚えておいてほしいです。

 

当院では顎関節症を得意としている治療院です。

 

私たちは顎関節症で生活が苦痛を生じている状態からいち早く脱却してほしいという強い想いで毎日施術に当たっています。

 

あなたとのご縁を心よりお待ちしております。

 

症状について詳しくはこちら

顎関節症

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