医師に3ヶ月テニス禁止を言い渡されたテニス肘が2週間で完治。

 

症例報告

奈良の鍼灸「鍼灸王国」

Top Member 植田 康司

 

 

 

 

「患者」

 

40代 女性

 

「症状」

 

テニス肘

 

 

「来院日」

 

2018年 1月中旬

 

 

「来院経緯」

患者は1週間前

練習中に右肘の違和感に気づく。

 

これまで、

テニス肘を3回繰り返していた。

 

その度、

整骨院や整形外科で治療を繰り返していた経緯があり

「これは、まさか、、、」と再発を疑った。

 

だが、

試合が近い事もあり、

患者は練習を継続し、翌日痛みが強くなる。

 

これまでで一番の強い痛みであった為、友人に相談。

 

同じテニス活動をしているドクターを紹介され整形外科を受診。

 

レントゲン検査、徒手検査

過去のテニス肘受傷歴から、「テニス肘」と診断される。

 

ドクターからは、

「3か月間、まともにテニスは出来ない」

「試合は難しい」と伝えられた。

 

患者は

シップ薬を処方してもらい練習を継続した。

 

だが

同週の日曜日、試合中に痛みのあまり手が全く動かせなくなる。

 

しかも

翌週にも大事な試合を控えていた。

 

 

その為、

「このままでは、まともに試合に出られない」

「何とかしてくれるところを探そう」とインターネットで治療院を探し、当院に辿り着く。

 

当院のホームページを見て

「大切な試合の前だから」と、来院を決意。

「治療経過」

1診目

現在、患者は

ラケットを握り込むように動かした(雑巾を絞る動きと同じで回内という)

際に、痛みを訴えている。

安静時の痛みや違和感は無い。

 

触診・検査を行う。

 

いくつか行った検査の中で

回内位で抵抗を加えたまま背屈をする際に最も強い痛みを訴える。

圧痛を確認。緊張感も出現した。

図1

 

写真の赤×の右肘外側に圧痛を確認。

写真の青ラインに痛みと緊張感が出現。

写真の黄〇に熱感を確認。

 

圧痛点、動作時痛、筋肉の緊張感はテニス肘特有のものであり、

触診と問診から「テニス肘」と判断。

 

患者から、「休むことなく試合にでたい」と要望

 

 

私の経験から、

この患者の状態であれば「試合の継続」は可能であると判断。

 

しかし、

これまで2・3回と繰り返えしている事、

試合までの期間が3日間とあまりにも短い為、次の試合までに痛みをとり切るのは困難である。

 

 

その為、

患者には治療上大事な3点を伝える。

 

  1. 試合までに痛みを解消するのは難しいが、試合後も週に2回の治療を1ヶ月は継続する事。それまでの3日間、試合に集中できるようにするため、毎日治療に来る事。
  2. 治療のゴールは痛み無くテニスを楽しむことなので、痛みが緩和されても、治療の継続及びメンテナンスをしていく必要がある事。
  3. 完治という点から、3~4ヶ月の期間は必要となる事。

 

 

患者には

特に①の治療間隔・回数を守って貰えれば、

試合への参加を継続したまま、完治に向けて治療が可能である事を伝え3点すべてについて同意得る。

 

現在患者は

図の回内位で抵抗を加えたまま背屈をする際に最も強い痛みを訴えている。

 

この痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓・腹膜調整、肩・肘・手首の連動調整、前腕深層筋PT調整

 

治療後、ペインスケール「10」→「7」

 

次回は明日の来院。1診目施術終了。

2診目

患者から

「痛みは昨日のまま維持できていて、2日後の試合”いけるかも”と思えてきました」と報告

 

動作時の痛みは確認できる。

 

ペインスケール「7」のまま維持

昨日と同様の治療を継続する旨伝え、治療開始。

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓・腹膜調整、肩・肘・手首の連動調整、前腕深層筋PT調整

 

 

ペインスケール「7」→「5」

 

施術室内で練習時の動きを再現。

 

痛みはあるものの、

患者から「痛いながら試合が出来ていた時の感覚に近いです」と報告。

 

