更年期障害と診断され、漢方薬もプラセンタ注射も効かないホットフラッシュの完治事例

症例報告

 

Top Member多井一貴

 

 

 

 

「患者」

48歳・女性・パート

 

 

「症状」

更年期障害(ホットフラッシュ)

 

 

「来院日」

H29・5月

 

 

「来院経緯」

発症は4ヵ月前。

 

患者はある日から急に、

突然顔が火照り、

汗が噴き出してきた。

 

1回発症すると2~3分ほどと短い時間である。

 

就寝中に出ることが多く、

夜中に目が覚めてしまい寝不足になっている。

 

そのため、

もともと持っていた頭痛がより顕著に表れるようになり、

頭痛薬が手放せなくなっている。

 

また仕事中に出ることもあり、

その際は1人だけ汗がダラダラとかいていることで嫌な思いがあり、

症状がいつ出るかもわからないため不安感から落ち着かない。

 

その状態で1ヵ月ほど経過したのち、

婦人科で受診をし、

「更年期障害」と診断される。

 

漢方薬を処方され、

毎日服用を続けるも症状に改善はみられず。

 

改善がみられないことから、

医師よりプラセンタ注射を勧められる。

 

1週間から10日に1回のペースでプラセンタ注射を3か月間行うも、

この治療法も改善がみられず。

 

病院での治療で一切の改善がみられないことから、

別の治療法がないかを模索していたところ、

たまたま通勤途中に当院の看板を発見し、

帰宅後にHPを確認したところ、

更年期障害の改善例があることから来院を決意。

 

「治療経過」

1診目

患者は、

毎日「突然顔が火照り、汗が噴き出してくる症状」(ホットフラッシュ)が

1日に20回以上起こることに悩まされている。

 

仕事中に発症する際は、

接客業であることもあり

「お客さんの前で火照って汗が噴き出てしまうことに対して不快感を示されているのでは?」

という不安感もある。

 

また就寝中に症状が出ることから寝不足になり、

以前から持っていた頭痛の頻度と強度が増している。

 

私のこれまでの経験から完治に導くことは可能であると判断し、

患者に伝える。

 

ただし治療間隔に関しては1週間に2回の来院が必要であることを伝え、

患者の同意を得て、施術開始。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整。

 

 

ホットフラッシュの症状は、

施術後すぐに改善がみられるものではないため施術後の症状確認は行わずに治療を進めていく。

 

次回は3日以内の来院を指示し、1診目施術終了。

2診目

前回から3日後の来院。

 

患者から

「前回の施術した日の夜にホットフラッシュが出ずにぐっすりと寝ることが出来た。仕事中のホットフラッシュも2回しか出ずにすごく良かった。ただ日が経つにつれて少し頻度が増えている感じがある。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は3日以内の来院を指示し、2診目施術終了。

 

3診目

前回から3日後の来院。

 

患者から

「施術の次の日がやはり1番調子が良い。そこから日が経つにつれ徐々に症状が出る頻度が増える。ただ全体的に少なくなってきている感じはある。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は3日以内の来院を指示し、3診目施術終了。

5診目

前回から5日後の来院。

 

患者から

「ずいぶんと症状が出る頻度が減ってきている。調子に波はあるが、おおむね5回以内におさまっていて、調子の良い日は1度もホットフラッシュが出ない日も出てきている。頭痛も頻度が減って、頭痛薬を飲まなくていいことが増えてきている。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は5日以内の来院を指示し、5診目施術終了。

8診目

前回から5日後の来院。

 

患者は

「かなり調子が良い。就寝中に出ることは無くなって、仕事中にたまに出るぐらい。それも1回か多くても2回出るぐらいで、気分的に不安感もあまりなく、気にせず働くことが出来ている。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

次回は7日以内の来院を指示し、8診目施術終了。

12診目

前回から7日後の来院。

 

患者は

「ホットフラッシュが出ることは無くなり、ぐっすり眠れている。仕事中もこの1週間はまったく症状が出ておらず、たまに暑いかな?というのがあるぐらいで調子はバッチリです。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

症状がほとんど出なくなったため、

3週間経過観察とし、

その後問題がなければ1ヵ月に1回のメンテナンスに移行する旨を伝え、

12診目施術終了。

 

13診目

前回から3週間後の来院。

 

患者は

「3週間様子を見てみたが、調子良く生活出来ていた。たまに頭痛がある程度で、ホットフラッシュが出ることはなかった。」

と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

女性ホルモンバランス調整、内臓調整、自律神経調整、頭蓋骨調整。

 

前回施術後に伝えていたように、

3週間ホットフラッシュの症状が出ることなく過ごせていることで更年期障害の治療に関しては、

本日をもって終了とし、

1ヵ月に1回のメンテナンスに移行する旨を伝え、

13診目施術終了。

1日20回以上あったホットフラッシュがなくなりました。

Q1.どんな症状をお持ちでしたか?

