症例報告
Top Member 植田 康司
この記事は、今年の1月、高音域が聞こえない「突発性難聴」を発症。
耳鼻咽喉科で改善が見込めなかった、症状が改善に至る経緯を記しています。
突発性難聴の治療法を具体的に記しているので最後まで読み進めてみてください。
耳鳴り・耳閉感を伴う、「突発性難聴」を発症
「患者」
50歳代 女性
「症状」
突発性難聴
「来院日」
2019年1月下旬
「来院経緯」
発症は今年の1月中旬。
起床時、耳鳴りと共に耳閉感を覚える。
これまで、
経験した事の無い症状であった為、患者はすぐに耳鼻科を受診。
検査の結果、「突発性難聴」と診断を受ける。
医師からは、
「ステロイドホルモンの点滴を1週間続ける様に」と指示を受け、
患者は医師の指示通り、症状の改善を図った。
しかし、
1週間が経過するも、改善が見込めなかった事から治療法を変更。
服薬に切り替え、改めて症状の改善を図った。
それから2日間、
服薬を続け、聴力検査の結果、高音域に数%程度の改善が診られた。
だが、患者自身が思っていたより症状の改善が見込めなかった事から
耳鼻科の治療と並行して、「突発性難聴」の改善が出来ないかと、インターネットを使い治療院を検索。
当院のホームページにたどり着き、
「突発性難聴」の改善事例や、「患者さんの声」を読み、
「治したい!」の一心で来院を決意。
10日間点滴・服薬で改善の兆しがみられなかった「突発性難聴」が9日間7回の集中治療で改善
2月1日 1診目
患部は、左耳。
耳鼻科での聴力検査では、「高音域」の聴力が著しく低下しており、
発症してからの10日間、聞こえ方に大きな変化はない。
左耳は耳栓をしたような「耳閉感」と「ザァー」という「耳鳴り」を自覚。
また片耳づつ聞こえ方の違いを確認したが、
やはり左耳は耳鳴りと耳閉感でうまく聞き取れない。との事。
その他症状として
以前から患っている「五十肩」や「頚部の緊張感」
「左手のしびれ」「CSF(脳脊髄液)の循環不良」等が確認できた。
以上の事から、「突発性難聴」と判断。
「突発性難聴」は発症から治療開始までの期間が短ければ短いほど、
改善しやすい代表的な疾患である。
その為、患者には
可能な限り、毎日でも来院する様に指示し、同意を得る。
治療:
曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
頚肩部循環調整、頭蓋骨調整、耳前三穴置鍼、クラニアル調整
2月2日 2診目
患者から、
「起床時の耳鳴りや耳閉感が違った様に感じる」と報告。
状態を確認。
頚部の緊張感に大きな変化はないが、
CSF(脳脊髄液)の循環不良は昨日に比べ、改善傾向が診られる。
治療:
曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
頚肩部循環調整、頭蓋骨調整、耳前三穴置鍼、クラニアル調整
2月6日 4診目
患者から、
「耳鳴りと耳閉感は残っているが、左耳でも聞き取れるようになりました」と報告。
状態を確認。
頚部の緊張感は減少傾向
CSF(脳脊髄液)の循環不良も、改善が進んでいる。
治療:
曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
頚肩部循環調整、頭蓋骨調整、耳前三穴置鍼、クラニアル調整
2月8日 5診目
患者から、
「聴力検査を再度受け、医師から改善している。と判断を受けました」と報告。
状態を確認。
頚部の緊張感は更に減少。
CSF(脳脊髄液)の循環不良も、概ね良好である。
治療:
曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
頚肩部循環調整、頭蓋骨調整、耳前三穴置鍼、クラニアル調整
2月13日 7診目
患者から
「ほぼ、以前の様に聞こえています」と報告。
状態を確認。
頚部の緊張感、CSF(脳脊髄液)の循環不良は、若干残るが
これからの継続治療で十分改善可能である。
治療:
曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
頚肩部循環調整、頭蓋骨調整、耳前三穴置鍼、クラニアル調整
治療後、
状態は良いので、集中治療は一旦終了。
徐々に、治療間隔をとりながら
身体各所の治療も織り交ぜつつ、継続治療に移行する旨伝え、同意を得る。
突発性難聴で悲壮な精神状態でしたが、あっという間に改善されビックリしました!