次回も明日の来院。2診目終了。

3診目

患者から

「前日練習をしてきたが、自分の中で妥協できるレベルでした」と報告。

 

昨日と同様に動作時の痛みは確認できる。

熱感・緊張感共に減少。

 

ペインスケール「5」まま維持。

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓・腹膜調整、肩・肘・手首の連動調整、前腕深層筋PT調整

 

 

治療後

ペインスケール「5」→「4」

 

患部の状態、患者の口ぶりから明日の試合は参加可能と判断。

 

再度患者に「明日、楽しんできてください」と伝え、治療終了。

 

次回は2日後の来院予定。3診目終了。

 

4診目

前回から2日後の来院。

 

患者から

「目標としていた順位にはなれなかったが、痛いなりに満足いくプレーができました」

「ただ試合後、前回治療した時より痛みます」と報告。

 

これまでと同様に痛みを確認。

熱感・緊張感ともに前回より強い。

 

ペインスケール「4」→「6」

 

患者には、

「試合後痛みは強くなっているが、伝えた治療回数・期間を守って貰えれば、全く心配はいりません」と伝え治療開始。

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓・腹膜調整、肩・肘・手首の連動調整、前腕深層筋PT調整

 

治療後

ペインスケール「6」→「4」

 

次回は3日後の来院予定。4診目終了。

7診目

前回から7日後の来院。

 

患者から

「前回から痛みは落ち着いているが、打ち方を変更してから前腕のハリと肩の痛みを強く感じる」と報告。

 

練習・試合共に継続できている。

 

ペインスケール「2」

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓・腹膜調整、肩・肘・手首の連動調整、前腕深層筋PT調整、上肢循環調整。

 

治療後

ペインスケールは「2」のまま維持。

 

前腕のハリ、肩の痛み共に減少。

 

この時点で

治療を開始してから1ヶ月経過。

 

痛みの継続、ハリ等あるものの順調に改善してきている。

 

次回も7日後の来院予定。7診目終了。

10診目

前回から7日後の来院。

 

患者から

「かなり調子が良い」「練習・試合後少し痛みや緊張感は出るが、思う存分楽しめている」と報告。

 

また、

「今年一番の目標にしていた大会で優勝できました!」とも報告。

 

ペインスケール「1」

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓・腹膜調整、肩・肘・手首の連動調整、前腕深層筋PT調整、上肢循環調整。

 

 

治療後

ペインスケール「1」「0」

 

次回も7日後とし、10診目終了。

 

14診目

前回から2週間後の来院。

 

患者から

「練習・試合後ともに全く問題ないです」と報告。

 

「打ち方の変更もうまくいき、肩の痛みも大丈夫です」とも報告。

 

ペインスケール「0」のまま維持。

 

治療:

 

曲地・合谷に接触鍼、太衝に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓・腹膜調整、肩・肘・手首の連動調整、前腕深層筋PT調整、上肢循環調整。

 

患者には、

次回から1ヶ月に1回のメンテナンスに移行する旨伝え、14診目終了。

 

 

「患者さんの口コミ・感想」

どこに行っても治らないテニス肘が良くなり、週2回の試合にも出れています

Q1.どんな症状をお持ちでしたか? 

テニス肘の再発でした。今までで一番強い痛みでした。

接骨院はもちろん他の鍼治療や整形外科で一般的な治療を受けましたが、やりすぎだから控えるようにするしか方法はないとの事で困っていました。

 

Q2.鍼灸治療など、当院へ来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

保険外だったので不安でしたが、大切な試合があったので思いきって電話しました。

来院するとたくさんの方が通院されていたので安心しました。

 

Q3.当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

丁寧なのはもちろん、ヒアリングがすごく熱心だと思いました。

こちらの試合に出たい気持ちを理解して頂き、なんとかすると断言されて安心しました。

 

Q4.あなたと同じ様な症状をもった方へ、何か勇気が出るメッセージがあればお願いします。

テニスが数か月無理かもって所を、週2回の試合もこなせるようにして頂き、また試合の結果も納得できるもので、大変感謝しています。

もし大変なことになっても、どうにか治してもらえると思うと思い切ってプレー出来ています!!

