【 歯列矯正中に発症の顎関節症 】  16歳女子高校生 手術しか術がないと言われた開口障害・痛みを伴う 症状が1ヵ月8回の治療で消失した事例

症例報告

Top Member 植田 康司

 

 

この記事は、歯科矯正中に顎関節症を発症。

手術以外に方法は無いと言われた状態から、改善に至る経緯を記しています。

 

 

主な原因や治療法も具体的に記しているので最後まで読み進めてみてください。

1年前、歯列矯正中に顎関節症を発症

「患者」

16歳 女性

「症状」

顎関節症

「来院日」

2019年1月中旬

「来院経緯」

患者は、小学校4年生(10歳)から

歯並び改善の為、歯科矯正の治療を開始。

 

 

以降、治療を継続していたが、

1年前に当時の担当医師が退職を理由に、別の医師に変更となる。

 

 

担当医師変更後、

これまでと少し違う角度からのアプローチがあり、

長時間、口を全開にした状態での治療が多くなる。

 

 

患者は、少しづつ違和感と痛みを覚えつつも、「治すため」と治療を継続した。

 

 

しかし後日、

歯科矯正の治療中、力一杯に口を開けた途端、「バキッ」とした音と同時に痛烈な痛みと開口不良に襲われる。

 

 

患者は医師に相談するも、

 

「歯科矯正の治療経過中に、顎関節の治療に時間は割けない」

「歯並びが治れば、自然と解消される」

 

との理由で、マウスピースの作成に留め、様子を見る事となる。

 

 

それから1年間、

歯科矯正の治療は継続しつつ、マウスピースを使用し、痛みの軽減に努めた。

 

 

だが、痛みと開口不良に変化はなく、

医師からは「上下の噛み合わせを手術で合わせるしかない」と伝えられた。

 

 

患者は、さすがに手術は避けたい。と

顎関節の痛み、開口不良を治してくれる治療院をインターネットを使い検索。

 

 

当院のホームページにたどり着き、

「患者さんの声」や「Googleの口コミ」等を読み、来院を決意。

顎関節周囲の筋緊張解消を継続し、1ヵ月8回の治療で改善

1月26日 1診目

痛みは、右の顎関節に強く、

開口時「ひっかかり」と痛みの為、大きく口が開けない。

 

 

また、痛みの為

動きに左右差が認められ、最大開口時には「顔をしかめる」程の痛みに襲われる。

 

 

問診を継続した所、

日頃から食いしばりを実感しており、痛みがきつければ口の開け方を調整しているが、それ以外を除きこれまでと変わらず生活を続けている。

 

 

身体各部をチェック。

肩こりと下腹部の緊張感、足先の冷え等は認められたが、

その他に特筆すべき変化は診られない。

以上の事から「顎関節症」と判断。

 

 

患者は顎関節症を発症してから、

1年経過しているが、痛みは1ヵ月もあれば改善できると判断。

 

 

また、患者の場合、

動きに関しては、痛みの解消後も継続する必要性を伝え、

1ヵ月は週2回の治療に来院するように指示し、同意を得て治療開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

顎関節調整、前頚部可動域調整、腹膜調整

1月29日 2診目

患者から

「痛みも少し引き、動かしやすくなった」と報告。

 

 

状態を確認。

 

顎関節の動きに大きな変化はないが、

開口時の慎重感が減少し、痛みの改善が示唆できる。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

顎関節調整、前頚部可動域調整、腹膜調整

2月4日 4診目

患者から

「痛みは順調に落ち着いてきています」

「下腹部の緊張が引いて、足先と指先がポカポカします」と報告。

 

 

状態を確認。

 

患者の申告通り、

下腹部の緊張感も減少しており、顎関節の動きも順調に改善してきている。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

顎関節調整、前頚部可動域調整、腹膜調整

2月9日 5診目

患者から

「あくびをした際、不意に開けてしまい少し痛む」

「夜の食いしばりは随分落ち着いたと思います」と報告。

 

 

状態を確認。

 

申告のあった通り、

前回に比べ、動きが緩慢になっているが一時的な反応である為、問題はない。

 

患者にはその旨伝え、治療開始。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

顎関節調整、前頚部可動域調整、腹膜調整

2月12日 6診目

患者から

「前回後、痛みもほとんどなく、順調です」と報告。

 

 

状態を確認。

 

顎関節周囲の筋緊張は、部分的には残存しているが概ね改善。

動きのスムーズも維持できている。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

顎関節調整、前頚部可動域調整、腹膜調整

2月25日 8診目

患者から

「動き左右差は感じるが、痛みは全然感じません」と報告。

 