Q1.どんな症状でお困りでしたか?
またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?
突発性難聴
ステロイドホルモンの点滴と薬
Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?
また心配はどうやって解消しましたか?
鍼灸治療は経験したことがあったので心配はしていませんでした。
Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。
悲壮な精神状態でお伺いしたのですが・・・、何かほっこりした感じ。
部分だけを診るのではなく全体で、時間はかかるかもしれないけれど、結果を急がずにゆったりとした気持ちで臨む方が良いのかな?と思いました。
(脈診と鍼の組み合わせに『チャングムの誓い』を思い出しました)
Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!
発症してからの対処が早かったこともあるのか、すごくあっという間に改善され本当にビックリしましたね。
ただ長年の無理がたたったのか身体中ボロボロで次々と何かが現れてきたため、もうしばらくお世話になります。
常に緊張状態で身体が強ばっているそうなので、これからはもう少しゆるく生きたいですね。
お名前:Mさん ご年齢:50代 ご住所:奈良県生駒郡 ご職業:パートタイマー
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
「突発性難聴」を起こす原因とは?
Mさん、
悲壮な精神状態から見事復活!!できて良かったです(^^)
これからも
良い状態を継続し、身体各所の症状も改善していきましょう!
では
「突発性難聴」を起こす原因についてお話していきます。
「突発性難聴」とは症状が突発的に現れる事を意味します。
ですので、「原因」が突発的。という意味ではなく、
日々の積み重ねによる事がほとんどであるといえます。
また、「聴力」とは
「神経」「リンパ」「筋肉」「血液循環」「脳脊髄液」等の機能が、
複雑に絡み合い、バランスをとった上で発揮される特殊な機能です。
ですから、そのどれもが重要不可欠であり、「発症原因」にもなります。
その為、一度バランスを崩し治療開始までの期間を要すると、
より「原因」が複雑に絡み合い、一筋縄で改善するのは難しいと言えます。
これが、「突発性難聴」が、
発症から治療開始までの期間が短ければ短いほど、改善しやすい代表的な疾患である。とお伝えした理由です。
今回のMさんの場合、
頚部の緊張感から、「リンパ」「筋肉」への影響と、それによる「血液循環」の不良。
それからが絡み合い、
頭蓋骨の動きに影響を与え、「脳脊髄液」の循環不良を起こしていたと推察されます。

この「CSF(脳脊髄液)」とは、
脳の表面や内部の空間、脊髄周囲を下端(尾骨)まで満たし、
脳や神経の保護、神経の栄養や代謝に関係すると言われており、「CSF(脳脊髄液)」の循環が滞ると、身体の各所に不調をきたします。
※画像上の青い部分が脳脊髄液が満たしている間隙
おわかりいただけたでしょうか?
最後に、「突発性難聴」の治療法について記述していきます。
「突発性難聴の治療法」
これまでの記述で、
「突発性難聴」は、「神経」「リンパ」「筋肉」「血液循環」「脳脊髄液」等の
調和が乱れる事により発症するとお伝えしてきました。
ですから、
この調和がとれる身体の状態を作る必要があります。
まず、
全身の循環を整えた上で、頚肩部の循環を改善していきます。
それと並行して耳前に鍼を行い頚部~耳周囲の「血流」や「リンパ」の流れ、
「筋緊張」を緩和させていきます。
更に、
「頭蓋骨の動き」「脳脊髄液の循環」を改善させる事で
「神経」の働きを活発化させていきました。
それにより、
「神経」「リンパ」「筋肉」「血液循環」「脳脊髄液」の調和が促進され
10日間、点滴・服薬で改善が見込めなかった「突発性難聴」を9日間7回の治療で改善に導く事ができました。
また、Mさんは
発症してから日も浅く、耳鼻科での治療を継続して頂いていた事も
症状の改善に寄与したと考えられます。
ただし、
すべての患者さんが、今回のMさんの様に改善していくわけではありません。
ですが、
10数年の症状や、聴力0の状態からでも変化が生まれ改善に向かっている方もおられますので、あなたも諦めずに連絡をしてきて下さい。
Mさんの様に助けてあげる事ができると思いますよ。
感謝
症状について詳しくはこちら
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