ありがとー♡

お名前:R・Uさん ご年齢:40代 ご住所:奈良県奈良市 ご職業:自由業

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

「担当からの考察」

今回の患者さんである、R.Uさんは

これまで、何度もテニス肘を経験されていました。

 

しかも、これまでで1番強い痛みだった為、焦りと不安で一杯でした。

 

勿論ですよね。

とっ~~~ても大切な試合前だったんですから。

 

ですが、

「やった!これならなら試合に出られる」

「みんなの驚く顔が目に浮かぶ」ってメチャクチャ喜んで頂けました!

 

 

これからは、肘を気にすることなく

思いっきり楽しんで下さい!

 

私を信じて任せてもらい、ありがとうございました(^^)

とっても、嬉しかったです!

 

 

それでは、考察に移ります。

 

 

テニス肘には2種類あります。

 

”バックハンドエルボー”

”フォアハンドエルボー”といいます。

 

それぞれ痛みのでる場所が異なり、

 

”バックハンドエルボー”は

肘の外側におこり、片手バックハンドの方に多く、

全体の7~8割の方がこの”バックハンドエルボー”とされています。

今回の患者さんであるR・Uさんもこちらでした。

 

 

”フォアハンドエルボー”は

肘の内側でフォアハンドを打った際に痛みが現れます。

 

共に考えられる原因として

 

1、ガットの張替え

2、ラケットの変更

3、打ち方の変更

4、練習量UP

5、トレーニング量の変化

6、練習量に対するケア不足

7、手打ちになりがち

8、筋力不足

9、筋肉の伸張性低下

10、疲労の蓄積

 

など多岐に渡ります。

 

あなたも心あたりがあるのではないでしょうか?

 

一般的には、

この原因が解消されれば、炎症がなくなり痛みが消える。と

考えられています。

 

では、その一般的な考えとは何か??

 

 

そうです。

 

 

「テニスを休みなさい」

「筋力をUPさせましょう」

「ストレッチをしっかりしましょう」

 

などです。

 

ですが、

私の施術を受けにこられた患者さんは

 

「一般的な治療をしてきたが、治らない」

「練習を休んだが、変わらなかった」

「トレーニングしたが、あまり変化がない」

 

中には、

「ステロイド注射を3回うったが、一切症状が変わらない」と

いう方もいらっしゃいました。

 

あなたも、そうだったでしょう。

 

今回の患者さんである、

R・Uさんは、ステロイド注射まではしていませんでしたが、

5カ所もの整骨院・整形などに通い、治療をしてきました。

 

ですが、

結果は再発を繰り返し、これまでで一番の痛みに襲われたのです。

 

 

では、

一体なぜ、治らずに繰り返されるのか?

 

それは、

たった、1種類の筋肉が関係しています。

 

名前を

“短撓側手根伸筋”といいます。

 

その短橈側手根伸筋に対する、

施術がなされていないが為に、堂々巡りをくりかえすのです。

 

これを読んでいるあなたは

拍子抜けと感じているかもしれません。

 

ですが、

マッサージ・電気治療・ストレッチ等の

一般的な治療では、施術ポイントが深層にあることや

ピンポイントに施術が必要等の理由から難しいようです。

 

そして、

“短橈側手根伸筋”に対する施術を何度も何度も繰り返すこと。

それと同時に

肩・肘・手首の連動性を丁寧にとることで、

3回も繰り返し、5ヵ所もの治療院でも治らなかったテニス肘が

たった3ヶ月でここまで改善したのです。

 

勿論、

全ての患者さんが3ヶ月で完治するわけではありません。

半年かけて治る方もいらっしゃいます。

 

ただ、

今回のように3ヶ月テニス禁止と言われたテニス肘でも

私の経験上、プレーを続けながら治してあげられる事が多いです。

 

ですので、

あなた自身や、あなたの周囲の大切な方が

「練習・試合を休まず参加したい」「満足のいく結果が欲しい」

と望んでいるなら、私に相談してください。

 

 

今回のR・Uさんの様に

「やった!これならなら試合に出られる」

「みんなの驚く顔が目に浮かぶ」

 

こんな感動を

一人でも多くの方に感じてもらいたいと思っています。

 

 

感謝

鍼灸王国