つわりで食べられない!たった3回で完全になくなった4STEP施術とは?

症例報告

 

Top Member多井一貴

 

 

 

 

「患者」

女性・会社員・27歳

 

 

「症状」

つわり

 

 

「来院日」

 

平成29年8月

 

「来院経緯」

妊娠5週目に入ったところでつわりを発症。

 

常に胃がムカムカしていて、食べると余計に気持ち悪くなり、嘔吐することはないが嗚咽が出る。

食欲がなくなり、食べる量が通常時の半分ほどであるとのこと。

1度にたくさん食べられず少量を小分けにして少しずつ食べている。

喉に違和感が出てきていて、つっかえるような感覚がある。

 

産婦人科の検診時に相談するも特に処置されることなく対策を教えられる。

あまり症状がきつくなるようなら再度受診するよう伝えられて診察を終える。

 

我慢出来ないほどの状態ではないが、食べられないことが辛く、初産ということもあり不安になり、もともと通っていた当院で相談しようと決意。

「治療経過」

1診目

現在患者は妊娠7週目。

症状は吐きづわりの状態で、食べると気持ち悪くなるため食欲も湧かない。

嘔吐するまでにはいかないが、嗚咽が出てしんどい。

常に胃に不快感があり、のどに詰まったかんじの違和感があるとのこと。

食べる量は普段の半分ほどになっていて、体重も減少してきている。

1度に食べると気持ち悪くなるため、小分けにして回数を重ねて食べている。

 

腹部の触診を行うと明らかな胃に張り感が存在し、患者も「その箇所を押さえられると気持ち悪い感じがする」とのこと。

 

つわりの施術は出来る限り早い段階で施術することで、重症化を防げることが多いことを説明し、快適な妊婦生活が送れるようサポートすることを約束し施術開始。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

背部兪穴に台座灸をすることにより内臓調整。

女性ホルモン調整、胃・十二指腸調整、クラニアル調整。

 

施術後、胃の不快感が3割ほど軽減。

喉の詰まった感じは6割ほど消失したとのこと。

患者は「身体全体が軽くなり、気持ちが前向きになった。」と笑顔が見えた。

 

次回5日以内に来院するように伝え施術終了。

2診目

前回施術から5日後に来院。

つわりの症状はかなり落ち着いてきていて、嗚咽はほとんどすることがなかった。胃の不快感は半分ぐらいで、のどの詰まった感じの違和感はほとんどなくなった。まだ小分けにして少量ずつ食べるようにしているが、食べれる量も増えている。」との報告。

 

腹部の触診を行うと、前回にあった張り感が軽減しており、患者も「押さえられた感じが楽。ただ少し気持ち悪さは残っている。」とのこと。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

背部兪穴に台座灸をすることにより内臓調整。

女性ホルモン調整、胃・十二指腸調整、クラニアル調整。

 

施術後、胃の不快感が9割方軽減。

喉のつまりは完全に消失した。

今回も「身体全体が軽くなって、これからまた頑張れそうです。」とのこと。

 

次回1週間後の来院を指示し、施術終了。

 

3診目

前回施術後より1週間後の来院。

 

患者は「つわりに関してはまったく気にしなくて良くなった。食べられるようになって減っていた体重も戻ってきて嬉しい。たまに食べるものによって胃が重く感じることはあるが、それは以前からあったのでそんなに気にしていない。」と報告。

 

治療:

合谷・曲池に接触鍼、太谿・百会に置鍼することにより身体全体の気の流れを調整。

背部兪穴に台座灸をすることにより内臓調整。

女性ホルモン調整、胃・十二指腸調整、クラニアル調整。

 

施術後、患者から「つわりは良くなったが、このままギリギリまで体調管理のために身体を診ておいてほしい。」との訴え。

 