更年期障害によるホットフラッシュ

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

とりあえずすがるような気持ちで行きました。

120回以上あった症状が次の日2回まで減りました。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

施術の前からとても丁寧に説明してくださり「大丈夫です。良くなります。」と言ってくださったので安心しました。

 

Q4.あなたと同じ様な症状をもった方へ、何か勇気が出るメッセージがあればお願いします。

最初は続けて行かないといけないので根気とお金もかかりますが私と同じ症状だと良くなると思います。

先生も優しいので癒されますよ!

お名前:Y・Iさん ご年齢:48歳 ご住所:奈良県生駒市 ご職業:パート

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「担当からの考察」

今回の患者であるY・Iさんは突然発症した「更年期障害」によるホットフラッシュで悩まされていました。

 

突然顔の火照りと、

発汗によって汗がダラダラと流れてしまい、

接客業をしているため、

とても嫌な思いをしていました。

 

病院で漢方薬やプラセンタ注射で治療するものの、

全くと言っていいほど改善が見られず、

「これから何年もこの症状と付き合っていかないといけないのね。」

と半ばあきらめていたそうです。

 

それでも「このしんどい思いを何とかしたい。」という強い気持ちから、

当院を探し出して来院してくれました。

 

ちゃんと完治して、

気分良く生活できるようになって良かったですね、Y・Iさん!

 

 

それでは考察に入ります。

 

更年期障害とはどういったことなのでしょうか?

 

まず初めに知っておいてほしいのは、「更年期障害」というのは「更年期」の女性のすべてに起こるものではないということです。

 

思春期 月経を迎える時期
性成熟期 月経のある時期
更年期 月経を終える時期
高齢期 月経を終えてから

 

上の表にあるように、女性は4つのライフステージを経験します。

 

規則的に迎えていた月経周期が不規則になり、

次第に少なくなっていき、

閉経するという経過を辿るのですが、

この閉経する前後5年ぐらいの時期を「更年期」と呼ぶのです。

 

ですので、

「更年期」にいるというだけで全ての方に症状が出るわけではないことを覚えておいてください。

 

この更年期の症状に関して、

どのような症状が出るかまとめてみました。

 

精神神経系 頭痛・めまい・耳鳴り・憂鬱・判断力、集中力低下不眠・不安感・イライラ
血管運動神経系 のぼせ・火照り・発汗・冷え・動悸・息切れ
皮膚・分泌系 皮膚や粘膜の乾燥・湿疹・発汗・ドライアイ・ドライマウス(唾液分泌の異常)
消化器官系 食欲不振・吐き気・便秘・下痢・腹部膨満感
運動器官系 肩こり・腰痛・背部痛・関節痛
泌尿器・生殖器系 月経異常。頻尿・残尿感・尿失禁・かゆみ

 

このような症状が出ることが多くみられます。

 

そしてこの「更年期」に入ると症状が出やすくなるには大きな理由があります。

それはいわゆる女性ホルモンの減少によって起こると言われています。

 

エストロゲンと言われるホルモンで、

脳の視床下部から指令を出し、

卵巣が分泌します。

 

この視床下部というのは自律神経をつかさどる器官で、

体温調整や消化機能、呼吸、精神活動などさまざまな役割を持っています。

 

それが卵巣の機能低下により、

ホルモンを分泌するように視床下部が指令を出しても分泌することが出来ません。

 

その結果、

視床下部が混乱し、

もっとホルモンを出すように指令をたくさん起こすことで、

通常の何倍も指令を送るようになるために、

異常な発汗やイライラしやすいなどの症状が出てしまうのです。

 

 

こういった状態にあることを踏まえて、

当院では施術を行います。

 

脳とホルモンの関係性の調整や、

ホルモンバランの調整など、

しっかりと身体の仕組みを理解したうえで施術するからこそ、

辛い「更年期障害」が改善され、

日常生活を快適に過ごせるようになるのです。

 

あなたがもし「更年期障害」で苦しんでいて、

日常生活に支障が出て困っているのなら、

絶対にあきらめないでほしい。

 

私たちにはそんな方を笑顔にするという使命を持って毎日治療に当たっています。

 

あなたとのご縁を心からお待ちしています。

 

鍼灸王国