 

状態を確認。

 

顎関節周囲の筋緊張は、減少しているが部分的に残存。

顎関節の動きは概ね改善している。

 

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

顎関節調整、前頚部可動域調整、腹膜調整

 

 

治療後、

テスト期間と重なり、前回から1週間後の治療であったが、状態は良い。

 

 

集中治療は一旦終了とし、

残存している顎関節周囲の筋緊張の解消と、動きの左右差の改善を目的に

週1回又は、2週に1回の治療継続とする。

 

 

患者には、同意を得て8診目施術終了。

1年前から歯科矯正中に顎関節症になり、寝れないほど辛かった痛みがなくなりました

Q1.どんな症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

矯正治療中に顎関節症になり、そのまま1年ほど歯列矯正で治そうとしましたが、治らなかった。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

一向に良くならない顎関節症が治るのか不安でした。

ネットの口コミを見て、みんなが「良い!」と答えていたので、行ってみようと思い、母と来院しました。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

とてもキレイな内装で落ち着きのある雰囲気です。

先生もアットホームで優しくておもしろくて安心出来ます。

 

Q4.症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

本当に顎が痛くて、寝付けない時もあったほど悩まされていたのに、こちらに通うようになってから、スーッと症状が引いていき、今は痛みもありません。

本当に来て良かったと思っています。

ありがとうございます!

 

お名前:T・Aさん ご年齢:16歳 ご住所:奈良県天理市 ご職業:高校生

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「顎関節症」になる原因

T・Aさん

痛みなく、スムーズに口を開ける事が出来るようになって良かったですね!

 

 

これからは、大好きな食事を思いっきり楽しんで下さい(^^)

 

 

では、

「顎関節症」について述べていきます。

 

 

これまでもお伝えしてきた様に、

「顎関節症」とは、顎関節周囲で起こる、咀嚼筋の痛み、関節雑音、開口障害等の症状の総括的診断名とされています。

 

 

「顎関節症」は

全5型に細分化され、一般的に外傷、ストレス、噛み合わせ、食いしばり等が原因として挙げられ、治療は薬物療法、理学療法、スプリント療法(マウスピース)等が一般的に選択されています。

 

 

今回のT・Aさんは

歯科矯正中に発症し、歯列矯正による噛み合わせの修正と

マウスピースによる、筋緊張の緩和を目的を主に治療を行っていらっしゃいました。

 

 

ですが、1年もの期間、症状の改善が見込めない状態でした。

 

 

なぜなら、顎関節症の周囲は

細かく小さい関節や筋肉が多く、関節の動きと複合的かつ、密接に関わります。

 

 

その為、度重なる

「食いしばり」や繰り返す最大開口による「関節及び、周囲の筋肉へのストレス」により、「筋緊張の増大」が周囲の関節の動きに多大な影響を与え、結果として、「顎関節症」を発症した。と考えています。

 

 

ですので、歯列矯正やマウスピースだけでは、

「顎関節」をはじめ、関節の動きや筋肉の緊張を取り除き、

一度崩れたバランスを正しくあるべき状態に改善させていく事が難しいと言えるでしょう。

 

 

おわかりいただけたでしょうか?

このようにして、「顎関節症」は引き起こされるのです。

「顎関節症の治療法」

これまでの記述で「顎関節症」を改善する為には、

 

「筋緊張の解消」

「顎関節を含めた関節の動き」

 

の改善が必要であるとお伝えしました。

 

 

その為、

「顎関節の動きに関与する筋緊張の緩和」「顎関節及び、頭蓋骨の調整」及び、

 

「治癒力」「回復力」「維持力」等の「自然免疫力」を

本来の状態に改善させるための「腹膜調整及び、全身の血液循環」

 

以上の3点を軸に、「前頚部の調整」を加え治療を行いました。

 

 

その結果、

1年間、症状の改善が認められず、手術も視野にいれるほどの

「顎関節症」が1ヵ月8回の治療で改善する事ができました。

 

 

また、T・Aさんは

幸いにも顎関節に影響を与えている全身症状がほぼなく、

顎関節周囲の限定的な変化だったことが、早期の改善に寄与したと考えられます。

 

 

ただ、

全ての患者さんが、同様に改善していく訳ではなく、個人差がある。と

いう事はご理解ください。

 

 

ですが、

「いつになったら治るのか?」「このまま改善しないのか?」

そんな不安を抱えている方は、”希望”を持って、当院にご連絡ください。

 

 

T・Aさんの様に

助けてあげる事ができると思いますよ。

 

 

感謝

鍼灸王国