この後ご実家に帰られる年末まで妊娠中の状態を快適にするサポートの施術を行い、治療終了。

「担当からの考察」

はじめに

今回の患者さんであるSさんは、以前別の症状で通院していた患者さんでした。

その時に妊娠中の症状にも対応できるということをお話していたので、おそらく一般のつわりなど妊娠中の症状でお困りの方に比べると不安なく来院出来たかと思います。

ただ今これを読んでくれているあなたは、「この辛い状態はどこに言ったらいいのだろう?」とか「鍼灸って本当に大丈夫なの?」などいろいろな不安を持っていると思います。

今までたくさんの妊婦さんを診てきて、「とても不安な気持ちがあった」という声を良く聞きます。

そんなあなたに「しっかりとサポートしていくから大丈夫だよ!」と伝えたいです。

 

 

それでは今回の症例の考察に入りたいと思います。

ひとくくりにつわりといわれますがさまざまな出方があります。

「吐きづわり」食べづわり」「匂いつわり」「ねむりつわり」などなど吐き気だけでなくさまざまな症状があるのです。

 

今回のケースの場合、いわゆる「吐きづわり」でしたが、つわりの度合いとしてはそんなにきついものではありませんでした。

ただそれは初期の段階で施術出来たからきつい状態にならなかったということが考えられます。

 

つわりの場合、色々なケースがあります。

発症後すぐから強烈に出るケースや、徐々に症状がきつくなっていくケースなどさまざまな出方があります。

大きく症状が出る前に対処出来たので施術していなかったらどうだったかというのは正直わかりませんが、早期に施術したからこそたったの3回の施術でまったく気にならなくなるという状態にまでなったと考えています。

 

また今回のSさんの場合には、以前からしっかりと施術していたことも大きな要因になります。

以前施術していた時からあまり期間を置かずに施術することが出来たため、当院での施術の肝である「身体を治す力」がしっかりと効いていました。

それがあったからこそ今回行った施術の効果が最大限発揮され少ない回数でまったく気にならなくなったのです。

 

その施術に関しても、いろいろな角度からの施術を行っています。

 

まずは当院の施術にとって欠かせない「身体全体の気の流れを整える」ということ。

それに加えて大きく3つの施術を行っています。

まず一つ目は、女性ホルモンのバランスを整えました。

つわりが起こるメカニズムというものは実はまだはっきりとわかっているわけではありません。

ですが、おそらく妊娠中にのみ分泌されるホルモンがあるのでそれが原因しているであろうというのが現在の医学的な見地です。

これに関しては僕としても十分関係しているだろうなということもあるのでつわりの方には必ず行います。

 

そして2つ目に胃と十二指腸の調整を行っています。

これは最初にお腹を触診した際に明らかな胃に張りがあり、患者さん自身も押さえられた不快感があったため、胃と十二指腸自体の調整を行うべきだと判断しました。

そうすることで常にあったムカムカした不快感が消えました。

それにプラスしてその胃の不快感が軽減したことで、付随して出ていた喉のつかえも取ることが出来たのです。

 

最後の3つ目は、CSF(脳脊髄液)調整を行いました。

あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、ざっくりと説明すると脳から脊髄を通って全身をめぐっているものになります。

脳から全身をめぐっているのこの通りが悪くなると、さまざまな箇所に症状が出ることがあるのです。

今回のSさんの場合には特に大きく悪いわけではなかったのですが、補助的に調整を行っています。

そうすることでより早く症状がなくなっていくのです。

 

この「身体全体の気の流れを整える」ことと大きく3つの施術の4STEPを使っていくことで「つわり」という妊娠中のつらい状態から抜け出すことが出来たのです。

 

どうしても妊娠中の症状があると、「なるべく薬は飲みたくない」という思いから症状を我慢しようとしてしまうと思います。

ただ僕たちのように「薬を使わない」方法もあるんだよということを知っていて下さい。

 

そして妊娠という人生の中でも一大イベントを少しでも快適に過ごせるようにサポートしていきたいと考えています。

 

少しでも妊娠中の悩みや不安があるのなら、ぜひ当院を頼ってみてください。

 

あなたとのご縁を心よりお待ちしています。

 

感謝。

 

鍼灸王国